「政治」とはほとほと難しいものだ。政治から思想や哲学を除き、法の縛りも外したら、ただ剥き出しの権力しか残らない。そこにあるのは、1800年代のクラウゼヴィッツの「戦争とは他の手段をもってする政治の継続に他ならない」という古臭い言葉にたどり着く。
自分に都合の悪い裁判官は名指しで攻撃し、「何かあったらお前の所為だ」と自分の責任を他人に転化して恫喝する。そんな卑怯で下劣な大統領がこの世に存在したとは???今時の若い者だってそんな無責任なことは言わない。
遥か太平洋を越えた日本のマスコミでは、あえて「トランプ氏」と云うことが多いような気がする。大統領という尊敬語に値しないし、呼びつけの愛称を口にするのも怖いのだろう。それは、本人が怖いのではなく、狂気が凶器を持った大国が恐ろしいのである。