ふぶきの部屋

皇室問題を中心に、政治から宝塚まで。
毎日更新しています。

Dramatic City 夢

2022-09-11 07:00:00 | ヅカOG その他舞台

 行ってまいりました。麻路さき他OG出演の「シアタードラマシティ30周年」のコンサート。

 最初このポスターを見た時、「何でこのメンバー」って思ったのは確かです。和央ようかが浮いてる感じがして。

でも、後から考えるとこのキャスティングはベストでした。

ところで、シアタードラマシティ30周年と言われても関東に住んでいる私にとってはピンとこないんです。大体、日本青年館に来るし。どれがバウでどれがシアタードラマシティか、あまりよくわかってなかった・・・・

でも作品群を見るとなるほどと思いました。

上は69期から下は97期までの人達が歌い継いでいくんですけど。

1幕開いて色々な過去作品の映像が流れ、大浦みずきのダンスを映像と一緒に見事に踊る娘役発見。それが風花舞です。

もう眼福っていうか、嬉しすぎて泣きそうに。

だってあの風花舞のダンスをまた見ることが出来るなんて、もう奇跡だわーー!!と思いません?

それから麻路さきの「ライト&シャドウ」からシメの「ACTION!」までノンストップで歌って踊っていくのです。

大体、聞いた事があるなあというものばかりで。

ただ、和央ようかが「WING」を歌い始めた時、いきなり最前列の数人、前方の一列位が立ち上がって拍手し始めたんです。私、唖然としました。

だっていくら何でも非常識じゃないですか?

係のお姉さまが慌てて止めに言ったけど間に合わなかった

和央ようかの「WING」は確かさよなら公演の前のシアタードラマシティだったけど、事故を起こして中止に。そのリベンジで・・ってタカちゃんは言ってたけど、ファンもそれは嬉しかったと思うけど、まさか立ち上がって後ろの視界を遮るなんて思わなかった。

怒り心頭。ヅカOGファンってこんなに非常識になったのでしょうか?

 

風花舞の「今が幸せ」を聞くと、やっぱり小夏はこの人じゃないと困るなと思ったし、

北翔海莉の生「次郎吉」を振り付で見ることが出来て幸せでした。

でも一番の目玉は麻路さき、稔幸、愛月ひかる、北翔海莉の「星を継ぐもの」じゃないでしょうか?ああ、この人達、全員星組にいたんだ~~~って思ったら感動が。

ラストの「ACTION!」も振付もよかったし、一気にみんな若返ったような気がします。

2幕目は「レビュー・明日への希望」から始まりました。

小林公平を偲んで彼が作った曲、彼が好きだった曲、さらに

互いに歌って見たいものを歌うという企画だったようです。

大鳥れいの「夜明けの序曲」は聞きごたえがありました。

舞台では貞奴はこの曲を歌わないのですが、願いがかなったと言ってました。

麻路さきの「風になりたい」はいつもOG公演ではこればっかりなんですけど、やっぱり生で聞くとすごかった。何がって、歌の向こうに白城綾香が見えるんですもの。

この観客を引き付ける力は素晴らしい。

それは稔幸もそうで「青い星の上で」では本当に星奈優里が見えるなと。

北翔海莉が軍服を着て歌った「群青」は泣けましたし、「SHE」という曲で、後ろに星吹彩翔を従えて手話で歌ったのも本当に素晴らしかったです。

大鳥れいがどうしても「ファントム」のカルロッタをやりたくて、カルロッタさんのあの難しい曲を歌ったのですが、彼女のカルロッタもありです。

そして和央ようかと愛月ひかるの「ファントム」は学年差を吹き飛ばして愛月がお父さんに見えました~~悪いけど彩風咲奈のキャリエールよりよかったかも。

さらに麻路さきと風花舞が歌って一緒に踊るシーンもあり、マリコファンとしては「風花舞になりたい」って感じです。

全体的に重要な所は麻路さきと稔幸が担当し、あとは和央ようか以下に歌って踊らせてって感じです。振付もよかったし。

何度でも見たい公演でした。

 麻路さき・・・往年のトップは貫禄がいや増すばかり。でもなんていうか、とても緊張してたみたいです。喋りとかしめは「ノルに」と言ってあまり表に出ない様にしていたような?

でも、娘役をエスコートする姿とか抱きしめ方が昔と変わらずキュンキュンです。

 稔幸・・・細くなったなあ。うちの二若君と同い年の子供がいるとは思えない。歌唱力もアップしているし、すごく回りを明るくするオーラが健在でした。

 風花舞・・・ダンスは勿論、歌も上手で華もあり、今から月組に戻ってもいいかもって思ってしまいました。麻路さきと稔幸にエスコートされるシーンがあって終わった時、照れた感じでお辞儀してたのがまた可愛い。娘役ってこうでないと。

 和央ようか・・・背中まである髪をそのままだらっとしているのに、なんでこんなにかっこいいの?足長っ!衣装似合う!歌うまっ!あの自信なさげなたかちゃんはどこへ行った?新たなファン獲得。次回、姿月あさとと湖月わたると舞台をやるようですが、別格で美しくかっこいいんだろうなあと思います。

 大鳥れい・・・関西弁でなまってて、明るく喋る大鳥れいが本当の姿なのでしょう。カルロッタの歌の素晴らしさといい、はっちゃけて場を盛り上げていました。

 北翔海莉・・・まあ、退団してからそんなに経ってるわけじゃなし。っていうかそのまんまで嬉しかったなあ。相変わらずの歌唱力だし、愛月と踊っていると宙組って感じですよね。

 

アンサンブルではやっぱり星吹彩翔が一番目立っていました。

ドレス姿が可愛いのと、圧倒的なダンス力、そして歌うと男役ってところが。

 

うちの姫にとっては初めて生で見る麻路さき・稔幸・風花舞だったので、そりゃあもう感激しまくりで。憧れの人「麻路さきに会えた~~」と大喜び。

舞台の前日も「ジュビレーション」見て元気になってって。つまり彼女にとって麻路さきの作品は元気の素なんですね。

姫がまだ3歳くらいの時から星組のビデオを流しっぱなしにしてたおかげですっかり麻路さきを身近に感じるようになってくれて母としても嬉しいです。

それで!歌劇団様「ACTION」をDVD化するなりスカステで放送するなりやって下さい。

カット部分が多いのも知ってるし、口パクがあるのも知ってる。ショーの部分がダメならせめて芝居の部分だけでも見たいんです。私が一番最初に買った宝塚のビデオなんですから。

