キキ便り

アメリカ便り、教員・研究者生活、シンプルライフ、自閉症児子育てなど

リストラとエンゲル係数とバーゲン

2010-09-25 10:15:43 | リストラから教えられる人生
オットが無職になって17日目。

我が家のエンゲル係数はますます高くなってくる。

エンゲル係数とは、消費支出に占める飲食費のパーセントの割合。

オットの信条で、健康的な食生活を優先にしているので(アメリカでは医療費が信じられないくらい高い)、食料費にかけるお金は、こういう事態でも殆ど変えないことにした。

その分節約しているのは外食費、娯楽費といったところだろうか。基本的には外食を全てやめることにし、近くの町に遊びに行ったりするようなことも、やむおえない場合だけに限定することにした。勿論、家のインテリアなや雑貨などの買い足しも次の引越しが決まるまで待つことにする。

時間が増えたオットは、スーパーの広告をみながら、バーゲン品にペンで○をして買い物に行ってくれるようになった。男としてプライドが傷つけられる思いをしているに違いないが、家計を少しでも助けようとするそういう心遣いがありがたい。 

「こうやって仕事を離れて、いかに自分が仕事が恋しいか身にしみて感じるよ」という今日のオットの一言。彼の精神衛生のためにも早く次の仕事が決まって欲しい。
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リストラから教えられる人生 その18

2010-09-18 07:35:59 | リストラから教えられる人生
夫が無職になって、10日目。

今日は、幾つかの求人のある大学に書類を送ることにしたらしい。

どの仕事も、条件的にはぴったりというものではないが、関連分野で可能性のある仕事は、願書を送るだけ送ってみようということに決める。

中には、最初からどう考えても無理なようなポジション、Vice Provostというようなものもあるが、条件の2分の3以上は満たしている様子。連絡が来なければ来ないだけの話なので応募してみることにする。

場所的にも北から南まで幅広い。治安の非常に悪い地域もあれば、人気のある大学町もある。やはり子どもの教育と安全を考えると悩んでしまう。私たち二人だけなら、アパートやロフトでも生活はできる。しかし子どもたちはそういうわけにはいかない。下の子が高校卒業するまで、理想的には安全で教育環境の良い町に住みたい。けれども生活がかかってくると、そういう選択も限られてくるのだろうか。

先週、夫は暗い顔で失業保険の申請を出した。全て自宅のコンピューターで済ませることができ、お役所に行かなくてもいいのがありがたい。解雇の傷は、まだ深く心の底に沈み、なかなか癒せないでいるのがわかる。

私の近所の中でも、名門の大学でアシスタントプロフェッサーとして勤め、誰の目からみてもテニヤー(終身雇用)がもらえるはずだったのに、どういうわけかもらえなかったため、全米のありとあらゆる大学の採用募集に応募し、今の大学に再就職した人がいる。彼の奥さんと立ち話をしながら、傷はいつまでも残るのねーとお互い慰めあう。

アメリカの地図を見ながら、応募する大学の地域を確認し、来年の今ごろはいったいどこに住んでどんな仕事をしているのだろうかと思いめぐらす。
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リストラから教えられる人生 その17

2010-09-12 03:53:58 | リストラから教えられる人生
私の90%の予感は、あたっていた.....

夫は、昨日の午後、採用責任者の人にメールを送った。普通は、大学側から返事がくるのを待つのが通常なのだが、夫が職を失う日(9月8日)までには、なるべく返事を出すようにしますと言ってもらえたので、思い切ってメールを出すことにした。

面接後、最終候補者をランクづけし、現在そのトップの人と交渉しているらしい。ここまでくると、よほど予想外のことが起こらない限り(たとえば、その人が複数からオファーがきている。現在勤めている大学の給料アップのために、他の大学からのオファーをもらうことで交渉に利用する)、ありえない。

夫よりも私の方がショックだった.....

