よし坊のあっちこっち

神出鬼没、中年オヤジ、いや、老年オヤジの何でも有りブログだ!

長さんとその責任

2010年12月16日 | ビジネス横丁こぼれ話
大阪地検特捜部に端を発した前代未聞の検察不祥事。就任半年で引責辞任する検事総長殿にはチト気の毒だが、世間を騒がした度合いからして、止むを得まい。不本意ではあろうが、ボスの責任の取り方であろうか。

ホンダの創業者二人が残した良い言がある。「社長も部長も課長も盲腸も包丁も、チョウが付くが、皆単なる符丁に過ぎない。偉い偉くないは関係無い」。「肩書きは偉さのランキングではない。しかし、これを勘違いする者が出てくる。そういう意味では、社長というのは一番厄介な肩書きだ」。責任を取るのが「長」なのである。

ヨーロッパの日系現地会社に有能な現地社員がいた。営業、経理総務を全部任され信頼されていた。日本人社長は脇の甘い社長だったから、この有能な社員に慢心が出てきてしまい、経理を握っていることをいい事に、お金の使い込みを始めた。
日本人社長が交代する事になった。新社長はマネジメントの厳しい人物だったので、この現地社員も使い込みが出来なくなった。しかし、一年過ぎた頃、ある経理の調査を切っ掛けに、前社長時代の使い込みが発覚した。結果は社長の責任として社長交代となった。前社長時代の事なので、少しかわいそうな気がするが、「長」としての責任なのであろう。

恐らく、この新任社長は、就任早々、前任者時代の経理を中心とした経営レビューを最初の仕事としてやるべきであった。それでも見抜けなかったのなら、諦めも付く。「長」と名の付くポジションに就く人は、最低限の自己防衛策として、最初に何をやるべきか、肝に銘ずるべきである。蛇足ながら、最も効果的なのは、日本の本社経理を巻き込んでの経営レビューをやる事だ。本社を絡める意味は非常に大きい。

映画三昧 - リチャード・クレンナ

2010年12月16日 | 映画
久しぶりに古い映画、ランボーを3作続けて見た。昔観ていても20年以上も経てば殆ど忘れている。3作とも出ているリチャード・クレンナが懐かしい。

最初にクレンナを観たのは、テレビドラマの「スラッタリー物語」。日本ではまだまだアメリカ製ドラマが全盛の頃で、なかなか渋い役者がいるなと思っていた。次に見たのが、マックィーン主演の「砲艦サンパブロ」の船長役。マックィーンを観に行ったというよりは、クレンナ目当てだった。あの映画は、マコ岩松も出ていて、こんな日系の役者がアメリカにも居たのかと、思ったものだ。

クレンナは、映画よりテレビが多かった為か、滅多にお目にかかっていなかった。最後に映画で観たのは、ハリソン君主演の「サブリナ」だったか。これは、例の「麗しのサブリナ」のリメイクなのだが、ハリソン君やグレッグ・キ二アよりも、やはりクレンナが気になるのである。