マリコさんの作品は「ヘミングウエイ・レビュー」も全然放送されません。

著作権とか色々あるのはわかるけど、じゃあ、せめて「ACTION」くらいは。お願い。

今更だけど、和央ようかに惚れ直してしまいました。

そのうち、スカステで見たら「ふぶきさんが言ってたのってこれか」と思って頂けると思います。

 

 

 

 

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8人の女達

2022-09-05 07:00:00 | ヅカOG その他舞台

 初めてサンシャイン劇場に行きましたが・・・まあ・・・遠い。奥の奥の奥。

滅多にいく場所じゃないから劇場より水族館に心ひかれちゃった。

劇場は・・・一階席が4階から入って2階席は6階から入って・・って面倒じゃない?

2階席だったので休憩時間までプログラム買えず。しかもいちいちチケット見せて。

いつかOGだけの舞台があったらいいのにな・・(ガラ・コンだけじゃなく)っていう夢を叶えてくれました。まあ、全て女性役ってのがなんでしたけど、これを機会にOGだけの熟練した技を見せてくれる舞台が多くなるといいですよね。

 8人の女たち 

開演5分前に地震があったんですよ。2階席にいて「え?」って思って怖かったけど、誰も気づく様子がなくて・・気のせいかと思ったけどそうじゃなかったんですね。上演中じゃなくてよかったです。

さて、「8人の女たち」ですが、そのうちスカステで放送されるかもしれないのでネタばれは出来ないよね。

原作はフランスの劇作家ロベール・トマ。完全な1幕芝居のストレート・プレイです。

とはいいつつ、ちょこちょこ美声を発するチャンスもありってところかな。

テーブル、ソファが置かれた部屋。奥は玄関に繋がっている。

正面上がったところに部屋のドア。ここがこの家の主人の寝室。

メイドのシャネルは朝からうきうき。自分が面倒を見て来たシュゾンお嬢様が帰ってくるからです。もう一人のメイドのルイーズを𠮟りつけ、居候で女主人の母、マミーと楽しくお話している時に女主人のギャビーが娘のシュゾンを連れて帰って来る。

シュゾンはおしとやかで上品な大学生。その妹カトレーヌは未成年のくせに煙草を吸うわお酒を飲むわ行儀が悪いわ、いいところなし。

そしてギャビーの妹、オーギュスティーヌはひねくれ者のオールドミス。

全員が揃った所で父を呼びに部屋に入ったら、背中にナイフが刺さって殺されていた。

電話線は切られ、番犬は鳴かず、密室状態でどうやって?誰が犯人?

後半になって、死んだ当主の妹ピエレット登場。

彼女はシャネルのポーカー仲間、当主の妹で浪費家、そして現在も恋愛中。

次から次へと一人ひとりの過去や本性があぶりだされていく・・・さて、真犯人はだれでしょう?

というお話です。

全員、「赤」を基調とした衣装を着ています。

ギャビーは紫。朱色はシュゾン。紫よりいくらか赤っぽいピエレット。似たような色を着ているのに区別がつくって所が、いかに彼らの個性が強いかわかります。

OGの結束力は強く、伊達にトップ張ってたわけじゃない。

セリフの応酬もツーと言えばカーで、よどみなくそれぞれがのびのびとしっかり演じていた印象です。

私自身、驚いたのは湖月にしても久世星佳にしても生で見るのは本当に久しぶりなのに・・なのに舞台が始まった途端、全然そんな気がしなかったという事です。

いつもなら「わあ。懐かしい」とか思う筈だけど、そんな事思わなかった。

ただ、「蘭乃はなと花乃まりあ!うわーー二人とも花組のトップだ~~久世さんが真琴さんに敬語使ってる。夢咲ねね半端ないっ!」とかそんな感じでしたね。

 

 湖月わたる・・・ギャビー。元は貧乏な家の娘だったらしいけど玉の輿に乗ってお金持ちと結婚して2人の娘を持つ。でも実は離婚しようと思っていたらしい。

背が高くて目立つし、ドレスもよく似合っていて中心にどんといるのは当然という感じ。最後の方でピエレットと女の闘いを演じますが、学年差があるとは思えない程素敵でした。

 水夏希・・・まさか眼鏡かけて三つ編みで出てくると思いませんでした。コメディエンヌの才能を発揮して笑わせてくれました。自分を世界で最も不幸な女だと思っていて、いつも悲劇のヒロイン。のわりには姪の動向をいつも探っているような女性です。

声だけで「あ、水夏希」ってわかるのがいいですよね。この役は彼女しかいない。

 珠城りょう・・・ピエレット。テレビで女性役を演じて以来違和感はありません。

ドレスもよく似合っていたし仕草もいいわ~~ただ、浪費家とかあばずれとか悪い女アピールされてもあまりそんな感じはしなかったわ。根が真面目だから?ただし色気なし。色気がないのは湖月も一緒なので色気ない同士が愛だの恋だのっていうのが、生々しくなくていいのかな。

 夢咲ねね・・・この人の目力の強さには参りました。夢咲ねね半端ない。だらしなくて不真面目で文句ばかりいいつつ、主人に色気で近づこうとしていたどうしようもないメイドなんですけど、この人ならそうだろう・・的な感じでぐいぐい芝居を引っ張っていました。

 蘭乃はな・・・シュゾンお嬢様。まさにお嬢様といいつつ実はご懐妊。自分に問題を抱えている筈なんだけど、芝居では積極的に回りに聞き込み。ある意味リーダーシップをとっていました。「お嬢様」と呼ばれて違和感ない女優に久しぶりに会ったわという感じです。メイドのシャネルに溺愛されているのもわかる、明るく品のいい落ち着いたお嬢様でしたが・・・