その大学は、その州ではリサーチ大学としてはナンバーワン(助成金の合計金額)で、私が興味ある分野の研究がどんどん行われていることを知っていたので、ポスドクかリサーチアソシエートとして雇ってもらえないかと期待していた。

私は教育歴(teaching experience)は日本を含めると20年ほどもあるが、研究の実績が乏しい。つい3日前にも、夏休みに修正して再投稿した原稿が不採択になったという連絡を受け、落ち込んでいたところだった。研究者としての経験と力をつけるには、リサーチ大学で研究修行をするのが一番いいのではとプランを立てていたところだった。

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このブログを読んでくださっている人たち、中には心配してこれからどうするのだろうと私たちの身を案じてくださっていると思う。本当に心配をかけてしまっているが、生活に関しては、9月末までは給料が支払われる予定だし(病休が給料に換算できるらしい)、10月からは私の収入と失業保険で、当分は貯金を崩しながらやっていけないこともない。

今は、10月に面接に呼んでもらっている南の大学に期待し、その他にも少しでも可能性のある大学や職に応募していくことで、今学期中に道が開かれるようにと願っている。

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あるクリスチャンの方が慰めにこのようなメールを下さった。

彼も無職で苦しんでいた時、あるミネソタの大学に応募し、最終候補者2名のうちの1名として面接を受けたらしい。面接は非常にうまくいき、面接者のある人は、君はトップ候補者だよと教えてくれたらしい。全て順調に進んでいたので、ミネソタでどこに住むかという話や今の家を売りにだそうという話を妻と進めていたそうだ。しかし大学から連絡が来ず、1ヵ月後に別の候補者が選ばれたという手紙を受け取る。

しばらくなぜ自分が選ばれなかったのか理由が分からず苦しんでいたが、その4ヵ月後、同じ地域に住んでいた彼の父親が亡くなり、家の整理や母親のサポートなどで引越ししなかったことが幸いしたらしい。採用が決まらなかったのが、そういう神の御心があったのかと思ったらしい。それから数ヵ月後、学会で今の職場のボスと出会ったらしい。彼女がそのミネソタの大学で自分が面接を受けた時に勤めていたことを知り、話も合い、今私の大学、こういう仕事を募集すると思うからまた連絡するわ、と言ってもらい、その後面接に呼ばれ、決まったらしい。

私たちも、今は理由は分からないが、もっといい道が開かれることを期待し、祈り待ち望んでいこうと思う。
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リストラから教えられる人生 その16

2010-09-10 14:13:37 | リストラから教えられる人生
今日も連絡がこなかった。返事がないということは、大抵は悪い結果のことが多い。明日になって連絡がこなければ、おそらく90%だめなのではと自分の中で考える。

しかし、1つだけ気持ちを前向きにしてくれたのは、南の州立大学からキャンパス面接に来てくださいと電話で連絡があった。

この大学は、正直いえばあまり住みたくない環境(田舎町、州の刑務所のある大学町、中高の教育レベルがあまり良くない)なのだが、レベルアップした役職なので、面接の声がかかっただけでも有難い。

明日は、何かニュースが聞けるのだろうか。

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リストラから教えられる人生 その15

2010-09-09 14:35:58 | リストラから教えられる人生
まだ夫の採用の結果は、わからない。

昨日から、分刻みでメールをチェックし、落ち着きなく過ごす。

夫の仕事は昨日で終了し、書類にサインし、オフィスの鍵を返還する。

その後キャンパスを歩いていたら、自分を解雇したボスと偶然にすれちがったそうだ。

「今までこの大学で貢献してくださって、本当にありがとう」

夫は、なんと答えたのか覚えていないらしいが、彼女の眼の表情は非常にナーバスだったと語る。

彼女はこの大学に赴任し、夫のことも、仕事の内容も全く知ろうとするどころか、最初の一対一のミーティングが解雇通告書だった。赴任して1週間目の出来事だった。

どうして、そういう言葉が出るのだろう。

夫の同僚の話によると、それぞれの部局の長のオフィスを自分の近くに移動させ、会計は全て彼女の許可が必要になったらしい。マイクロマネジャーというぴったりだが、日本語では何になるのだろう。

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採用の結果がまだ分からず、今日から無職になってしまった夫の姿をみるのは、非常に辛い。気分的には、ここ3ヶ月間、拷問にあってきて、もうこれだけ苦しんだから、楽にさせて欲しいというのが本音だ。

去年はフルブライトの奨学金をもらったり、所属学会を通して全米の各大学の人たちと共同でリーダーシップを発揮したりなど、仕事が順調に進んでいた最中だったので余計ショックも大きい。

