よし坊のあっちこっち

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大詰めのベッカム

2009年02月04日 | サッカー
ACミランへ短期ローン移籍したベッカムの期限が迫ってきた。完全移籍で水面下でも相当動いているはずだが、彼は完全移籍したほうが良いだろう。やはり、彼のレベルのヨーロッパで最後の花を咲かすべきだろうと思う。

2007年、アメリカでのデビューを果たしたベッカムにとって、フラストレーションが相当溜まってきた事は、試合を見ていてよく分かる。やはり、レベルが違うとはこういうことなのかと思わせる場面が幾度かあるのだ。Mid Fielderだから、ゴールに直結するようなパスを中盤から出す。問題はそれにどれだけの選手、とりわけForwardが応えられるか、である。Forwardは彼がパスを蹴る前に、ボールの来るべきスペースに入り込む行動が求められる。Galaxyのキューピー・ドノバンは唯一それに応えられる選手であろうが、その他の選手が全体でフォローできないのだろう。アメリカのサッカーレベルが上がったとは言え、その辺がベッカムにとっては物足りないはずだ。だから、昨シーズンはベッカム、ドノバンを擁しながら、Galaxyは最下位に終わってしまった。

日本でも同じ事があったはずだ。あの、田中(英)が常にチームから孤立していたと、事あるごとに報じられていたが、日本チームの中では彼が突出してレベルが高く、他の選手がついていけなかったということだろう。思い出せば、彼の最後のワールドカップ、ここぞと思うパスを空きスペースに放り込むが、誰もそこに来ていないというシーンが4回くらいあった。彼の読みを察知する走り屋が居なかったのだ。これが、今でも日本チームの弱点だろう。彼が、日本に居場所を求めず、ヨーロッパを根城にした気持ちは、よく理解出来る。

ベッカムの狙いは来年のワールドカップでイングランド代表になる事。そのための布石ではあるが、大いに結構ではないか。アメリカで見ていて、彼から繰り出されるパスは、距離感や方向において、やはり、「絶妙」と言った言葉がピッタリする。


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