それでも私は一方的な見方をすべきでないとは思うんですよね。
私達ってついつい西洋と同じ考え方と思っているけど所詮はアジア人ですよ。
所詮・・って言い方は悪いですね。
でも、多分西洋・東欧からしたら「所詮アジア人」って思われているんじゃないかなと。
日本が中国に侵略された時に、義勇兵が来ると思いますか?
来ないよね~~~やっぱり海を隔てているし、どこか西洋人の差別意識ってあると思うから。
ウクライナの人々はポーランドから各国へ散らばっていくようです。
地続きっていうのは悪い部分もあるけど、国境さえ超えれば無事でいられる。
一方島国は逃げるったってどこにも行き場がありません。
日中戦争の時から日本は中国やアメリカによってマイナスのプロパガンダされて、言われもない罪を押し付けられた部分があると思います。
日本が太平洋戦争を始めるに至った原因は「石油」が止められたこと。
ロシアは産油国だし、ガスも輸出している国。
日本は資源のない国で、そもそも一方的に「軍縮」を迫られた事が背景にあります。
止めるにやめられなかった戦争は4年続き、昭和19年あたりから空襲を受け始め、20年に入ると都会の子供は田舎に疎開し、親と離れ離れになりました。
疎開すると言っても結果的には同じ日本の中にしかいられないのですが。
沖縄から疎開で九州に行こうとしていた学童疎開船「つしま丸」はアメリカによって沈められ多数の犠牲者を出しました。
「戦争は戦場で行う」なんて事はもうどうでもいい事になり、ただ「日本人憎し」の気持ちが焼夷弾による空襲を起こし、原爆を落とさせたという事です。
昭和20年3月10日未明、東京都内、下町は突如B29に襲撃され焼夷弾を雨のように落とされました。
これを「じゅうたん爆撃」といいます。
つまり絨毯のように、隙間なく爆弾を落とし続けるという事です。
指示したのはカーチス・ルメイ。
死者10万人。被災者100万人。たった一晩でこれだけの人が亡くなったのです。
これは罪ではないのですか?
被災者は国を提訴しているけど、提訴すべきはアメリカじゃないか?
なぜ日本人は、被害者なのに自分の国が悪いと思うのか・・・・
要は「日本が戦争をしかけなければ(侵略しなければ)(先手を打たなければ)こんな事にはならなかった」という考え方が身に染みているからです。
今も当時の日本を「日本悪一本」と信じている人も多いでしょう。
でも見方を変えると、なぜあの時日本は戦争をしなければならなかったのか、日本という国を存続させる為にはどうしたらよかったのか・・と考えなくてはならないのです。
カーチス・ルメイはどういうわけか1964年に日本で叙勲されています。
昭和天皇はどんなお気持ちだったでしょう。
でも、あの当時は本当に「悪いのは日本で正しいのはアメリカや戦勝国」だった。
東京大空襲で亡くなった人への責任は日本人がとらないといけない、日本人が罪悪感を感じながら「何であんな戦争したんだか」と愚痴るのが普通。
じゃあ、あのまま石油をストップされたままだったら?
日本だけ軍艦を造れず、世界が軍事を増強してしまっていたら?
今回のウクライナとロシアの戦争でそういう視点がまるでない事が怖いのです。
攻撃されているウクライナは正しい。可哀想。ロシアは侵略戦争を始めた・・というのは簡単だけどヨーロッパの構図を考えると、ウクライナという国は本当に難しい立場だった。
安易にNATOと言い出さない方がよかったのかもしれないという視点はないですよね。
ゼレンスキー大統領も立派な人です。今も逃げずに頑張っている。鼓舞している。
けれど日本でそれやったら何と言われるか。
それを考えると日本は本当に・・・・・と思います。
3月10日の大空襲の事なんて知らない人も多いだろうし、日本を守る為に多くの兵士達が戦って亡くなった事も知らない人が多い。
せめて3月10日くらい・・・とは思うのですが。