玄冬時代

日常の中で思いつくことを気の向くままに書いてみました。

「君」という言葉

2020-01-20 19:52:02 | 言葉

寝る前に枕元に本を置いて、睡眠剤で何冊か目を通す。その一冊に『折々のうた』がある。

そこに、「羨(うらや)ましやわが心 夜昼君に離れぬ」とあった。

注釈に、出典は『閑吟集』とあった。室町時代中期の歌謡集だと云う。そんな昔から、この「君」という言葉があった、という事に驚いた。しかも、愛する者への呼称であろう、…。

近頃、韓国ドラマを見なくなった。大量生産・粗製乱造なのが分かったからだ。代わりに邦画を見るようになった。
『君の膵臓を食べたい』を見た。年甲斐もなく涙が出た。その最後の方の言葉に、「君としか呼んでくれなかった」という、ヒロインさくらのセリフがある。

作者はこの「君」という言葉を十分に知っていたのだろうか。あえて、現代のちょっと隙間のある関係に使う呼称の「君」を使ったのだろうか、どちらでもよいが、ふと小さな疑問として残った。

sakuraが待ち遠しい。

 

コメント
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