 花乃まりあ・・・今回は何と言っても花乃まりあに演技賞を上げたいです。次女のカトリーヌはまだ子供なのに生意気で下品で行儀が悪い子。(実際にはそんな風にはあまり見えなかったんですが)でも、とにかく可愛いったらありゃしない。宝塚時代、あれは一体何だったの?って感じです。

そして重要なカギを持つ女の子でもあり。長いセリフをとくとくと喋り山場へ持って行くのはさすがでした。

 真琴つばさ・・・マミーは最初、車椅子に乗っています。でも実はそれは同情をひく為だったとわかります。棚にこっそり酒を隠して飲んでいるし、株券も持って強欲な部分も見せますが、大方は娘を心配し、孫を心配するいいおばあちゃん。ただ、今の生活を失いたくないという気持ちが強いので、それがあらゆる行動に走らせたのかなと。

 久世星佳・・・マダム・シャネルはこの芝居の女王様ですね。久世なくしてこの芝居は成り立たず。さすが久世星佳。やっぱり久世星佳という感じです。15年もお屋敷に仕え、シュゾンもカトリーヌも彼女が育てたようなもの。決して出しゃばらず、常に回りに気を遣い・・・という助演のスターです。やっぱり基礎がある人は違うなと思いました。

 

終演後・・・この8人は今後どうなっていくのかしらと考えました。

色々面倒な説明をしなくちゃいけないし、文無しになるわけだし、詐欺にもあって。家族はばらばら?それとも結束?

色々イメージして楽しみながら帰路に付きました。

 

 

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おめでとう沙央くらま

2022-02-09 07:00:00 | ヅカOG その他舞台

 沙央くらま・・・いえコマちゃん、ご結婚&ご出産おめでとうございます。

あのアリョーシャが・・・ダントンが・・・カミーユが・・・結婚するとは。

しかもお相手が大貫勇輔とはっ!

思わずモンパンシェ公爵夫人が目に浮かびますわ。ご家庭で「私、剣には腕に覚えがありますのよっ!」とか言ってそうな。

大貫勇輔はバレエダンサー・・・で、今はミュージカル俳優さんですよね。

「ルパンの娘」の円城寺さんでブレイク。

私も毎週、円城寺さんの歌やダンスが見たくて「ルパン」を見てました。

1年も前にご結婚して、今年、お子様誕生ですか。

よくぞ隠して、隠し通してねえ・・・ あっぱれ

何でもいいよ~~幸せになってくれれば。

生まれた彼氏はきっとイケメンになるだろうなあ。

ダンサーになる為に英才教育されちゃうよね。デビュー待ってるわ。おばあちゃん。

コマちゃんは雰囲気的に柔らかくて優しさがあるから、旦那さんも安心してお仕事にまい進出来るんじゃないかな。

ぼんぼんお子様産んで、一人は絶対宝塚!とヅカファンの夢は尽きません。

大貫君も最近見たのは「北斗の拳」歌ってた時だから・・・FNSの時かな。

これからが正念場ですね。演技も歌も今以上に頑張って大物になって下さい。

OGが幸せになってくれると本当に嬉しいです。

あらためておめでとうございます

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宙組 二回目

2021-09-22 07:00:00 | ヅカOG その他舞台

 藤ヶ谷君ファンの方たち、ごめん。でも彼に「ドン・ジュアン」は似合わないと思う。

真彩希帆がマリアだなんて贅沢すぎるでしょ。真彩希帆が出るならだいもんで再演してと。

生田大和、自分からタイピーを誘ったようだけど・・もうちょっと似合いそうなのがよかったよね。まあ、曲がいいし。でも雪組のDVDみたら絶句しちゃうよ~~~

生で見ているわけじゃないのにどういうわけか、身体が熱くなってくるから。

「駆け落ちするのは馬鹿な女と悪い男だけさ」というセリフを中国ドラマでみちゃって「なるほどなあ」とおもっちゃった私です。

さて、姫ちゃんと2回目観劇。前回は1階席で今回は2階席。

シャーロックホームズ」もショーも、二階席からみるととてもゴージャスですね。

では。

まず前回「シャーロックホームズ」見て眠くなったと書いたのですが、今回、その理由がわかりました。

中だるみが激しいんですよ。

どこからか・・マイクロフトが「シャーロックの彼女が死んだ」話をしてから・・・ここからがやたら長くて単調。

特にモリアーティがつまんない。

なぜつまんないかというと、モリアーティ兄弟がなぜ犯罪組織なんかやってるか全然わからないから。一見ぶっとんでるモリアーティ弟ですが、サイコパスという割には軽すぎるし、そういう弟を兄はどんな目で見ているかわからないし。

そもそもアイリーンを見つけた時点で、潜水艦の設計図の件があるとはいえ自由にさせすぎ。

すぐに拘束するか殺すかしないと怖くないんですよね。

モリアーティ兄が弟の為に犯罪組織を作ったのなら、それは弟のどうしようもないサイコパス意識を満足させる為だったろうし、それもまた兄弟愛と言えるでしょう。

一方マイクロフトとシャーロックですが、原作ではほとんど出てこない兄。

ドラマでは仲が悪い兄弟。

政府の仕事をしてエリート街道まっしぐらのマイクロフトと、探偵なんて怪しげな仕事をして(麻薬なんかもやって)どうしようもないシャーロック。

兄からすると弟を躾け直すか、あるいは付き合いたくない筈。それが女王の命令でシャーロックの部屋まで行って、喧嘩腰になるけど本当はどうなんだかわからない。

兄弟VS兄弟の対比が出来ていればもう少したるまなかったかもしれません。

結局のところ、モリアーティの真の目的が今一つわからないというか・・・最初から最後まで一本調子でしゃべるモリアーティと、でずっぱりのシャーロック。

見てて飽きちゃったってのが本音かなあ。

しつこいけど、ラストのモリアーティの笑いが恐ろしく感じないとあれは成り立たないと思うんですよ。

生田大和って音楽とダンスで盛り上げるのは上手いけど、静かなシーンになるとダメ。

ラブシーンが苦手なのかしら?

