戦後生まれが受けた歴史教育では、第二次世界大戦は「軍部の暴走」によって進められたという粗雑な括り方であった。ずっとその乱暴な総括が気に入らなかった。一握りの軍部だけであのような大きな戦争が起こせる筈がないのだ。
ふと不安になって書棚に在る数年前の中学校の歴史教科書を開いた。そこには、戦争の理由ははっきり書かれていなかった。世界恐慌やファシズムの台頭という外部要因に触れ、日本の軍部が満州事変を起こし、政府は軍部を抑える力はなく協力した。その程度のモヤッとした書き方になっていた。
たぶん東京裁判史観を打ち消したのだろう。いつの間にか、徐々に、教科書の歴史は書き変えられているんだ、と思った。
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