この本は二度読んでも、何度読んでも解からない本かもしれない。かといって、いつか分かることがあると、また挑戦するために本棚の目立つところに置く本だろう。
辺見庸はジャーナリストだったが、彼の使う言葉は難解だ。彼は思想家や小説家が似合っていたのだ。
この本は2009年の刊行である。彼は既にパンデミック(感染爆発)を書いていた。この時点で「新型インフルエンザの問題はIfではなく、whenだ」と云った。その通り10年後にやってきた。
今また、本棚から取り出して眺めている。
「民主主義はいったい誰のためのものだ?」と問う。
「ファシズムはメディアと大衆がつくる」「資本はパンデミックさえ儲けようとする」「格差というが、元々平等があったのか」「テレビメディアは人格崩壊の象徴だ」・・・
これらの言葉が10年前に発せられていることに驚く。アベ政権ではなかったのに。