よし坊のあっちこっち

神出鬼没、中年オヤジ、いや、老年オヤジの何でも有りブログだ!

弱いアメリカは見たくない

2015年01月12日 | アメリカ通信
”黒人初の大統領”は何だったのか。そんな問いが現政権終了と前後して一斉に聞かれるに違いない。まだ二年の任期を残すオバマ政権だが、先ごろの選挙で大敗し、レイムダックに陥ったオバマの存在感が希薄だ。

生々しいパリのテロ事件後に結集したヨーロッパ他の主要リーダーの集会にオバマの姿はなく、いささか驚いた。テロに対し、いかなる国よりも憎しみの炎を燃やし続けてきた国であるはずで、良くも悪くも「世界の警察」を自認してきた”強いアメリカ”が消えている。

アメリカ株式会社。会社に例えれば、オバマが社長である。黒人層と人種を問わない新しい世代の期待を担って登場した新進気鋭の若い黒人大統領だったが、殆どの局面で中途半端に終わったのではないか。黒人層からの熱過ぎる期待には、黒人がゆえに躊躇せざるを得ないことが多々あったはずだ。恐らくこの反動は大きく、当分の間、それも相当長きに渡って、次の黒人大統領候補が出てくることはあるまい。オバマは、社長の器ではなかった事と、黒人初という足枷によって、社長業を全う出来なかったと言えよう。

今になって、あの、やんちゃなブッシュが懐かしい。少しやり過ぎではないかとも思えたブッシュのアメリカは、チェイニーとラムズフェルトという二人の強面を従えて、世界に吼えていた。吼えればよい、というものではないが、今のオバマとその政権は”頭が良くてスマート”感が否めない。

次の共和党の候補者に、既にジェブ・ブッシュの名前が出ている。ブッシュ弟だ。何やら因縁めいてきた。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。