 

「Delicieux」は二階席から見ると衣装やミラーボールの景色が綺麗です。

とはいえ、やっぱりワンパターンだなと思う。

そう思わせてるのは作家のみならず、宙組全体の雰囲気ではないかと思います。

オープニングで大階段を降りてくる紫藤りゅうと天彩峰里がとてもラブラブ感があって、動きも他とはちょっと違って見えたのですが、もう片方の和希そらと娘役コンビはただ、技術として踊っているだけ。

真風涼帆にも芹香斗亜にも言えることだけど、「ここで何歩歩いて振り返って笑う」というト書き通りにしか演じたり歌ったり踊ったり出来ないのかなと。

例えば、真風は新しい相手役を迎えて今どんな気持ちなのか、嬉しいのか頑張ろうなのか、面倒見て上げなきゃなのか、コアなファンが歌劇やグラフを一生懸命読まないと伝わって来ない。

潤花は一生懸命に真風を見つめているのに、真風の方は視線が合わない。

そういう振付じゃないからって感じ。

今までと何も変わらない。変わらないことがいい事とは限らないのではないかと。

真風にしても芹香にしても毎日「こんなもんだな」って感じでやってる部分が大きいのではないかと思います。

こういう体制になってから長いし、仲良しだし、必然的にそこに「慣れ」が生じても仕方ない部分はあるかもしれません。

真風は立っているだけで華がある人です。でも宙組ではそれだけでは許されない。

でずっぱりに唄って踊って早変わりして・・・下級生がトップを支える体制になってない。

男役とは娘役とはという「型」の在り方も正直、習得してないかのようです。

いつまでもお披露目の時と同じというのは、どうなんだろう。

圧倒的な目力と色気で攻める花組の柚香光

歌唱力もダンスも超一流で貴公子の星組、礼真琴

下級生がこれだけ特徴を持って組を率いているというのに、真風率いる宙組はいつまでたっても誰も目立って来ない。

「俺が俺が」がいない。

唯一、ものすごい速さで成長して来た和希そらは雪組に行ってしまうし、これ以上、色が濃い男役がいなくなったら宙組はまさに無色透明になってしまうかもしれません。

潤花の投入は刺激になるかなと思ったけど、今の所はまだまだ・・二人の心が通っている感じではないですよね。

似たもの同士のトップと二番手。そして今一つ自分のカラーがつかめていない桜木みなと。

つくづく愛月ひかるを飛ばしたのが残念でしょうがないです。

宙組のこのていたらくを今後、どうするんでしょうね。

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熱海五郎一座 Jazzyなさくらは裏切りのハーモニー

2021-06-10 07:00:00 | ヅカOG その他舞台

姫ちゃんと一緒に新橋演舞場まで行って来ました。

本来であれば去年、上演される筈だった公演です。

せっかくいい席をとっていたのに見ることが出来ず、本当に残念でした。

今回も新橋演舞場としては客数は50%で、花道では歩くだけ許可という制限された公演になりました。

私達は2階席だったのですが、平日だったという事もあるし、50%に制限されているという事もあるし、結構客席が閑散としていた印象です。

「熱海五郎一座」についてはWOWOWでしか過去の作品を見たことがなく、今回が初めての生観劇でした。

タイトルの「Jazzyなさくらが裏切りのハーモニー」(日米爆笑保障条約)

が何とも不可思議というか、しかもポスターを見ると軍服姿の紅ゆずる?で、頭の中がわけわかめだったんですが、芝居を見てなるほどと思った一方で

「だからといってこれをコメディにしてよかったのか」という疑問が頭をもたげ、笑えなくなりました。

ここからはネタバレです。これから見る人は気をつけて

 1場・・南方と思われる戦場で日本兵が疲弊している所にラジオで「ニューヨークのさくら」の言葉が流れる。「アメリカに投降すればパラダイスよ」

 2場から・・日系2世達がジャズ演奏をしている。彼らは日系2世で本来収容所行きなのだが、ジャズを演奏してアメリカ軍に貢献している為、収容所行を免れている。ドラマーのアキバの妹が実はニューヨークのさくらである。

 突如ラジオからトルーマン大統領の放送が流れてきて、「アメリカが日本に負けた。今後は東側をドイツが、西側を日本が占領する」ことになる。

 飛行場からマッカーサーもどきの松笠司令官が降り立ち、元星久美という白軍服の日本人作戦本部長がやって来る。

 以後、英語は禁止。カタカナを日本語に言い換えたり、ジャズバンドなのに演歌を演奏させたりという「日本文化の強制」が行われる

 実は元星はアメリカ側の2重スパイで、最初はドイツの総統を殺す計画をし、その後は日本軍に偵察に入り、アメリカ側に情報を売っていた。しかしそのアメリカにも捨てられてしまう。

 本当は日本は負け続けの戦争で沖縄戦の時に、日本政府は日本を守ることよりもアメリカの西海岸だけを占領し、「日本が勝った」とプロパガンダ政策を行っていただった。

 やがて日本はポツダム宣言を受け入れて日本とアメリカが仲良しになりました。その象徴としてジャズ演奏で幕

・・・・というお話なのです。

紅ゆずるの役はいわずとしれた元星久美で、白軍服で颯爽と登場し2幕目では赤い男役パンツスタイルからドレスまで披露。

歌って踊ってキザっての大活躍に新たなファンを産んだかしら?と思う程。

「ニューヨークのさくら」役のAKBの横山由依は一生懸命に覚えたドラムが清々しく、またセリフ回しもよく可愛らしくて紅の横にいるのが似合う子です。

それぞれがみんなピンで活躍できる役者さんをまとめて、本人達の持ち味をだしつつストーリーに組み込んでいくという作業はものすごく大変だったろうと思います。

脚本家としては「こういう話を作りたい」と思っても、役者が「これをやりたい」と言ったらそれを優先せざるを得ず、特にゲストだった紅ゆずるは男役だった頃のかっこよさと、踊りや歌を存分に見せてラストはドレス姿で華やかに・・という条件がついていたろうということで、2幕目には必要あるとは思えないけど、すごい立ち回りすらあったのです。

