ふぶきの部屋

皇室問題を中心に、政治から宝塚まで。
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宝塚コラム・・・各組考

2006-09-02 10:51:21 | 宝塚コラム

 とりあえず・・・・・

星組のトップ娘役に遠野あすか、雪には白羽ゆりが決定しました

本当におめでとうございます

 遠野あすかは宙組から花組を経て星組へ。

元々演技力や歌唱力には定評があり、トップ娘役就任は遅いくらいのもの。

白羽ゆりは星組から雪組に返り咲きで、来年の「エリザベート」タイトルロール

決定でしょうか。アントワネットにエリザベート・・何気に花總道を行く彼女です。

 

 が 

喜んでばかりはいられません。

去年から今年にかけての・・(つまり歌劇団の理事長交代劇以降の)

人材配置に関しては「?」な部分が多く、その結果、各組が非常にアンバランス

な状態になってしまったのです。

今更「組カラー」がどうのというつもりはないですが、それでも観客の側には

「○組の○○ちゃん」という愛着があることも確かで・・・・

そういったものをものの見事にぶっ潰してしまった事実は、今後の歌劇団に

大きな影響を与えそうです。

 っていうか、すでに影響が出始めているのではないでしょうか。

現在、退団予定のトップ以降、次期の各組を見ていると、そのバランスには

大きな差があります。

最も充実しているのが雪組で、最もバランスが悪いのが星組。

なんらかの対策は取られそうですが、各組を見回してもすぐに即戦力に

なりそうな人材がいないのは事実で

(どうするんでしょうねー)

 

 花 組 

主演男役・・・春野寿美礼

主演娘役・・・桜乃彩音

2番手男役・・・真飛聖

3番手男役・・・壮一帆

2番手娘役・・・桜一花

 春野・真飛・壮と非常に華やかで派手なタイプの男役がそろい、

そこに正統派娘役の桜乃彩音、演技派の桜一花が入っています。

芝居よりもむしろショーに重点を置いた配置のように見えますが、

ここで心配なのは「真飛聖」の浮きっぷり

壮は元々花組だから問題ないとして、真飛は純正の星組育ち。

メンタルな部分がちょっと花組にはそぐわない感じがします

春野は新人の桜乃の面倒を見つつ、真飛と心を一つに合わせていかないと

いけません。

(今までは彩吹真央が間にいたけど、今後はダイレクトに

お互い交流していかないと)

春野もすでに3年を経過し、そろそろ次期を考えないといけないでしょう。

今のところそこに最も近いのが真飛聖です。

彼女が花組にどのようになじんでいくのか・・・が、今後の鍵だと思います。

 

 月 組 

主演男役・・・瀬奈じゅん

主演娘役・・・彩乃かなみ

2番手男役・・・霧矢大夢

3番手男役・・・大空祐飛

2番手娘役・・・城咲あい

 月組は新しい組長・出雲綾を迎え、さらに宙組から遼河はるひ

戻して新たにスタートします。

鳴り物入りで落下傘したトップコンビ、瀬奈じゅんと彩乃かなみですが、

今一つ組になじんでいるようには見えません。

というのは、この二人のカラーに似合う作品が提供されていないからでしょう

元々瀬奈は正統派貴公子タイプの男役(オレ様ぶってた時もあったけど)

彩乃は可愛らしさが売りの庶民派娘役

それなのに、お披露目といい2作目といい・・わけがわからないものだらけで

気の毒でした。

その下に同期の大空に実力派だけど体調に不安が残る霧矢を配置して

いるというのもバランスの悪さを強調しているようで・・・・

本当なら遼河はるひあたりが次代の月を背負っていくようアピールすべき

だと思うのですが、元同じ組の霧矢と同期の大空がそうそう瀬奈のそばを

離れる筈がないと思ってみたりします。

彩乃かなみと二番手の城咲あいも非常に対照的で、

城咲の方が大型に見えてしまうのもちょっとバランスが悪いというか。

でも現在の月組は個性的な新人が多数いて(星条海斗・青樹泉・龍真咲ら)

将来への希望もあります。

あとは瀬奈じゅん・彩乃かなみカラーを前面に押し出した作品さえ出来れば

もう少し人気が出る筈だと思いますが・・・・

 

 雪 組 

主演男役・・・・水夏希

主演娘役・・・・白羽ゆり

2番手男役・・・・彩吹真央

3番手男役・・・・音月桂

2番手娘役・・・・山科愛

 まさしく「ダンスの水夏希」の回りをがっちり歌唱力のある人達で

固めた印象の「手堅い雪組」ですね。

水は歌唱力に多少の不安はあるものの、非常に色気のあるかっこいい

男役で、トップ就任後は多数の女性ファンを失神させそうな雰囲気を持って

います。白羽ゆりは見た目からして「王道を行く娘役」

最強コンビといえるでしょう(多少白羽の方が大柄に見えるのが難?)

