最近の『週刊文春』は凄い。まさに爆弾記事ばかりだ。『爆弾文春』とでも、名前を変えたらいかがだろうか。精彩のない四大新聞や、ワイドショー的な民放のニュースに、ほとほと愛想が尽きていた者たちにとっては、内容はどうであれ、強力な情報の発信という点では申し分がない。まさに孤軍奮闘の存在である。
日頃週刊誌を買ったことがないので、薬をもらいに行ったついでに医院の待合室で読むことができました。メリーさん、ジャニーさんの顔も初めて知りました。随分お年をめしているんですね。また、イクメン議員は今回の不倫がたまたま運が悪いというのではなく、常習的にだらしない男のようであるらしい。
仮に、囮捜査のように、餌を泳がせて、食いついたところを写真に撮ったというのなら、その単純さに驚かざるを得ないが。この程度の議員は、自民党という一流企業に転職した感覚で議員をやっているリクルート議員と言いたい。昨年もスキャンダルなその手の議員が何人もいたが、もう国会議員として働けないだろうが、依然として赤い絨毯の上で高い報酬を平然と貪っているのは、誠に見苦しいとしか言いようがない。国会には、そんな程度の議員が恐らく三桁も居るのだろうから、議員定数を半減してもいいのでないかと思う。
「政治は数だ」という論理が永田町ではまかり通っている。その数たるや、イクメン議員も、芸能タレントような議員も、リクルート議員も、同じ1という数字なのは納得がいかない。肩で風を切って歩く、安倍さんや菅さんは、そういう名もなく、力もなく、努力もしない議員たちの数量に支えられて、憲法でしか民主主義を知らない国民に向かって、「自らの手による憲法を作成しましょう!」という難題を吹きかけている。何と意地の悪い人たちだろうか。
何の努力もせずに、戦争に負けたことによってのみ、民主的な憲法を手に入れることができた幸運な戦後日本人にとって、もう一度その戦争の過去に引き戻そうとするような歴史認識を持つ、ただ蒙昧な強権政治家らによる憲法改正の発議が、仮にされたとして、その改正案を国民投票で否定した時に、初めて世界に向けて最も民主的な憲法を自らの力によって我が物にしたと胸を張れるのではないだろうか。そうした難問を国民全体に課されることは、平和を心から愛する日本人にとって、21世紀を生き抜いていくために、当然に必要な試練なのかも知れない。