紅ファンなら泣いて喜ぶ場面満載で、私も途中までは「?」と思いつつも、げらげら笑っていました。

しかし!2幕目の紅の身元がばれて立ち回りが始まったあたりから、私は笑えなくなってだんだん怒りがわいて来たんですね。

「こんな脚本を1年も寝かせて改訂もせず上演したのか」と。

それというのも、紅が2幕で告白した言葉「アメリカのよさをわかって貰いたくて」にカチンと来たのです。

時は1945年なんです。(日本人なら1945年とはいいません。昭和20年というんですけど、この作家はそれすらわからないようで)

元星組はアメリカ留学していた時にアメリカが好きになって、わざわざ日本軍で重用されるように頑張って地位を得てアメリカ側のスパイになったと言います。それもこれも「アメリカのよさをわかって貰いたくて」という熱意で。

アメリカのよさ・・・といっても出てくるのはハンバーガーとフライドポテトとコカ・コーラ、そしてジャズの演奏なんですが。

芝居が始まった時は「日本が勝ってアメリカが負けた」という設定も、まあ面白いんだろうと思いました。

そういうのもありかなと。

でも、日系2世の彼らが自慢げに「だから俺達は収容所に行かない」と言った事にもちょいカチンとしたんですね。

彼らはアメリカ国籍でジャズが大好き。ハンバーガーとコカ・コーラが大好き。アメリカ文化に心酔している。

そんな彼らがいきなり「全部日本語で話せ」とか「英語禁止」とか「演歌を演奏しろ」と強制されるという設定が・・なんていうか、かの国を想像させて笑っていいのかどうなのか?と思う部分も多いのですが、その悪役が他ならぬ「日本」であることに非常に腹が立ったのです。

 

多分、この脚本を書いた吉高久男という人は私などよりかなり若いのでしょう。

彼の歴史観は

 日本は悪の枢軸国だった

 日本は中国や朝鮮半島を植民地として支配し、日本文化を強制した

 日本軍は卑怯で意味もなく現地の人達を殺した

っていうものじゃないかなと思います。

そもそも演劇界そのものが左翼ですし、戦前の日本をよい国だったというと、かなりお叱りを受ける組織でもあります。

日独が協定を結んでいたからと、ナチと同じように日本軍をとらえるあたりが本当に無知すぎて笑えないのです。

 「山河燃ゆ」と「あめりか物語」を読め

私が小さかった時、大河ドラマで「山河燃ゆ」という作品をやっていました。原作は山崎豊子で「二つの祖国」です。

松本幸四郎が兄、西田敏行が弟。二人ともアメリカ移民の2世です。

戦争が始まって収容所送りになった時、兄は得意な日本語を使ってアメリカ軍に従軍しやがて日本の暗号解読などの仕事をして、戦後は進駐軍のメンバーとして日本に来ます。

弟は日本に留学し父方の実家で過ごしている間に戦争が始まって、アメリカに帰ることが出来ずそのまま日本軍に徴兵され南方戦線に送られます。

兄と弟は敵同士になってフィリピンで再会するのです。

弟は戦後、商売人となり兄はそのまま米軍にいますが、東京裁判が始まり、そのあまりの理不尽さに彼は自殺してしまうのです。

最も愛した女性が、被爆後の広島に足を踏み入れたばかりに原爆症で亡くなった事も大きな原因でした。

兄も弟も「自分はアメリカ人なのか日本人なのか」と悩みます。両親は立派な日本人で日本文化を誇りに思っている。2世はアメリカではジャップと言われ、日本では「お前はアメリカ人だ」と言われる。

芝居に書かれているような簡単にアメリカ人になった2世なんていないのです。

山田太一の「あめりか物語」は脚本で売っています。当時、ドラマで見たし脚本も買いました。

また、NHKのドラマで「マリコ」というのがありました。

アメリカ人と結婚して娘を「ブリッジ」(架け橋」と呼び、日米双方を愛する外交官が、戦後は妻と娘をアメリカに返し自分は一人日本で死んでいく話です。これは実話です。

つまり、「日系人」問題は非常にセンシティブなもので、軽く扱ってはいけない題材なのです。

「日系2世だからアメリカが好き、ジャズが好き」っていうのは平和な時は許されるけど戦争中に両親の母国をあっさり捨てるような事を出来るか?っていうすごい問題なのです。

 アメリカ音楽はジャズ?日本音楽は演歌?

ジャズは比較的新しいんじゃないかと。

戦前に演歌はないですし。なぜ軍歌を使わなかったかわかりませんが、本当にプロパガンダとして使うなら軍歌をコメディ化した方が受けたかもしれない。

 日本が他国に自国文化を強制することはない

多分、この脚本家は韓国人のいう「私達は言葉を奪われ名前を奪われ・・」と信じているのかもしれないし、満州帝国に置いて中国文化を無視したと考えているのかもしれませんがそれは大きな間違いです。

イギリスやフランスがそれぞれの植民地に対して行ったような「強制」は日本では存在しません。確かに満州映画は日本の国策映画だったけど「強制」とは遥か遠い代物です。

戦前の日本映画を見てみれば日本人がどれほど南方に憧れ、満州や朝鮮を愛していたかわかります。

 

ちゃんと歴史をわかった上で「笑い話」にするのと、単純に聞きかじりで面白そうだから・・・と笑い話にするのでは大違いです。

日本人にとって昭和20年というのがいかに大事で大きな節目の時だったか。どんなに笑い話にしようとしても「沖縄戦」の後には原爆が待ち受けていると観客は全員知っているのです。

沖縄戦で負けた日本が西海岸を占領した~~というセリフは笑うと言うより、ドキっとしてその瞬間から顔がこわばってしまう程のことなんですよ。

 ニューヨークのさくらと東京ローズ

多分、「ニューヨークのさくら」は東京ローズの事だろうと思いますが。

複数いたようです。その一人は日系2世で日本にいる間に戦争が起きてアメリカに帰ることが出来なくなり。その英語力を軍が利用したものと思います。

生きる為に自分が最も愛するアメリカを裏切らないといけない立場は、考えてみただけでぞっとします。

紅ゆずるが演じた元星久美は日本人でアメリカ文化を愛したけれど、日本人としてのプライドはなかったようで。

 