そこに返り咲きの彩吹真央。

彼女は最近とみに実力・色気を増しており

非常にいい助っ人になる事は事実。

さらに「雪の王子様」系音月桂。

こちらはなんの心配もありません。

さらに新人公演組では、正統派の凰稀かなめ・緒月遠麻と人材は豊富。

しばらくは大丈夫でしょう。

 

 星 組 

主演男役・・・安蘭けい

主演娘役・・・遠野あすか

2番手男役・・・柚希礼音?

3番手男役・・・涼紫央?

2番手娘役・・・陽月華

 トップコンビはおいておいて・・・2番手以降、これでいいのか?と

思う程に不安定な配置です。

安蘭は77期。新人の頃から同期に先んじて活躍していましたが、どういう

番狂わせかトップになるのは一番最後。

その「恨」が浮き出るようなトップになるんではないかと思いますし、

相手役の遠野もさまざまな紆余曲折があり専科を経て、ほぼ落下傘式に

星組に投下。

二人のかもしだすムードは「陽」というより「陰」に近いのではないかと・・・

とはいえ、この二人は何でも出きる優等生さんですが、心配なのは

その下の組子達。

元々星組はそんなに実力派はいず、どちらかというと「お祭り騒ぎ」で

乗り切るような明るい組です。

2番手?の柚希はまだ若くて、すぐに2番手というのはどうかなと思いますし、

涼は星組の中では正統派の実力派ですがいかにも地味。

別格の立樹遥は頼りになるのかならないのか・・

(極端に上げたり下げたりするし、本人に欲がなさすぎっ

また遠野と陽月はその気の強さでは似たもの同士

ここではどうしてもたおやかな娘役がほしい所ですが、見た目からして

そういうのは琴まりえくらい・・でも学年が行き過ぎている感あり。

安蘭の星組がどこまで続くのか、それもイマイチ不安材料で。

歌劇団は星組に対してもう少し力を入れてほしいなと思います。

(でもねー星の独特の雰囲気ってあるのよねーー真飛を返してほしいわっ)

 

 宙 組 

主演男役・・・・貴城けい

主演娘役・・・・紫城るい

2番手男役・・・・大和悠河

3番手男役・・・・蘭寿とむ

2番手娘役・・・・美羽あさひ

 まさにこれがほんとの「落下傘トップ貴城けいです。

純正雪組育ち、昔から延々と続く雪カラーをしょって立ってた貴城が

まさかの宙組トップ。しかも相手役は紫城るい

王家の「貴賎結婚」という雰囲気がないわけでもなく・・・ (失礼っ)

さらに二番手に月の王子様だった大和、3番手に花の王子様だった蘭寿。

それぞれみんな「まさかの組替」組で、元のカラーを色濃くしょっている

というわけです。

宙組は長年にわたる和央・花總時代のつけが回って、純正宙育ちの

スターを育てることが出来ずに来ました。

ここにきてまた寄せ集めのような人材ばかりで、今後どうなっていくのか

不安が増します。

(特に組子達はころころ変わる上級生にうんざりでしょうね)

お披露目は早速日本物で来るようですが・・・・

大和も蘭寿も日本物というイメージがなく、貴城との差が開いて見える

ような気も・・・・・

娘役の方はフラッパーガール風紫城るいは決して美人とはいえず、

美羽あさひもあまり目立たず、その下に控える抜群の歌姫和音美桜

ビジュアルは今一つ・・・

「花總まりが懐かしい」なんてことにならないといいんですが。

 

噂ではまだまだ大きな組替えがあるとかないとか・・・・・

とにもかくにも各組ともこのままでいいとは思えないんですけどねーー

(ああ・・古きよき組カラーばしばしの宝塚が懐かしいなーー歳かしら?)

 

コメント (4)
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