よし坊のあっちこっち

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リーダーのお守り

2011年02月22日 | ビジネス横丁こぼれ話
約一年半前、ジミン・グループに率いられた日の丸株式会社は、経営の行き詰まりから、ミンシュ・グループに買収され、新たに社名もニッポン株式会社として、大きな期待を背負って心機一転の船出をした。にも関わらず、その驚くばかりの稚拙な経営運営と数々の失態で、いまや経営は立ち行かず、完全にダッチロール状態にある。とりわけ取り上げられているのが、経営者のリーダーシップの欠如。新生ニッポン株式会社の初代社長ハトヤマは対米問題の不祥事で一年足らずで辞任し、後を継いだカン社長は次から次へと出てくる問題処理が全く出来ずに立ち往生している。日本の国を会社に見立てるとこんな感じであろうか。国も会社も同じ事で、要するに、トップに頂く人材に確固たるリーダーシップが無いと、とんでもない方向に行ってしまうことを意味している。

嘗て、アメリカを震撼させたエンロン事件が起こった時、ジョージア在住のManagement ConsultantのGreg Smith氏が企業経営の責任者たるトップが守るべき項目を何点か指摘した。リーダーたる者のお守りみたいな物だ。そのいくつかを混迷のニッポン株式会社の今に当てはめると、成る程と思う。

1.出来ない約束、守れそうも無い約束を、しない。  
まず、マニフェストの殆どが反故となりつつある。更にフテンマ問題で大ミソをつけてしまった。加えて、カイホ艦攻撃事件では厳しく取り締まると言いながら見逃す始末。
2.いつの場合でも、事実を語る。
政治の世界ではかなり難しいが、今回敢えて言うならば、海保艦衝突問題で、中国人船長釈放を那覇地検に言わせて頬被りした事。
3.隠さない。悪いニュースは隠したがるものだが、すべてを見せる。
あろうことか、秘密でもない中国船の海保船衝突の「良い」ニュース映像まで隠してしまった罪は重い。
4.JOKEはあまり、言わないほうがよい。無害のJokeと思っても、ある人には有害。
ジョークや悪ふざけの類。今では懐かしく(?)さえ思う、あのヤナギダ君の、トコトン気が緩んだ末の本音発言。ホンネの悪ふざけ。まさか、これで涎を垂らしながらイスにふんぞり返っていた大臣職を失うとは思ってもいなかっただろう。

ニッポン株式会社の失敗を他山の石として、企業経営に邁進したいものである。