アメフトが問題化している。フジテレビで某弁護士が「日大は二ホンの縮図です」と評した。そうかもしれない。この國の旧態さ、愚昧さがよく出ている。
「言った・言わない」が権力者の側の自己保身で、ただ口先で、強く否定される。まさに現政権がいい見本である。そこには、「恥の文化」がない。根底には、「人の噂も七十五日」という諺が「人の噂はマスコミ次第」になっているからだろう。
スポーツはルールのある戦争という見方もある。そこから、このケースは旧日本軍の真珠湾攻撃であろう。先に敵方のポテンシャルを潰しておくという戦略であろう。学生スポーツとしては如何なものかと思うが、実態は教育の枠に収まっていないコマーシャル化した学生スポーツの現状がある。
ただ気に掛るのは、どの分野も、つまり、相撲協会も、レスリング協会も、日大も、そのスポーツ団体・組織の権力者が潔く自らの責任を認めないことである。
従来の日本人の常識からずれていても、それを押し通すことを恥と思わない。日本社会の変質を感じる。それをグローバル化と言う経済学者もいる。
たった今、日大のフットボールの監督、コーチが記者会見していますが、ここでもまさしくこの言葉があてはまります。実際に手を下した選手本人が、二十歳そこそこで、一人で記者の質問に答え、自分の責任を明確に認めていたのに、権力を持っている方は、あーでもない、こーでもないとなんとか逃げようとしているとしか思えません。
国会で矢面に立たされている(はずの)、一番偉い方を彷彿させます。