ふぶきの部屋

皇室問題を中心に、政治から宝塚まで。
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宝塚100年に向けて・・・原点に帰れ 8

2012-10-15 18:40:00 | 宝塚コラム

久しぶりですが、頑張ります。

 

 宝塚脚本集 昭和12年3月号 

 

ついに昭和12年に入りました。

昭和12年の主な出来事は

 7月に盧溝橋事件ぼっ発 → 日中戦争突入

 イギリス ジョージ6世戴冠式 (「エドワード8世)

 スペイン内戦 (「キャパ」「NEVER SAY GOODBYE]「誰が為に鐘はなる)

世界的に大戦への布石ができた年といいましょうか。

13年になると戦時体制に移行します。

今回の「脚本集」は3月号なので、まだまだのんきですが後半になっていくほど宣伝広告も

戦時体制ものになっていきますし、色々窮屈になっていく感じです。

 

昭和12年から13年にかけて、私の手元の資料は「楠かほる」「轟夕起子」が多いですね。

多分、この二人が花組のコンビとしてブレイクしたものの、轟による戦前最大の「退団事件」を

起こした為とみています

宝塚における「退団事件」・・・・・過去には色々あったようですが

私が知っているのは

 千紘れいか劇団四季入団事件

千紘れいかが無断で劇団四季のオーディションを受け、合格。

激怒した劇団は大劇場公演で退団させ、イベントなし。

 千紘がこんな事をしたのは多分に花組から「次期トップ娘役候補」として月組に移動したのに

   あっさりと同期の壇れいに奪われてしまったからではないかと。

   千紘が月に移動した時、壇は雪組へ移動。なのに返り咲いてしまったわけですから。

   あの時はネットも大騒ぎでしたね。

 千琴ひめかNHK「おかあさんといっしょ」オーディション事件

千琴ひめかの立ち位置は微妙だったと思います。子役専科みたいなところがありましたが

歌唱力が抜群でそれなりに重用されていたと思いますし。

でも、本人的には「童謡を歌いたい」と思ってのオーディション。合格してしまってまたも劇団が激怒。

朝澄けい&真飛聖の「ヴィンターガルテン」で退団するも、イベントなしとの通告を受け、それを朝澄と真飛が

必死に劇団を説得して最後のごあいさつをした・・とかいう経緯がありました

今や「はいだしょうこ」さんは超有名人。

 花總まり強引退団事件

和央ようか退団と同時に花總まりも退団。

歌劇団としては「専科」待遇で残って欲しかった?

でも花總は、和央の怪我によって歌劇団不信に。

結果的に13年もトップ娘役を務めたわりには、あまりにもあっさりとした退団劇になってしまったのでした。

 

じゃあ、轟夕起子は何をやらかしたかというと・・・・・・ご存じの方はしーっ

そうでない方はお楽しみに。

 

今回は花組公演「プリマドンナ」で月組から組替えになってきた轟と星組から組替えになってきた楠かほるが

どんな風に見られていたかをご紹介しましょう。

 

 プリマドンナ所感・・・・藤岡利子

堀正旗作「プリマドンナ」という作品を見ての感想です。

プリマンドンナはオペレットとして」非常に優れている。このテーマの美しさ、この脚本の嬉しさは

どうだろう。私はこうした洗練されたセリフが、たとえ原作からの移植であるとしても、それが少女歌劇の中に

立派に溶解されている以上、こうした作品は存在の価値があると思う」

 つまり原作があった・・多分外国文学?

  宝塚はそういうのが得意ですね。

 

 「このプリマドンナの焦燥と苦悶をあます所なく演じている轟夕起子の優秀な演技に、私は心からの

拍手を送る。全く、轟の演技は抜群だった。

花組のおっとりとした気分の中に飛び込んできて、彼女の切れるような鋭さと、うるおいのある情熱とは

舞台一杯に輝いていた。

いや、彼女がこうした役柄に成功するであろうことは、彼女の今までの足跡を知る者ならば予知し得たであろう。

だが、私の興味はどれほどの演技を見せるだろうと所にあったのではなく、どの程度の巧みさを

みせてくれるだろうかという彼女に対する信頼と予想と期待にあったのだ。

その期待は裏切られなかった。私は非常な喜びを以て彼女の演技を見た。

心憎いまでに美しい線と、動きと、セリフの楽しさ。

轟のアイレーラは「モオンブルメン」(堀正旗作)のエリザベートと共に、彼女が誇っていい

立派な宝玉だと思う」

 娘役をここまで褒めるって、最近の宝塚じゃあんまりないなあ。

  写真で見る限り、轟夕起子は歴代娘役の中でも1・2を争う美形。

  私の中では 1位・・・有馬稲子 2位・・・轟夕起子 3位・・・八千草薫 って感じですが、轟さんは「女王様」的

  雰囲気のある華やかな女優さんですね。

  先日、昭和19年に発表された松竹映画「撃滅の歌」を見ました。

  これは高峰三枝子、轟夕起子、月丘夢路の3人が藤原歌劇団の団員として青春を送り、結婚後の様々な

  人生模様を描くという話で。当時、戦局は激しく「増産」が叫ばれていた中「プロバガンダ」音楽で国民を

  奮い立たせようという映画でした。

 高峰三枝子はとにかくゴージャス美人。月丘夢路は楚々とした人、そして轟夕起子は・・・少し太っていた印象ですが

  高峰に匹敵するゴージャス美女&歌唱力抜群といった感じでした。

  当時、宝塚でトップ娘役といえば草笛美子でしょうか?でも草笛さんはいい意味で「日本女性」的な雰囲気でしたが

  轟夕起子はその目のぱっちりした所が非常にエキゾチックな印象。

  当時としては珍しい「自立した女性」のように見えました。

 

