玄冬時代

日常の中で思いつくことを気の向くままに書いてみました。

戦後20/75

2020-04-01 10:44:32 | 政治

嘗て、吉田茂の安保条約が満州国よりも不平等であると憤慨し、少しでもましな条約にしようと、安保改定をしたのがA級戦犯を遁れた岸信介だった。

しかし樺美智子さんの犠牲の後に、彼は最高権力から引き下がった。

次の10年後の安保改定の時には、兄の轍は踏まないと改定を避けたずる賢い佐藤栄作は岸の実の弟だった。

毎日記者の西山太吉に沖縄返還の密約をすっぱ抜かれたが、外務省女性職員との不倫関係を世間に流布させ、密約問題を中年男女の色ごとにすり替え、西山記者を犠牲にして沖縄返還の業を成し、ノーベル平和賞まで貰った。

だが、今となって、彼を記憶し、称える者は少ない。

時代は下り、その立派な業績を成した兄弟の孫世代に、同じ血脈の安倍晋三がいる。今、彼は大叔父の佐藤を抜いて、首相就任記録を更新している。

血縁の濃い三人の最高権力者の就任期間が20年の長きになろうとしている。そのことだけでもこの國の人々は恐れを抱かねばなるまい。

既に安倍の結果は出ている。森友・加計・桜で彼の政治家の器量と能力は十分わかった

彼は、加計問題では前川次官の風俗通いで引っ掛けようとして失敗した。また森友事件の赤木さんの犠牲は、財務省の官僚の忖度責任だと惚ける。

大叔父のように賢くなく、祖父のように潔くもない。

権力は長ければ、当然に腐る。ましてや、権力が血脈で延々と繋がれば、これはもう長州王朝だ。

浅草にいた鼠小僧、税金は盗まない。

 

 

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