逗子市を挟んだその向こう

2014-01-11 09:11:21 | その他旅行き
鎌倉観光 その四

一日目の宿は横須賀に取った。
年末の忙しい時なのに、私の様に遊びに出る人は多いらしく、鎌倉の宿には空きが無かった。
さすが人気の観光地ですな。
仕方なく周辺都市へ。
これまで私の中に鎌倉と横須賀の繋がりは全く無かったが、お隣と言っていい近くにある街だった。



ホテルに荷を置き夕食に街へ出ると、鎌倉とは全く雰囲気が違う。
横須賀なので海軍基地がある。
セーラー服を着た水兵さんや分厚い胸板を持つ米兵の姿を見かけた。
コンビニの前を通ると、勇ましい海軍用語をコピーにしたアニメのキャラクターらしき女の子のポスターが一面に貼られていた。
軍艦の大砲やら機関砲やらを持ってポーズを取っている。
へえ、横須賀のお土地柄、こんなのが流行ってるのか?
関連する雑誌も山積みされていたので、パラパラとめくってみると、彼女らはどうやらコンピュータゲームの登場人物みたいだ。
旧帝国海軍の艦艇の名前を付けられた女の子達を指揮して戦うゲームらしい。
…違うな、女の子が軍艦になって…、でもなく、女の子に擬人化した軍艦でもって戦うらしい。
帰ってから調べてみると「艦これ」という略称で呼ばれる全国規模で大ヒットしているゲームだった。
知らんかった。
こういったゲームで遊ばなくなって久しい。
女の子がかわいかったので、ちょっと興味をそそられた。



私の買った鎌倉のガイドブックは横須賀辺りも紹介しており、軍港を遊覧船で巡る事ができると書かれていた。
間近で軍艦が見れるらしい。
面白そうだ。
けど今回それに割く時間は取れない。
翌朝早く宿を出て、ヴェルニー公園という海沿いにある公園へ行った。
軍港の対岸にあるので朝食を摂りつつ停泊している船を眺める事で我慢した。
さあ、鎌倉に戻ろう。



若宮大路の東側

2014-01-10 01:06:12 | その他旅行き
鎌倉観光 その三

ちょっと間が空いたが鎌倉観光のお話の続き。
私の買ったガイドブックは「歩いて巡る鎌倉の名所」みたいな本で、サンプルコースが提示され、コース途中にある見所を教えてくれる。
中に若宮大路の東側辺りを歩くコースがあったので、杉本寺から鎌倉駅へ戻る途中そこを歩いてみた。
鎌倉は元々別荘地だったそうなので敷地も建物も広く大きな家が多いそう。
名所と名所をつなぐ町歩きの最中も、そういったお家や旧家の生垣なんかに鎌倉の雰囲気を感じ歩くのが楽しく歩くコツだと書かれていた。
確かに鎌倉はその辺りに限らず大きな邸宅と呼べるお屋敷がたくさんあり、古い建物だけでなく洋風の洒落た造りの新しい家もたくさん見られた。
民家なのか何かのお店なのか分からないようなデザインのお家も多数。
確かに普通の町とは違うが、さりとて面白いからと写真に撮る訳にもいかない。
人ん家だし。
コース途中にあるお寺に被写体を求め、歩いた。



えびす様のおわす本覚寺はお正月の準備だろうか、裸電球がいくつも吊るされた赤い鉄枠が参道脇に立てられていた。
電灯で何かを照らすのだろうけど、それが何か分からない。
光を通すボードでも張るのだろうか。
それにしては厚みがない。
その疑問は、年末に放送されていたアド街~お正月に行きたい!鎌倉SPECIAL~ の映像で解消。
電灯に提灯が付けられるみたいだ。
なるほどね。



