中学の時の担任教師は、クラスのみんなに日本国憲法の「前文」を暗記させた。私は就職する頃には、前文の半分ぐらいは諳んじて云うことができた。
今では、「ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する」までしか言えない。約四分の一位しか覚えていないのである。ただそれだけの話である。
ただ思うに、小学生で暗記させられたら、「前文」全体を一生覚えていたのではないか。
若し、仮に「教育勅語」だったら、・・・、と思うとゾッとする。
くだんの先生が或る時に、黒板に「修身斉家治国平天下」と達筆な文字で書いた時、何をしゃべったか忘れたけれど、あの先生は今まで見せたこともないような安堵の笑顔をしていた。
戦後の義務教育課程にあって、彼は民主主義をどう教えていいか悩んでいて、苦肉の策で生徒に憲法「前文」の暗誦をさせたのだと、後年になって気付いた。
お陰で、私は「前文」の端切れと、この「漢文」も頭の中に入っている。
(前にもブログで同じようなことを書いた記憶があるが、・・・)
セイタカアワダチソウとススキ
三十数年前に郊外で初めて「背高泡立ち草」の存在に気づいた。その時、芒が駆逐されると思ったが、学者が芒は消滅しないと言ったのを覚えている、…。
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