日本滞在中レンタルしている機器の調子が悪かったので、カスタマーサービスに電話をかける。
最初は、日本の人が電話に出て対応してくれるが、そのうち「ちょっと待ってください」と言って、代わりに出てきた人が英語で話し始める。
その人も英語はネィティブではなかったが、電話の終わりに
「今回、日本は初めてなんですか?」
「???」
日本育ち、日本生まれであることを伝えるが、私の英語がネィティブスピーカーに聞こえたとも思いにくいので、日本語より英語の方が上手な第三国籍の人だと思われたのかもしれない。
そういえば、同じことが学会参加中にあった。
学会発表のための抄録に乗せる原稿は、この学会では審査があるのだが、私の原稿を「修正採択」と審査したという方が、学会中インフォーマルな場面で名乗り出てくださった。
私の原稿を見て、英語の論文の日本語版だと思ったということで、次回からの学会発表やこの学会のジャーナルへの投稿は、日本語ではなく英語で出したらどうでしょうか、ということだった。横にいらっしゃった先生もうなずいていらっしゃったので、前例のない中、そういう考えの先生方がいらっしゃることも分かり、励まされたような気持ちになった。
やはり生活している国のカラーが知らず知らずのうちに出てしまっているのだろうと思う。