あまりに懐かしくて
私が家にいる時はテレビを独占しています。いつも録画した時代劇とかアメリカドラマとか
中国ドラマを見るのに費やしてます。
姫は宝塚を見たい。だったらDVDを自分の部屋に持って行ってみればいい。
なのにリビングの大きな画面じゃないと嫌。
そこで、「ママの好きなマリコさんが出てる作品なら途中で消されないだろう」という事で
スカステで録画した「ネオ・エゴイスト」を見始めたのでありました。
確かに私は・・・・・途中で消さなかった
魅惑Ⅱ ネオ・エゴイスト! (1997年 星組)
この頃、姫ちゃんまだ4歳 私はほぼ土日は劇場に通っていたようなな印象が。
この頃だって、ビデオで見せていたし、その後も何度も見せていたんですけど
21歳には21歳なりの感想があったみたい。
こういう時はビデオという存在が非常にありがたいですよね。
まずこの作品は、星組「エリザベート」の直後、白城あやか退団直後の作品で
娘役トップに月影瞳が就任したお披露目ともいうべき作品です。
「誠の群像」と並んで、湖月わたるの場面が一気に増えて「爆上げ」状態になったかなーー
と思いつつ、あっという間に宙組へ。
そして絵麻緒ゆう初の単独シーンがあったショーでもあり。
姫 「ぶんちゃん可愛い。わたる君かっこいい。なんでりかちゃんは月組へ行ったの?
星組トップでもよかったのに」
うーん・・・それはねえー色々大人の事情がきっとあったんだよと。
紫吹淳の濃さって本当に星組にぴったりだったなと思いますし。
最初のユニコーンのシーンを見て、姫は「月影さんがこだま愛に見える」と言いました。
そういえば「ル・ポワゾン」で同じような衣装に髪型をしてたよね?
作った人が同じなのでと説明。
わたる君のくるくる踊るダンスを見て「礼音君にこれ、やらせたかったなあ。最近のショーは
ワンパターンに見えるよね」
と。まあ、あの頃はまだバブルの余波があったのかもと。
月影瞳がトップなのに完璧にトップの扱いを受けていない。かなり気の毒では
ありましたけどしょうがない・・・と今、見てもそう思います。
麻路さきと月影瞳は、ビジュアル的に今一つ。むしろ湖月と組んだ方が可愛らしく見えますよね。
銀橋で紫吹がソロで歌う「言えない」は本当にいい曲で、みんな大好き。
だけどやっぱりこの濃さに圧倒されてしまうのでありました。
ヴァレンチノのシーンは、そういえば瀬奈じゅんも似たようなシーンをやってたなと。
大空も。だけどマリコさんのヴァレンチノは、恐ろしく明るい
プレイボーイでも許される明るさがありました。
思えば、この頃のショーの振付って決して難しいものではなかったんですよね。
私達でも頑張れば踊れそうな感じのばかり。
それでも思わず見入ってしまうのはなぜか。
はっきり言って、それはかっこいいというか、男役はムードでなんぼなんだなあと。
マリコさんの場合、それに加えて手が美しい。指先が本当に芸術的。
その「手」をいかした振付こそがふさわしかったのだと思います。
そして賛否両論だったロケットのシーンを見て姫は口をあんぐり。
そりゃあそうだよね。金色のレオタードだよ。全身。あまりにもエロチックで
当時、散々な評判だったっけ。しかも寝転んで大股開脚ありだから猶更。
私としては希佳さんの肢体の美しさと久城彬の美しさがあればそれで十分と思いますけど。
あんなに体の線がでまくりの衣装でも、全然お腹が出てない。
まるで機械のような体つきに驚いたものです。
さよならショーみたいと言われたマリコさんの歌のシーン。
群舞の衣装が大好きで、マントを舞台のそでにぽいっと投げて
ジャンプするマリコさんのかっこよさと言ったら
当時は「マリコにあんなに歌わせるなんて、演出家は何を考えてるんだ」と言われたものですが
今みると、そんなに下手でもないんじゃ・・・(もっと下手な人がいるから?)
心を打つ歌い方だし、歌詞がいいよね。
「せめて礼音君のさよならショーがこれだったら」と姫が・・・ダメっしーーっ
今さら言ってもしょうがないじゃん。
でもね、ここで私達観客も「本当にトップを、そしてトップだけじゃなくこれからの人を
目立たせるショーの作り方」を岡田先生に学ぶ事が出来たと思います。
歌うマリコさんをすーっと見つめてさっていくノルさんがかっこよかったり。
ビデオの撮影の仕方もすごくいいよね。これはお勧めです。
エトワールの秋園美緒の羽根が赤くて華やかで「素敵」と姫。
こういうのをもっとみたいなあと。
なんだよ・・・今は戦時中じゃないのに昔より華やかさに欠ける宝塚って何よ。
ねーー