玄冬時代

日常の中で思いつくことを気の向くままに書いてみました。

或る教師

2014-12-02 13:43:57 | 雑感

先週、中学のクラス会に行った。八十有余歳、矍鑠とした担任のA先生も出席された。かつて教壇で黒板に「修身斉家治国平天下」と白墨できれいに書かれたのを今でも思い出す。彼は、また、数か月かけて憲法前文をクラス全員に暗記させた。振り返ると、憲法前文はアメリカ型民主主義の缶詰のようなものだった。戦後教育の中で、今思うと学習指導要領を超えていて、彼は結構大胆なことをしたように思える。当時は随分年上だと思ったが、私たちの担任の時は三十歳前半であった。彼の若さの故の勇気だったと思う。しかし、どちらを教えるのが、彼にとっての本意だったのか、未だに判然としない。

最後に駅で別れたとき、握手して別れたが、次のクラス会は2020年としたので、お互い会えるかどうか、これも判然としない。

 

先月に行った証城寺(しょじょじ)のある街にて


コメント (1)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 映画の色 | トップ | 「申し訳ない」を安易に使うな »
最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (横浜市磯子区Y)
2014-12-03 09:45:57
小学校の時、クラスで鼓笛隊の練習をする際、人気があったのが「軍艦マーチ(軍艦行進曲が正式名かもしれません)」と「君が代行進曲」でした。楽譜ももらって、みんなで何回も繰り返しました。もちろん、指揮は担任の先生で、先生含め全員嬉々としてやっていました。
ある時、他の学校の教師たちが鼓笛隊の練習を見に来るということになったのですが、あんなに何回も練習した軍艦マーチも君が代行進曲も、一度も演奏することはありませんでした。
「逆コース」だと言われたくなかったのでしょう、と気がついたのは、それから何年もたった大学生の頃でした。
おそらく、いろいろなことがあったのでしょう。
返信する

コメントを投稿

雑感」カテゴリの最新記事