滋賀の2幼稚園児殺人事件についての報道は
概ね「中国人である鄭永善容疑者が日本の社会に馴染めずに
不安を募らせていった」事が引き金になったと言っています。
「友達がいない」とか「友達になって」と頼まれた母親もいるようですし。
「娘が苛められているかもしれない」という妄想は、実は自分に向けた
不安であったという事も言われています。
お昼のワイドショーでは、なかにし礼さんが、
「もっと回りの人がほんの少し優しくしていたら防げた事件だ」と
語っています。
「音羽の殺人事件と重なる」とも・・・・・
なんて言うか・・・・ちょっと容疑者に同情的な報道が多いような気がするんです。
なかにし氏の言うように、回りの人がもっと関わっていたら
あるいは防げたかもしれませんけれど、彼女には数年前に
姑を殺そうとした事もあり、気質的に被害妄想的で精神病の既往が
あったのだと思います
それも「適応障害」とか「うつ病」なんて生易しいものではなく、
もっと遺伝的な病・・・・・
(統合失調症とも言われていますよね)
私がまず感じたことは、
「この人が日本人と結婚するに至った経緯は何だろうか」という事でした。
最近、特に田舎の方で多いのですが、
日本人の男性が、仲介業者を介して中国人の女性と結婚するケースが
出てきています
(東北のある村では一つの村がみーんな中国人妻だったとか)
それも本人(男性)が積極的に嫁探しをするというよりも
その母親が「息子が不憫でしょうがない。従順で働き者で文句を言わずに
自分達と息子の面倒を見てくれる人が欲しい」という事で
業者に何百万か払って女性を斡旋してもらうのです。
私の友達のお兄さんも、そのようにして結婚した経緯がありましたが
結局うまくいかずに離婚
数百万を中国人女性に払って別れた・・・という事でした。
中国の(多分貧しい方でしょう)村では、このようにして
家族を養う為に日本人の男性と結婚する人も少なくないのです。
結婚が決まれば結納金として100万ものお金が実家に入りますし
来日すれば、月々の仕送りも出来るというわけです。
まあ、いわゆる双方利害関係の一致で結婚するわけですね。
お昼のワイドショーで、殺されかかった母親は
「実はあの嫁は仲介業者を通して結婚したので夫婦愛はない」と
語っていたそうです
業者から斡旋されて写真と(多分あまり信憑性のない)釣書きのみで
デートする事もなく結婚しますので、結婚後のトラブルが多いんですね。
つまりそういう形態の結婚ですから、最初に接する夫の親からの
仕打ちや、付近に住む親族の目が冷たく突き刺さったのではないかと
(もっとも夫の財産を食いつくそうとする女性もいますけど)
無論、幼稚園に通う子供の親達はそんな事知らないし、
知ったとしても「だから何?」くらいの意識だとは思うのですが。
でも「理不尽」という意識は怒りを呼び起こし被害妄想を生み出します。
神経内科に入院しても結局病状悪化させてしまった原因は、
彼女の本当に身近にいた夫が根本的に理解してやれなかったから
だと思います
「一度中国へ帰るか」と夫だか親族だかに問われて
「帰りたいけど帰れない」というような事を言っていたらしいですし・・・
そこには「契約」のようなものが存在していたのではないかと思うんです。
また、数年前、同居していた姑の首を絞めて殺そうとした事も
引き止める親族の手を振り切ってなおも殺そうとしたらしいです
なぜこの時にきちんと警察に届けなかったのか・・・・
これは妻を庇ったというよりも「世間体」をおもんばかったためでは
ないでしょうか。
テレビで見る限り、鄭容疑者の夫はそれなりに収入のある人のように
見えますので、一度くらいちゃんと故郷に返してあげてもよかったのでは?
また、鄭容疑者のような気質というのは、一朝一夕に形成されるものでは
ないですよね・・・多分・・・・
幼い頃の生活風景とか家族形態とか・・・よく調べる必要があります。
この事件は「音羽」の事件とは違うと思います
小学校受験と階級意識の高い場所等における、閉塞した人間関係が
原因というより、
「日本と中国に横たわる社会の闇」ではないかと思うんです
このような仲介を通しての結婚が全部うまくいかないわけでは
ないと思います。
どのような経緯で結婚したとしても、結果的にお互いが自立した
「愛情」をもてるような関係を築けるのが理想だと思います。
この事件を受けて鄭容疑者の夫がどのような行動を取るのか、
心を深く病んでいる妻に寄り添い、償っていくのか、それとも
あっさり離婚してしまうのか・・・・・
(最悪娘を中国に・・なんて考えて欲しくないですけど)
どちらにせよ、茨の道ですね。