吉高久男氏は2014年から「熱海五郎一座」の脚本を手掛けているようですが、やたら暗転が多い演出と、ぶちっとセリフが途切れる場面展開などプロとは思えない脚本だなと思いました。

せっかく盆が回ってセリがあるのに(予算上使用には制限があったのかもしれませんが)うまく使っていないし、2つ3つ場面をくっつける事も可能で、1時間半くらいの芝居に収められたのではないかと。

残った時間をショーにしちゃった方がよかったんじゃないかと。

カーテンコールの時に三宅裕司一同が「今日はお客さんのノリがよくて、笑って欲しい所で笑って貰えたからテンションが上がった」というような事を言ってました。

へえ・・・って思ったけど、新橋演舞場のお客は高齢者が多いという事を考えると、内容的にはとても笑える作品ではなかったろうなと思います。

たまたま横山由依とか紅ゆずるの若いファンが多くて、あまり歴史を知らないから笑えたのか?とも思い。

とにかく太平洋戦争で笑いをとるという無謀な真似は止めた方がいいです。

三谷幸喜の「笑の大学」のような作品だったら歓迎するけど。

あれでは頑張ってる出演者が可哀想です。

衣装にしても、松笠司令官の衣装は明治時代の軍人みたいだったしなあ。

あ、もう一つ笑えない場面があった。

追われた元星久美がコリアンタウンの朝鮮人と衣装を取り替えて、日本軍に捕まった朝鮮人が喋るシーン。実は広東語なのです。

セリフでは「喋ってるのは中国語だよ」ってあるけど、厳密にいうと中国語と広東語では全然違うんです。

さらに紅がチマチョゴリを着て出てくるっていうのも、サービス精神かもしれないけどズレてるよな~~と。

多分、こんな感想を書いたのは私ひとりでしょう。

ツイッターでも称賛の嵐ですし。

出演者が「いいコメントを下さい。批判などは削除する事もあります」とか言ってたけど(アンケート用紙でね)とても称賛出来ない芝居でした。

五輪衣装の件もそうですが、日本人が日本の歴史を知らなすぎるのはかなり問題です。

母国を愛せない人は不幸です。

演劇業界の左翼主義もなんとか常識的に改まって欲しいと思います。

 

 

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星蘭ひとみについて

2021-03-16 21:22:02 | ヅカOG その他舞台

 しまきさま、質問をありがとうございます。

星蘭ひとみですね。豊田の御曹司とご結婚したのは。

彼女は

こんなお顔です。

とにかく美しいでしょう?

学習院出身というのは知っていましたが、宝塚のすみれコードで年齢等はわかりませんでしたが、1994年生まれで佳子様の同級生ですか。

もしかしたらお友達だったかもしれませんね。

学習院女子高等科を卒業後、宝塚歌劇団に入団101期生です。

その美貌で新人時代から目立っていました。

でも成績はそんなによくなかったような?

でも、新人公演の主役にも抜擢されて、わりと将来を嘱望されていたと思います。

私は顔が好きでしたよ。本当に綺麗で。

それというのも、今の宝塚では星蘭ひとみレベルの美貌がなかなかいないので。

星組に配属されていますので、他の組の人よりは多く見ていたと思います。

本当に美しいけど、芸事は今一つかなあ・・・・って。

三浦春馬のドラマでは、ちょい役でしたけど自然な演技で、それでいて美貌が引き立ち、テレビならやっていけるんじゃないか?と思いました。

 

何より不思議だったのは、星蘭ひとみが新人なのに突如専科に移動になったことです。

組配属から専科に移動するという事は、よその組のわき役を務めることが決まってしまうようなものですし、大方は老け役が多い。

まだ新人公演バリバリの彼女がなぜ? いきなりドラマ?

その後、スカイステージなどに出演したものの、結果的には退団。

何とも不思議だなあと思ったけど、今思えば・・・です。

退団する時の「宝塚グラフ」ではウエディングドレスを思わせるようなのを着ていたので、我が家の姫は「絶対に寿退団よ」と言ってました。

本当に家柄のよい人同士の理想の結婚なんですね。

 

そうなると「何で眞子さまは・・・佳子様にはどうしてそういう縁談がこないの」と思うかもしれませんけど、タカラジェンヌというのは星蘭ひとみに関わらず、一般の女性に比べると礼儀正しく姿勢もよく言葉遣いもよいので、玉の輿に乗りやすい。

なにより、歌劇団を通じて「一緒に観劇」というきっかけを作れるわけです。

今回もそうですよね。

しかも星組は、よその組に比べて婚姻率が高いんです。一部、仲人さんが沢山いるとかいう噂はありますけど。

かの白城あやかも、中山秀征と知り合ったのは彼が宝塚を見に来た時ですしね。

 

内親王の結婚は正田美智子さんの入内により旧家から嫌われていますし、相手方もしり込みするでしょうし。

眞子様も佳子様も高校時代は意外と孤独だったんじゃないでしょうか?

もう少し自由に男女交際させて上げたかったですよね~~あれもだめ、これもだめってあの頃は秋篠宮家はすごかったようですし。

本当に互いに「格」が合う血痕が一番だとは思うのです。

そううまくいかないのが人間で・・・

 

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峰さを理さん死去

2021-02-01 07:00:00 | ヅカOG その他舞台

びっくりしてしまって・・・・

 元宝塚男役トップスターの峰さを理さんが死去

 甲状腺がんで。享年68歳

 去年の1月から肩に違和感。しかしコロナ禍で病院にいくのを我慢。7月受診。

甲状腺がんと診断され、肺に転移も。

先日、大路三千緒さんが100歳でお亡くなりになり、本当に悲しく思いましたが、それでも大往生だと納得しつつ。

しかし、峰さんはまだ68歳。これからが第二の人生ではないか?と思われる年齢。

ご本人的にも本当に無念であっただろう事を思うと、悲しく辛く、コロナ禍の犠牲者の一人と思われて。

 