しかし、解雇されたからこそ分かる人の痛みや自分のプライドの高さなどを痛いほど知らされるので、私たちには必要な経験だったのかもしれない。

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インタビューに出掛ける

2010-08-30 09:26:35 | リストラから教えられる人生
明日は夫のキャンパス面接です。今朝5時45分に家を出て、面接が行われる都市まで飛行機を乗り継いで行き、今夜は採用責任者の人との夕食会です。明日は、キャンパスで朝から夕方まで面接が続き、夜はもう一度この採用責任者との夕食が計画されています。

3-4年前にも、今の大学での就職が決まる前、夫はいろいろな大学へ最終面接に出掛けました。アリゾナ、ワシントンDC、ウィスコンスン、アイオワ、ジョージア、ミズリー、ワシントン。。。。殆どが大きな州立大学ばかりでしたが、中には私立大学もありました。

夫のような中堅管理職の最終面接の内容や方法、メンバー、スケジュールは大学によって随分違います。

アイオワでは、最終に残った3人の人たちの履歴書が大学のホームページに公表され、夫のJob Talkが地方新聞に紹介されました。

ウィスコンスンでは、面接やJob Talk以外に、筆記試験がありました。

ミズリーでは、大学学長との直接の面談が用意されていました。

今回応募した大学の最終面接は、Job Talkがなく、一日朝から夕方まで面接、そしてキャンパスの見学です。不思議なのは採用委員会との面接が全くなく、最終責任者と1対1の夕食会が2回計画されているのも、今までの面接とは異なっています。

久しぶりにキャンパス面接に出かける夫は緊張気味で昨日は一睡もできなかったみたいですが、体調はいいみたいです。

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(おまけ)

私は先週一週間、大学が始まって仕事に追われて殆ど自分の時間がとれなかったので、久しぶりにビデオをみました。

「Couple Retreat」というロマンチックコメディ映画です。

離婚間近の夫婦とその友人のカップルたちが、豪華リゾーチ地にあるカップル・セラピー療養所に1週間出掛けるという設定ですが、このような島でいつかバケーションを過ごしてみたいですねぇ。何も考えたくないという時、息抜きにお勧めの映画です。



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リストラから教えられる人生 その14

2010-08-17 15:16:13 | リストラから教えられる人生
夫が解雇されてから2ヶ月と9日。今日は久しぶりに嬉しいニュースがあった。

願書を出していた就職先の一つより、キャンパス面接に招待してもらえるとのメールをもらった。

昨日もう一つの大学より、別の人に来てもらうことに決定したというメールをもらいかなり落ち込んでいた矢先だったので、本当に嬉しかった。

アメリカへ帰国して1週間半、夫はかなり落ち込み続けていた。収入がなくなるという不安以前に、仕事に行かなくてもいい(夫の最後の日は9月7日だが、有給と病欠がたまっているのでもう行かなくてもいい)というのは精神上、本当に悪いらしい。

働き盛りの男性が、休暇や休日でもないのに、家でぶらぶらしながら過ごすというのは、プライドをとことん傷つけられるものらしい。特に家族から邪魔扱いされると居場所がなくなってしまうに違いない(私たちは、そうしているつもりじゃないけど。。。)

60歳で定年を余儀なくさせられて、落ち込む人たちの気持ちがなんとなく分かるような気がする。

アメリカの失業率が10%近くに達しているという話を最近耳にしたが、こういう思いを経験している人たちがどんなに多くいることだろう。もうこうなっていくと、仕事を選ぶというよりも、どんな仕事でも与えられるだけでありがたいという次元になっていくのかもしれない。

夫は、大学が新学期を来週に控えてキャンパス中、ネコの手も借りたいくらい超大忙しの最中、自分が必要とされていないということが大きなショックのようだ。

そういう最中、本面接の最終候補者3人のうちに選ばれ、8月終わりに面接に来て欲しいと言ってもらえて、本当に良かった。しかも採用責任者の人に、面接前に電話で給料の交渉をしたい、とまで言ってもらえたので、もしかして可能性がかなり高いのではないかと期待してしまう。

