ひさかたの 光のどけき 春の日に 静心なく 花の散るらむ
歌意: 日の光がのどかにさしている春の日に、落ちついた心がないので桜の花が散っているのであろう。
作者: 紀 友則(きの とものり)
?~905? 紀貫之の従兄弟。『古今集』の選者の一人であるが、完成前に没す。
鑑賞: 爛漫のうちにも散り急ぐ桜の花のはかなさ。
上三句で春爛漫の静かで穏やかな世界が示されているのに対し、下二句の「静心なく花の散るらむ」では、「花」を擬人化し、花の散るのを花自身の意志とみて、その心を推量している。
春ののどやかな世界と、その中に秘められたあわただしさとが対照的にとらえられている。
この歌では、桜の花がはかなく散るという事実を通して、自然のはかりしれない力のようなものまでが感じとられる。
※参考 文英堂 「原色小倉百人一首」
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