玄冬時代

日常の中で思いつくことを気の向くままに書いてみました。

丸二年後のあの日

2023-10-02 11:36:02 | 近現代史

真珠湾奇襲から丸二年、1943(昭和18)年12月8日、清沢が「大戦争2周年、新聞もラジオも個々の追憶やら、鼓舞やらで一杯だ。国民はまだ戦い足らぬことである。」と書いている。

その4日前の12月4日、「戦争後、華族が増し、プロモーションがあり、金鵄勲章が増える。…これを全廃すれば、それをもらうために戦争を目がける者がなくなろう。…実際他の国民が犠牲だけ払うのに官吏・軍人だけが利益を得る、…」とある。

この戦争の目的で同じようなことを、言っていた人がいる。

戦後、半藤一利が「日露戦争後、男爵以上になった軍人は陸軍65名、海軍35名の合計100名の大番振る舞い。…やはり勲章欲しさじゃないですか…」と。

差し詰め、この国は今戦争をやって、或いは戦争に関わって、誰が利益を得るのだろうか。

現在は、自衛隊の元高官や笹川財団、防衛研究所の研究員がテレビに出る出演料程度だ。

戦争で利益を得るのは、日本の軍需産業か、いや儲かる程ではあるまい。

たぶんアメリカの産軍共同体ではないだろうか。

とすれば、アメリカ大使館→キハラ→キシダ→麻生の「がん発言」に繋がるのだろうか。

【引用文献:清沢冽『暗黒日記』岩波文庫、『昭和史の論点』文芸春秋】


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« なぜ6局なのか? | トップ | 昔の刺身の味 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

近現代史」カテゴリの最新記事