さて、これで決まるかどうか私たちにも全く予測がつかないが、主の導きに委ね、最善の道が備えられることを信じていこうと思っている。
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リストラから教えられる人生 その13

2010-08-14 13:32:08 | リストラから教えられる人生
昨日は、学科長に時間をとってもらい、今後のことを話し合った。

この秋学期には2科目教える予定になっているので、特にそのうち1科目のオンキャンパスのクラスをもし引越しする場合どう継続するかということを話しあうことが目的だった。

私の友人、Counseling and Psychologyの修士号を持つ人、を私のティーチングアシスタントとして雇ってもらい、もし引越しが決まったらその人にインストラクターとして私に代わって授業を教えてもらうという提案を出してみた。

学科長は大賛成をしてくれ、「そういう提案を持ってきてくれてほっとしたよ。どうしようかって本当は困っていたんだ」とほっとした様子で答えてくださった。

友人も、ティーチングアシスタントだけでも本当に夢のようなのに、しかもインストラクターとして推薦してくれるなんて胸がいっぱい、と心から感謝してくれた。

彼女は3人の子持ちのアフリカ系アメリカ人で、ハスバンドは博士課程在中。ずっと仕事を探していたことを聞いていたので、こういうかたちで彼女に仕事をオファーすることができて、私も嬉しい。

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私の授業の後継者の目処がたったのは嬉しいが、肝心の夫の就職の方はなかなか進展がみられず、候補に挙がっていた2つの大学ももしかしてだめなのではという雲行き。

家の方も、町自体の景気が悪いためか、ここ1ヶ月のうち家を見に来てくれたクライエントの数は1件と極端に少ない。

夫はここ1週間でかなり落ちこんでしまった。職場に何度か顔を出したが、とてもいたたまれない気分になったらしい。また新学期がもうすぐ始まるので、子どもたちも先行きの見えない人生に不安をとても感じているのを痛感する。時折、ストレスで家中に倦怠感が漂い、いつも早起きの夫や息子もずいぶん朝遅くまで寝るようになった。夜中に何度も私たちのベットにくるのも、不眠、ストレスのせいなのかもしれない。

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信仰によって全てうまくいき、幸せな人生を歩めるのではないと考える。私たちが試練の中で何を学び、それによってどう自分が変わっていくのかに焦点をあてると、苦しみも無駄に終わることはない。

今回の出来事で気づいたのは、日本でもアメリカでも本当に多くの人が私たちのために祈り、慰めや励ましの言葉を送ってくれた。「できることがあったら何でも言ってね」と支えてくれる。こういう人的財産は、何ものにもかえがたい。

孤独であったら耐えられそうもない試練でも、多くの人たちの支えでどうにか水面すれすれ溺れずに毎日過ごしていけるんだと感謝している。
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怪奇な行動の中にも思いやりを見せる娘

2010-08-13 13:17:09 | リストラから教えられる人生
「ネコ攻撃」のパワーポイントのスライドを作成した後に、娘は父親あてにこのようなメッセージをポストイットに書き、次の朝そっと渡しました。

Never let down your faith to God. He will be with you forever.

神様への信仰を失ってはいけません。あなたと永遠にともにいてくださるからです。

メッセージの横に十字架マークが書いてありました。


あまり状況に進展が見られず落ち込んでいる父親を励ます意味で書いたみたいです。

分かっていてもなかなか実行できずにいることを子どもはよく観察していますね。
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解雇をめぐるストレスで奇妙な行動が目立つ子どもたち その3

2010-08-11 23:12:27 | リストラから教えられる人生
最後のスライドは



The five most dangerous ways a cat may attack

Choking: The cat will wrap around your neck affectionately but end up strangling you with full force.

Tackling: A cat may sit innocently on a high perch but when you turn around to do something the cat will jump down and force you will have no chance.