若宮大路に戻ると、鎌倉市農協連即売所なるものがあった。
田舎を旅すると、道の駅なんかで土地の農産物の直売所を見るが、そんな雰囲気の市場である。
もう夕方だったから商品を並べているテーブルは少しだけで、ガランとしていた。
朝来るべきところだな。
こんな町のど真ん中に市場があって、近くに住む人は便利だろうな。
隣接してある常設の果物屋さんや八百屋さん、パン屋さんを冷やかして、その日の観光は終了とした。






DI NEBBIOLO DA BAROLO

2014-01-09 00:44:57 | お酒
数年前、イタ飯屋でその存在を知ったグラッパ。
注文する時受けたお店のお姉さんの説明では、ぶどうの搾りかすを原料に蒸留した酒らしい。
ブランデーの一種。
なのでアルコール度数はウイスキーと同程度だった。
ストレートで飲んだ。
初めての味わいで美味しく気に入ったので、スーパーなんかのお酒売り場に売っていないかと、思い出す度にいろんなところで探してみたが見つからない。
専門店に行けば手に入ったのだろうけどそこまでは気が向かず、今に至る。



それがとうとう陳列棚に並んでいるのを見つけた。
おー、やった、…けどなんだこの値段は。
グラッパ全てがそうではないと思うが、そいつはスコッチのシングルモルトの年代物が買える値段だった。
バローロなんて名がついてるからか。
その上購入を躊躇わせる情報が。
壜の裏に貼られたシールに製菓材料用と書かれていた。
ってことは甘いのだろうか。
イタ飯屋で飲んだものとは違うタイプの可能性がある。
だったらやだなあ。
価格と不安の問題からしばらく買えずにいたが、お正月に飲む酒として昨年末思い切って買ってみた。



お正月、実家に持って帰り封を開けると、昔イタ飯屋で飲んだのと同じ味わいだったのでホッとした。
そうそう、こんなだった。
イタ飯屋のは無色透明だったが、これは薄く琥珀色。
香りも味もぶどうの皮のエキスが濃縮されている感じ。
ぶどうの実(皮の中身)は甘く瑞々しいが、ぶどうの皮は渋味というかエグ味というか、口当たりの悪い成分を含んでいる。
これらの成分の匂いを嗅いだことはないが、抽出すればこんななんだろうかという香りである。
こう書くと嫌な匂いの様だがそんな事はない。
皮には中身には無い旨味成分もあるはず。
皮と身の間にこそ旨味があるとよく言うではないか。
強いアルコールが鼻腔を刺激するのはウイスキーやバーボンと同じだが、穀類の豊かな甘味からくる香りとは違う、果物のするりと痩せた香りと言えばいいのだろうか。
グラッパの香りについてワインの様に表現されたものを読んだことがないので、私の乏しい表現力ではこの程度がいっぱいいっぱい。



味の方も辛口で、トロリとした液体の中に甘味を探し飲む感じ。
舌の奥の方をガシッと鷲掴みされる。
豊富な糖分を発酵させたのではなく、乏しい糖分を集めに集めてアルコールに換えていると思われ、それ故その他成分も濃くなり凝縮感が強いのかも。
ウイスキー以外のハードリカーにはジンやウォッカがあるが、それ自体を味わうよりもカクテルに使用するイメージがある。
その酒自身をストレートで味わえる酒を新たに見つけた。
も少し安いグラッパを探してみねば。




遅ればせながら

2014-01-06 23:10:39 | その他旅行き
3日の午前で年末年始のお仕事を無事終了。
なんとも晴れやかに帰宅。
その午後、帰省。
5日まで実家でゆっくりとさせてもらい、ようやく正月気分を味わえた。
やはり例年のごとく実家での時間を過ごさねば、周囲が如何に年末年始の状況を示そうとも、正月が訪れた事を実感できないものなのだな。

<薬味のゆず>


今年は妹も実家に帰ってきており、母に代わりいろいろと料理を振る舞ってもらった。
まあ、料理と言っても鍋だけど。
日頃は食べられない暖かい食事がうれしかった。
お土産の純米酒をぬる燗にしてもらいみんなで日本の夕食。
うーん、このマッチング。
すばらしい。
朝にはみそ汁にお餅を仕込んでもらって、お雑煮とはいかないまでも元旦の朝を思わせる食べ物をいただいた。
ほどよく焼き色が付いた香ばしい餅の旨いこと。

