玄冬時代

日常の中で思いつくことを気の向くままに書いてみました。

こんな議員はいらない

2014-06-24 14:48:20 | 時事

「結婚した方が良い」と言うヤジは、政策的な意図など全くなく、ただ若くてきれいな女性議員に対して、投げつけた性的なからかいにほかならない。それを議会と言う公的な場で行った訳である。と言うことは、議員自らが議会を侮辱したことになるのだが、議会と都民に対する真摯な謝罪と然るべき責任の取り方がなかった。不思議なことに、議長から都民への謝罪もなかった。

想像してみよう。会社での重要な会議で、女性社員が発言をしているときに、やにわに、他の男性社員が「君は結婚しろ」、「帰って子供を産め」と言ったらどうなるだろう。多分、その女性に謝罪しただけでは済まない。下手をすれば、左遷されるかもしれない。

ただ、悲しいというか、呆れてしまうことは、彼らの一番大事な議会活動である筈なのに、一部の不心得者たちは、つまらない議員質問を聞くより、女性をからかいたいという欲望を優先させたことである。はっきり言って、そういう輩は都民を代表する議員の資格はないので、辞職した方が良いだろう。そうはいっても、議員にも妻や子供いるので、辞職は可哀想と思ってしまうが、実は根は深いのではないか。議会は、通常の社会より厳しいものでなければならない。この程度の人間のあつまりなら、地方議員なんていらないと思う。人の意見を聞かないばかりか、傲慢で退屈で性悪な議員はもういらない。今回のマスコミの過剰反応は、日本の議会全般への警鐘となるだろう。

 


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2 コメント

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免責特権 (VAN ジャケット)
2014-06-25 13:27:03
憲法51条は「議院で行った演説、討論または評決について、院外で責任を問われない」が58条で「院内の秩序を乱した議員を懲罰することができる。」としている(単純過半数)。地方議会にも適用可能と考えると、今回の発言は日本の社会規範からは「秩序を乱した」と言えるのではないか。問題は、議会内の規範が「社会規範」以下であり、それが代議制民主主義により選出された代議士のものであり、有権者を代表していることだ。つまり真の代議士の統制者=主権者は、都民有権者であり、選出責任を投票者は自覚せねばならない。メディアが言った、誰かが言ったというなら、みづからの規範意識を点検する必要がある。『野次』という不規則発言を、『言葉狩り』するなら、それなりの覚悟が必要ではないか。都議会という舞台の『野次』を都民以外の外野席で『野次』ることに一時のカタルシスを味わうだけなら、不毛のサイクルに陥るだけだ。みんなの党がメディア戦略として支持率拡大、国政転出候補づくりを意図するなら「政治の不毛」はさらに進み、私たちはただグランド内の反則を口汚くののしる外野席の声を、テレビの前で、無責任に論評する空しき傍観者かもしれないとの思いを禁じ得ない。
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桝添、下重TVトーク (VAN ジャケット)
2014-06-29 23:19:44
29日の「新報道2001」で、元NHKの論客だった下重さんが日本の地方政治を強力な「大統領制」(たとえば韓国のような)と勘違いをして、都知事がただせば議会のセクハラ発言はなくなると主張していた。都知事は都知事で「二元代表制」という説明をしなかった、説明ぶりから正確に伝える知識が無い様だった。
 念のため、地方自治法を引いておく。『第9章紀律』第129条「(略)議場の秩序を乱す議員があるときは、議長は、これを制止し、または発言を取り消させ…(略)」第132条「(略)議員は、無礼の言葉を使用し、または他人の私生活にわたる言論をしてはならない。」
 最大会派と言っていたのに「民主党議員」から今頃発言の名乗りがあった。これで単に最大会派だけというわけではないだろうし、『みんなの党」の『野次』も議会中継というデータの中から出てきてもおかしくないだろう。YVではただ一人金美麗氏が、原稿棒読みの塩村議員の姿勢を批判していたのが救いだった。メディアの歪みを見抜けるかどうかに懸かっている。
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