ネコが攻撃するかもしれない5つの最も危険な方法

·         窒息させる: ネコは、愛情を込めてあなたの首を巻きつけますが、結局、全力であなたを絞め殺すでしょう。

·         タックルする: ネコは高い止まり木の上に無邪気に座るかもしれませんが、あなたが振り返ると、木からジャンプしてあなたを攻撃し、助かる見込みがないでしょう。


ここまで書いておしまいになったみたいです。なかなかの発想だと思うんですが。。。。

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解雇をめぐるストレスで奇妙な行動が目立つ子どもたち その2

2010-08-11 23:05:28 | リストラから教えられる人生
次のスライドを紹介すると



How to prevent a cat attack

\ Always keep a dog nearby (cats hate dogs)

\ Make lots of noise (it may startle the cat)

\ Don’t be in a room alone (you by yourself are vulnerable)

\ Well that’s pretty much it. Cat attacks are very hard to avoid.

 

ネコの攻撃から身を守るためには

·         近くにいつも犬を飼ってください(ネコは犬が嫌いです)

·         雑音を立てよう(それはネコを驚かすかもしれません)

·         部屋に一人でいないように気をつけよう(危ない状態になりやすいです)

·         まあこんなところです。ネコ攻撃は非常に避けにくいです。

 

 

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解雇をめぐるストレスで奇妙な行動が目立つ子どもたち その1

2010-08-11 22:51:37 | リストラから教えられる人生

 娘は、なかなか眠れない夜を過ごしているんですが、今朝も朝早く5時頃目を覚まして、家中の電気を全部つけ、挙句の果て私のコンピューターでこんなものを作ってみたようです。


 

Always be prepared for the cat attack. They can happen when you least expect it…

ネコの攻撃!!!

いつもネコの攻撃に備えなさい。もっとも予期していない時にこそ起こりうるからです。

(ちなみに写真のネコは、うちのココアです)






  

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家を売りに出す

2010-07-22 06:23:25 | リストラから教えられる人生

里帰り中に家を売りに出した。

自分がいない間、不動産やバイヤーの人たちに自分の家をみられるのには抵抗感があるが、オットはそんなことを言ってられないと言う。

里帰り前日まで、そういうこともあるかと予測し、ともかく家をきれいに整理した。

たとえば

・壁に飾った家族や親戚の写真を全て外す。

・部屋の家具を移動させ、なるべく空間を広く見せる。

・冷蔵庫にマグネットで飾った写真やお知らせの紙などは全て外す。

・壁のしみはMagic Eraserできれいにする。

・押入れの中も整理し、はみ出た部分はプラスチックの容器に入れ、ガレージにしまう。

・キッチンのパントリー(食品収納庫)もきれいに種類別に整理し、なるべく広くみせる。

・子どもの古くなった洋服やおもちゃはチャリティーに譲り、学校関係の書類は処分するか大切なものは取っておく。

・犬とネコ関係のものはガレージにしまう。

ブログで見つけた「断捨離」の本に書いてあることを読むと、かなり実行していることに近い気がするが、そういえばこの私にも捨てられないものが幾つかあることに気づく。

日本で勤務時代に購入したスーツ類。値段がはるものだったので、アメリカに幾組か持ってきてしまったが、殆ど着る機会がない。払った値段を思うと、捨てるのに忍びないが、10年以上押入れに収納し、着たのはたったの2回。

アメリカに帰ったら捨てようと決める。

苦労の成果が実ってか、不動産屋さんのオープンハウスを1週間前にしたところ、かなり不動産屋さんたちに褒めてもらえたそうだが、果たして家は売れるのだろうか。

それと同時にぜひ仕事が8月中に決まって欲しいと願う私たち。

私たちの不安と平行しながら、11歳の娘はここ3週間ほどネットで必死に家を探す。もしかして就職できるかもしれない大学のある町の不動産のサイトを片っ端からあたって、次々に値段や条件などを調べて、私たちに報告してくれるが、ぬか喜びにならないだろうか。

さらにその大学町のある学区の中学校の情報を調べ、ランクづけやレビューを読み、一喜一憂している子どもたち。

反面、私は今里帰りと平行してインターネットを通して教えている夏の授業と書き直しの論文の仕上げが忙しくて、何も時間が取れない。8月はどんな月になるのだろう。

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リストラから教えられる人生 その12

2010-07-16 01:45:39 | リストラから教えられる人生
昨日、オットはシアトルから日本へ飛行機で向かった。

搭乗案内で皆が次々飛行機に乗り込んでいる最中、ぎりぎりまで付近を散歩しながら時間をつぶしている(腰痛のためになるべく飛行機は最後の方に乗ることにしている)オットへSkypeから電話がつながった。オットの職場のSkypeは携帯に転送されることになっている。