私は峰さんの現役時代は知りません。

最初にテレビで見たのは星組、鳳蘭と初風諄の「ベルばらⅢ」の小公子役。

本当に歌が上手な人でした。

その後、テレビで「誰がために鐘はなる」のホアキン役を演じていました。

当時、すでに組内2番手だったのですが、当時の星組は専科クラスの上級生だらけ。

(だからこそ誰がために・・を上演出来たと思いますが)

鳳蘭の次位にありつつも、鳳蘭の次は花組から落下傘してきた瀬戸内美八でした。

峰さんの時代は「紫子」を代表とするような日本物が多く、彼女は歌って踊って演技が出来る優等生。しかも日本舞踊にとても造詣のある人だったようです。

そんな峰さん時代の星組に組替えして来たのが新人・麻路さきで、のんびり屋で甘えたな彼女の面倒を随分見ていた印象があります。

星組と言えば何となくガタイがいい、骨太、あるいは貴公子というイメージですが、峰さんは色白で小柄で声も綺麗な人でしたよね。

退団してから、生で拝見したのが「狸御殿シリーズ」で、ここでは持前のコメディアンヌぶりを発揮し、ものすごく色気のある女性を演じていました。

また、樹里咲穂主演の「シンデレラ」にも姉の一人としてご出演されていましたが、演技の上手な方だなと思いました。

一度だけ地方公演を見に行く機会があり、その時楽屋前で煙草をふかしていた峰さんを拝見したのですが、その悠然とした態度に「トップスターのオーラってこういうものかしら」と圧倒された記憶があります。

勿論、ショーにおいても一番踊れて一番歌が上手で・・・気が付くと私は峰さんばかりおいかけていたものですが。

プライベートでは日本舞踊の先生として厳しくビシバシ指導をされていた峰さん。

ちょっと厳しい先輩の顔もお持ちだったんですよね。

後輩のお手本として長く存在していてほしかったです。

本当に悲しい事。

心からご冥福をお祈り申し上げます。

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その手があったかポーの一族

2020-09-18 07:00:00 | ヅカOG その他舞台

 かねてから、外で公演をする「ポーの一族」のエドガーは明日海りおとして、アランンは誰になるのか?と知りたいような知りたくないような気持ちでしたが、ついに・・・千葉雄大に決定。

ヴィジュアルがいいのは認めます。男女逆転したかのような雰囲気。

千葉雄大は私も好きです。ドラマでは女性っぽい役柄が多いような気がしますが、表情が豊かでいいなと。

おっさんずラブ」「家売るオンナ」でゲイの役でしたよね。

何となくそういう役柄になってしまうのはわかるんですけど・・・まさかミュージカルで?

っていうか、この人、歌って踊れるのか?

小池修一郎だから、とことん上演レベルまで上げていくんだろうなと思うけど、それにしたってそもそも千葉雄大=ミュージカルには結びつかないでしょ。

どうせチケット難だから見るつもりないけど、メリーベルは誰に?

ポーツネル夫妻は誰に?

どうやってバランスをとるのか、非常に興味深いなと思います。

さて、東京第一ホテルで「ステージスタジオ」みたいなのが出来るそうで、わざわざ本拠地に行かなくても大丈夫!とちょっと喜んじゃったけど・・・結構、値段が高いような?まあ、交通費を考えたら安いんだけどね。

確かにホテルは近いし、ディナーショーなども行われるし、東京では宝塚と最も近い場所にあると思います。

でも、大劇場でしか味わえない「心地いい閉塞感」は無理よね。

あちらは出演者も通常通りだし、羨ましいなと思います。

宝塚音楽学校がいわゆる「伝統」を廃止しましたーーというニュースが流れ。

「阪急電車に向かってお辞儀」とか、「上級生の前では口角を下げて云々」とか。掃除場所は予科1&本科1とか、そういう劇団からしたら「今時古臭い伝統」はやめやめーーって事になったんですよね。

喜びの声が上がる一方で、OGなどからは「それはそれでよかった」部分もあったということです。

私は、「ベルばらブーム」の時、NHKのドキュメンタリーで音楽学校の様子を見て、そのあまりの厳しさに怯えてしまい「あの世界では生きられない」と挫折した口です。

「ガラスの仮面」の月影先生の厳しさにも耐える自信がなかったもの。

今思えば、なんて甘ったれで心弱い自分だったことかと。

印象に残っているのは、予科性がずらりと並ぶ前に本科生が並んで説教しているシーン。私も営業マンの時に研修で経験したのですが、本当にプライドがズタズタになるような経験でした。

岸香織さんがいた頃、昭和30年代の音楽学校にはおかしな伝統はなくて、みんな和気あいあいしていたといいますが、やっぱり「ベルばらブーム」によって、男役至上主義、トップスター至上主義に入り、厳しい掟が必要になったのかもしれませんよね。

なんせ、宝塚のシステムは通常の「座長芝居」とは違います。

ピラミッドの頂点にトップスターはいますが、それ以上に重要視されるのが学年と成績です。トップスターと言えども上級生には頭を下げなくてはならない。

トップはいるけど、組長と副組長もいる。専科もいる、肩書のない上級生もいる。そんな中で表向きは「トップ」だけど、陰では色々な所に「下級生」として気を遣わなくてはならない場面があるわけ。

若くしてトップになった珠城りょうなど、かなり大変だったんじゃないでしょうかね。

阪急電車にお辞儀するのは、「もし、上級生が乗っていてあとで無視されたと言われたらいやだ」という気持ちからのものです。

確か、水夏希は「茶髪の人を見てお辞儀したら犬だった」とテレビで話してました。「あとで・・・言われるのは嫌だ」というようなしきたりは「伝統」ではありませんよね。

昔は廊下を直角に曲がるとか、とにかく「上級生に迷惑をかけない」ように予科性はびくびくの生活をしていたのは事実でしょう。

寮の洗濯機なんて恐れ多くて使えないから、ずっと離れたコインランドリーに行ってた」って人も知ってます。

それだけ「上下関係」は厳しい宝塚ですが、私がスカイステージを見てて思うのは、85期くらいから上下関係が緩くなっているんじゃないか?