再掲しますが、右が楠かほる。左が轟夕起子。二人はまるで夢の中に出てきた王子様と王女様みたい。

こんなに「洋風」が似合うスターは当時珍しかったでしょうね。

上は誌上でメルヘンのお話を演じる・・・という企画。

そういえば、こういう企画、最近のグラフでもやってましたよねーー

でも「宝塚の舞台にかけてみたい作品」という所があんとも前向きだなあと思いました。

 

とにもかくにも轟夕起子が「アイレーラ」とか「エリザベート」なんて名前の役がよく似合う娘役であった

事は確かみたいです。 

コメント (2)
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大奥・悪夢ちゃん・高校入試・TOKYOエアポート

2012-10-15 17:00:00 | ドラマ・ワイドショー

 新ドラが始まりましたね。

今のところ、そこそこの出来っていう感じ?

とはいえ、日本のドラマ界が大きな壁にぶつかっているのは事実なわけで。

東京全力少女」がヒトケタ発進で、関係者はショックを受けているとか。

今が旬の武井咲主演で、放送当日は朝の4時から1日中テレビ局にこもって宣伝活動したのに・・・

何で?どうして?

でも武井咲って「Wの悲劇」も「息もできない夏」も視聴率が取れなかったよねーー

確かに武井咲は美人だし、演技力もそこそこ。

視聴率が取れない筈がない・・・・とは思うんだけど。

イマイチ、本人の持つムードと役柄が剥離しているように感じます。

いっそのこと「氷点」とか?昭和のムードが濃い作品を昭和風にアレンジしてやらせたら?

第二の島田陽子みたいな感じで。

 

 大奥 

まず・・・堺雅人の公家言葉に違和感が。

公家って誰でも出来るわけじゃないのね。

「平清盛」メンバーみたいななんちゃって公家ならともかく、今回は舞台も京都から始まるし。

堺雅人は顔ははんなりしているけど、セリフ回しはそうじゃないし、京都弁は難しいでしょう。

ましてや田中聖なんて・・・・・論外やわ

 

麻生祐未の春日局はさすがっ の出来でしたが、何となくアリコトを将軍家に引っ張り込むまでが

かったるかった印象が。

原作を読んでいる限り、避けては通れないストーリー展開ではあったけど

多部未華子の家光は、いかにもわがまま娘という感じで、意外と堺の冷静な演技と対照的でいいかも。

とはいえ、今後、退屈しないで見れるかどうか心配。

 

 悪夢ちゃん 

全く期待していなかったけど、結構面白くてびっくり

最初、壇れい風にしゃべる北川景子に笑っていたのですが、それが全く「嘘」の彼女という部分に

かなり面白さを感じました。

北川演じる先生は表と裏を使い分けている教師で別名「サイコパス先生」

自分ではすっかり周りを騙しているつもりだったけど、それに気付いている誰かがネットで中傷。

そこに予知夢を見る転校生が登場し、彼女に言われるままに事件を解決しちゃう・・・と。

ガクトの「白馬の王子様」スタイルにも笑わせて頂きましたし、謎の研究者もいいよねーー

北川はへんてこなお嬢様探偵なんかやるより、こっちの方がずっとずっと任に合ってます。

 

 高校入試 

今回は黒板に「入試をぶっつぶす」という書き込みと、お局様教師の携帯紛失事件。

ほとんど校内の一部で、しかも会話による芝居が続く・・・・一幕芝居なんですが

その自然なセリフの数々に何となく見てしまう感じ?

場面のところどころにネットの書き込みが入るのも今風で面白い。

 

それにしても・・・・受験時の学校ってこんなに大変だったの?

思いもしなかったです

不正を防止する為に徹底的に校内を掃除して、各部屋には鍵をかける。

在校生の持ち物も徹底検査。

当たり前だけど、入試の採点ミスがあったら大変なので、そこが一番気を使う

一回のミスが教師の命取りになりかねない。

マークシート方式じゃないから、国語とか英語とか、曖昧な答えが出そうな教科は難しいのかも。

 

それに、子供の受験に親がついてくるっていうのも、今風なんでしょうか?

私は絶対にできないなあ。

なんせ授業参観50分ですら、耐えられなくて帰りたくなるくらいだもの。

試験の間中、別室で保護者と顔を突き合わせるなんて無理無理

学校の裏側を見ることができて面白いです。

 

そして徳山君 やっぱり素敵だわーー

 

 TOKYOエアポート 

まるで羽田空港観光案内のようなドラマです

出てきたお土産物やさん、行った事あるし。

で、ストーリーは・・・・今のところ、専門用語が多すぎて何が悪くて何がいいのかさっぱりわかりません。

深田恭子が左遷されて管制塔に来たのよね?

チームワークがなってないって

でもCAから管制塔へ移動ってできるの?なんで左遷なの?ご栄転じゃないの?

だって管制塔の飛び交う英語を見てたら、並の人間には勤まらない仕事だよなーって

みんな、すごいエリートなんだなあって思ったけど。

深田恭子の落ち着いた演技はとても魅力的だったし、久しぶりの瀬戸朝香もキャリアウーマンって感じでいい。

こういうドラマに欠かせない時任三郎も予定調和かなあ。

あとはわかりやすさだと思うんだけど。

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