よし坊のあっちこっち

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米中会談,アメリカの凄さと中国の小賢しさ

2011年01月21日 | アメリカ通信
アメリカが普通にやる事でも、日本の体たらくを見ていると、その凄さを倍加して感じるから不思議だ。そんな米中首脳会談だった。

首脳会談では中国の人権問題をチクチクと問い詰め、記者会見では、米人記者がノッケから、人権問題を鋭く追及する。こんな事もあろうかと、中国側は、同時通訳ではなく、逐次通訳を事前にセットしたのだろう。よし坊も経験があるが、逐次通訳の良い所は、考える時間が出来る事だ。通訳を聞いている時間が考える時間となるが、もし、通訳前に発言者の言葉が理解出来ていれば、考える時間はプラスされるから、まことに都合が良い。

記者会見を観ていると、人権問題に関する記者の質問に知らん顔を決め込み、出来れば避けようとしていたのが分かる。二人目の質問に立った記者が再度質問に答えるよう促して、漸く、通訳機器の不備を理由に、原稿を見ながらの回答になった。用意周到に原稿を準備しておき、出来れば回避する。国益、自己利益の為には何でもするのが手に取るように分かる。

首脳会談の裏側で、ほぼ同時進行で議会が中国問題の公聴会を開き、今や大国として無視出来ないワルを叩く。アメリカ政治が一丸となる様を見ると、この国はやはり、「強い国家」だ。

日本では、いや、今の政権では、首脳会談で嫌味の一つも言えず、ましてや、その裏側で、中国Grillingなど到底やる勇気はなく、ただただ、嵐が通り過ぎるのを待つばかりの姿勢しか出てこない。

日本の「思い遣る」心をひとつの美徳として持て囃すのは良いが、今の日本は、まるで娼婦が媚を売っているように映る。