<倉敷にはまだ行った事がない>


遷宮を終えた内宮さんにもお参りしに行った。
新しいお宮はピカピカだった。
さすがに三が日と比ぶればその人出は明らかに少なく、正宮前での待ち時間もなくお参りできた。
おお、楽ちん。
それでもおはらい町は人で一杯。
賑やかさは三が日と変わらなかった。
人混みは嫌いだが、ここの繁盛ぶりは贔屓目からかうれしく思う。

<さすがにこの中に入ろうとは思わない>


私にとってはこれらが「お正月」だったのだなと認識することになった。

謹賀新年

2014-01-03 11:49:00 | Weblog
あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いします。

さて、この年末年始は大阪で過ごせるということで、京都の神社に初詣することにした。
有名なところは人がいっぱいだろうから、人はそんなに多くなく良さげなところは無いか。
ネットで調べてみると、白峯神宮と護王神社というお宮の御利益に目が留まった。
白峯神宮には蹴鞠の守護神が祀られていることからスポーツ上達祈願に良く、護王神社はイノシシにまつわる言い伝えがあり、足腰強化に御利益があるとか。
おー、素晴らしい。
鎌倉では芸事(写真撮影)の上達をお願いしたので、今回はスポーツの上達をお願いしよう。
両宮とも上京区にあり、ほど近い場所にある。
これも素晴らしい。

<京都御所。 広い


地下鉄烏丸線丸太町駅で下車し、まずは護王神社へ。
右手に京都御所の長い石垣を見つつ烏丸通を北上する。
歩いている人は皆初詣を巡っている感じの方達ばかり。
道路も空いており、途中にあるコインパーキングにも空きがある。
京都観光に車でくると、道は混んでいるは駐車場は無いわでとんでもない目に遭う認識でいたが、お正月の2日くらいはそうでもないのかもしれない。
帰りに寄った河原町辺りはいつも通り人も車も多かったので、場所によるのかもしれないけど。

<護王神社の足型>


さて、護王神社に到着。
面白いところだった。
まず狛犬ならぬ狛イノシシが迎えてくれる。
手水舎でもイノシシが水を吐いていた。
これらの石像は造りがまた細かなところまで行き届いていて、写真をとる角度に気をつけねばいけない。
本物の(生きてる)イノシシが飼われていて、首輪をつけられ境内を散歩してたりもする。
今年の干支はイノシシなのかと誤解するところだった。
足腰頑健に今年も過ごせますよう。

<狛イノシシ>


次は白峯神宮。
ひとつ西の大通りである堀川通りへと移動し、今出川通りまで北上。
ありました。
こちらはスポーツ上達の御利益があるとはいえ、蹴鞠がもとなのでサッカーが一番近しい。
護王神社はお年を召した方が多く参拝されていたが、こちらはサッカー少年とかが家族でお参りに来ていて年齢層が低い。
白峯神宮の境内は普通のお宮さん、護王神社のインパクトが強かったのでここではあまり写欲は湧かず。
お詣りはしっかりさせていただいた。
テニスがうまくなりますよう。

<手水舎のイノシシ>


これで今年も怪我なく山を歩き、自転車で風を切り、自然を感じることができるだろう。
テニスはますますもってレベルアップするに違いない。
ところが帰ってもう一度白峯神宮の御祭神を調べてみるとあれれ、崇徳天皇・淳仁天皇を祀ると書いてある。
よく読むと現在の社地が蹴鞠の宗家の屋敷跡で、境内にある地主社の精大明神こそが蹴鞠の守護神らしい。
そういえばそんなお社が右手にあった。
ありゃあ、本殿にしかお詣りしなかったよ。
相手を間違ってしまったか。
こりゃ今年もなかなか思うように行かず苦労しそうだ。