オットは興奮した声で、空港まで5時間車で同乗したオフィスのGくんのことを私に話してくれた。

前にもブログに書いたが、Gくんはうつ病で時々自殺したいと口にすることがあり、オットが時々相談にのったり、テープや本を貸したりしていた。オットの解雇に伴って、Gくんのうつはますます悪化し、何日も休むことがあったが、どうにか職場に顔を出していた。

Gくんの話によると、数日前、これからオットの部局の責任をつかわされるCさんが、Gくんにカウンセリングセンターにいくように命令し、Gくんが出向いたところ、警察が待っていて、別の町の精神病院に入れられそうになったらしい。突然のできごとでGくんも腹を立て、弁護士を雇って、戦うとオットに話していたらしい。

ところが、オットが空港について自分のオフィスへ電話をすると、受付の人が、「Gくんは、昨日銃を購入して、今日か明日あたりに自殺するつもりでいると話していたそうだ」ということを教えてくれたらしい。

オットはGくんの精神状態への不安と、こういう風にオフィスに面倒をかけてしまったGくんはこれで解雇されてしまう(ますますオフィスは人手不足になる)のではという心配で興奮した様子で飛行機に乗り込んだ。

Gくんはオットと分かれた後、シアトルの実家に戻り、オットの車を3週間家で預かってくれる予定でいるが、大丈夫なのだろうか。Gくんとまでいかないが、オットのオフィスの人たちは、皆傷つき、落ち込んでいる様子らしい。これから先どのようにこの山を乗り越えていくのだろう。船長なしで嵐の中で舵をとって船に乗っているようなものだ。海に投げ出されてしまったオットは、今どこかの島へ漂流しようと、必死になっている。他の船員たちはこれからどうなるのだろう。同じく海に投げ出されてしまう人、自分から海へ飛び込む人もいるのかもしれない。
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リストラから教えられる人生 その12 その1

2010-07-05 21:10:43 | リストラから教えられる人生
ダンナは、先週の金曜日、自分のボスのまたその上のJ氏と電話で話をする。

J氏は、現在の大学総長の片腕として、今の大学に一緒に連れてこられた人。

J氏、大学総長、私たちは同じ大学から今の大学へ同時期に移動した。ダンナは大学総長に引っ張られてきたわけではなく、まったくの偶然だったが、事情を知らない人は、ダンナもそうなのかと時々誤解されることがあった。

不思議な縁で、前の大学時代、J氏の奥さんと私は一緒に「家族と子ども政策研究所」で仕事をしたことがある。

州政府による貧困層の母親たちのための子育て支援プロジェクトで、J氏の奥さんがそのプロジェクトの責任者、私はリサーチアシスタントだった。そういう仕事関係上、J氏の家にも遊びにいったこともある縁だった。

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J氏との電話を終えたダンナは、「やあ、Jもやっぱり血の通った人間だっていうことが分かったよ。」と上機嫌だった。

解雇の決断をしたP女史は自分の「ビジョン」ということで、一人でいろいろ決めてしまったらしい。財政難というのはカモフラージュで、自分のやりたい体制で誰にも相談せずにリストラしてしまったらしい。

P女史の下には5つの部局がおかれているが、それぞれの責任者(ディレクター)を全部やめさせて、自分が全部統括しようかとまで考えたそうだが、まず手始めは二つの部局を統合させることにし、その結果がダンナの解雇だった。

6月1日に赴任したばかりなので、J氏も自分が雇ったばかりの人の決定に口出しをするわけにいかないそうで(それが私には不思議だが)、「僕はサポートしなければならない立場なんだ」とダンナに申し訳そうに話したらしい。

それを聞いてダンナも不本意ながらも、これから残されていく人たちの先を案じながら、前に進む決心がついたらしい。

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J氏も今の現状に不満を持っているようで、つい最近他州の州立大学の総長の職に応募したらしい。残念ながらだめだったようだが、そういう事情を知っているダンナは、これからP女史のスーパーバイザーの役目を遣わされているJ氏にむしろ同情の気持ちさえ沸いているような感じだった。
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