わりとタメ口きいてる下級生がいるし、スカステという「私」の部分を見せることも多くなったから余計に見えちゃうのかもしれませんけど。

 

そのうち、コロナでなくなってる入り待ちも出待ちも完全に消えるでしょう。ファンクラブの存在そのものが危なくなりそうな気がします。

宝塚で残してほしい伝統というのは「礼儀正しさ」「姿勢のよさ」「育ちのよさ」ですよね。それを守る為なら多少厳しくてもいいと思いますけどね。

 

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こういうの現役で見たいの

2020-05-30 07:00:00 | ヅカOG その他舞台

 朝 「ZIP」でちらりと見たので検索しました。

宝塚OGによる「すみれの花咲く頃」とかは見てたけど「青い星の上で」をトップスター達が歌うって素敵すぎる

宝塚をあまり知らない方へご説明

 言い出しっぺは元星組のトップスター柚希礼音らしい(レジェンド)

 「青い星の上で」というのは2001年の宝塚大劇場でのショー作品「夢は世界をかけめぐる」のプロローグで稔幸と星奈優里の白馬の王子様とお姫様コンビが歌った曲です。「夢は世界を・・」は21世紀の始まりを記念しての作品で専科からも出演したゴージャスなショーです。この作品は宝塚でしか上演されなかったのですが、幸運にも私は見ることが出来ました。

 ただ歌うというだけでなく、トップコンビがさりげなく互いを見たり振りつけたりするというのがツボ。現役に近い程男役声というのも魅力

(明日海りおさんて3人の娘役を相手しましたしね)

この度、ご懐妊された北翔海莉さんも美声を響かせ、紅ゆずるはすっぴん?目の下にくま?龍真咲が綺麗になってまあ。でも選曲も振りも素晴らしいです。

元気が出ますよね。

こういうのを現役で見たいのよーー

 

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蘭 緒方洪庵 浪華の事件帳

2019-09-01 08:33:15 | ヅカOG その他舞台

土曜日に見て参りました。

北翔海莉&藤山扇二郎の結婚のきっかけになった作品ですよね。

面白そうだなと思ってはいたものの、明治座を見逃してご縁がないと思っていました。

でもおかげ様で、地方公演でご縁があったということですね。

 

 お話について

タイトルが「蘭 緒方洪庵浪華の事件帳」って書いてあるけど、実際には緒方洪庵じゃなくて、若かりしころの「章」が主役です。

塾の先生が「禁書」を手に入れようと山城屋さんにお願いし、約束の場所では章が出向き、3両を取られた挙句に持ってきた人物はなぜかコロっと死んでしまい、禁書は手に入らず・・

もう一つのお話は塾の先生の息子である耕介とまじない師の娘、おあきの恋。

さらにもう一つの話は、在天と呼ばれる大阪の守り主を務める東儀左近の物語。

この3つのお話がそれはもうごちゃごちゃと詰め込まれているのですか一瞬もすっきりしないんですよね。1幕でもうちょっと盛り上げておけばよいものを、2幕で全部回収してまーーすが目に見えて・・・・

あの人の見せ場もこの人の見せ場も作らなきゃいけない・・・ということで話が膨らみ、見せ場を増やし、結果的に主役がかすんでしまった脚本でした。

 演出について

演出は錦織一清。場面展開はまあいいとしても、時々バックに流れる音楽の意味がわかりません。洋楽だったりポップスだったり。そんな事をするなら北翔海莉が歌っていた曲をBGMにして流せばいいのに。全然時代と曲があっていませんでした。

歌える人には歌を・・・ということで北翔海莉にオリジナル曲を歌わせたのでしょうけど、もう少しこの曲を生かせなかったかなと思います。

場面転換も時代劇としては多い方なんじゃないでしょうか。とにかく2幕目に広げた風呂敷を全部閉じなくてはならず、最終的な演出が北翔海莉と藤山扇二郎他出演者に結末を語らせることでした。でもそれじゃ何にもならないんじゃないか?

ここらへん、脚本家も演出家も、内容がごちゃごちゃしているとわかっているんでしょうね。もっとも滑舌がよく声が通る北翔に語らせて観客に理解させるという方法を選んだのです。

もっと、話を単純にして場面転換も減らしてじっくりと・・というわけにはいかなかったかなと。

立ち回りなどで流れる音楽も邪魔でしたしね。

 

 出演者について

藤山扇治郎・・・非常に真面目で好感が持てる青年です。とても30代に見えない幼さが功を奏している?しかし、おじいさんやおばさんが持ってるコメディセンスがこの人には決定的に不足している。稽古で何とかなるという問題なのか?それとも才能か?大阪人なのになんでこんなにボケとツッコミが下手なんだ?と思ってしまいます。

全体的に素人っぽいというか、主役として光らない。全然オーラなし。きっとわき役などでは力を発揮する人なんでしょうね。

人のよさ、育ちのよさが全面的に演技に出ていて、それはそれでいいんですけど謎解きの主役になるあたりがどうにもこうにもねえ・・・

まあ、きっとこれからの人なんでしょう。

 

 北翔海莉

この人がいなかったら、この芝居はめちゃくちゃになっていたろうなあ・・・と。それというのも出演者のほとんどがマイクをつけていないので、声が通らず滑舌の悪さを露呈してしまっているんです。北翔だけが朗々とセリフを語り、立ち回りではド迫力。さすが元男役って感じで他の追従を許しません。自分の見せ場をきっちり心得ているところはさすがに元トップスターだなあと思いました。扇治郎さんと並ぶと姉と弟にしか見えません(笑)

 

 大川良太郎

この人のファンがめちゃくちゃ多くて掛け声もかかっていましたが、いわゆるドサ回り劇団出身の人なんですね。ハンサムでいい声をしています。これでもうちょっと滑舌がよかったら聞き取りやすかったんですけど。でもこのイケメンはちゃんとボケとツッコミの間合いを知っているので安心してみることが出来ました。

 

 久本雅美

この方は塾長の奥さん役だったのですが。非常に藤山寛美風、藤山直美風とでもいいましょうか。面白い部分は全部かっさらっていきました。本当に笑わせて頂きましたよ。

この作品は松竹座に戻るようですから、また関西の人は楽しめるんですね。いいなあ。

最終的には大坂への愛が詰まった作品といえるのではないでしょうか。

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