よし坊のあっちこっち

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女子サッカー ワールドカップ

2019年06月24日 | サッカー
いよいよステージに突入した。アフリカ勢は姿を消し、昨日南米の強豪ブラジルもフランスの前に屈した。圧倒的強さを誇るヨーロッパと北米に対し、残るは日本と中国だが、今の実力では到底ベスト8には残れまい。

ホスト国フランスは二大会前あたりから地力をつけ、今やランキング上位の強豪となった。今大会スペインのレベルも相当上がっていることを感じさせる。北米やヨーロッパの強豪達が、従来のカウンター攻撃に加え、パスレシーブ力のレベルを上げているので、身体能力の劣るアジア勢には相当不利な状況だろうう。アフリカ勢は身体能力には優れるが、いささかコンビネーションが雑である。カウンター攻撃中心から脱していないように思える。

初期、アメリカ、ドイツ、スエーデン、ノルウェーの4強に南米のブラジルが絡んだ上位グループが、今や、フランス、イタリー、オランダ、スペインが台頭して来て、面白くなってきた反面、アジア・アフリカ勢の著しい台頭は期待薄かもしれない。やはり男子サッカーで築かれた伝統的サッカー土壌が、女子サッカーにも、き影響しているのだろう。そう考えると、南米も将来は、ブラジルに続く強豪が出てくる可能性は十分である。

横綱格のアメリカは、男子サッカーがかすむ程強力で、これにカナダがレベルを引き上げられている図式がある。かつてこれにメキシコが絡んでいたが、今はすっかり足踏み状態に陥っている。

世界でかすむアメリカの男子サッカーでは、将来展望の中で、やはり武者修行の不足を指摘されている。要するにヨーロッパでレギュラーとして連戦するメンバーが少ないことだ。次大会のチケットを逃したことは象徴的だ。

それと同じように、日本女子は今より強くなりたいのなら、若い選手がもっと海外武者修行に目を向けるべきだろう。日本のリーグで2~3年やったら、海外へ飛び出すくらいのことがないと、せっかく澤穂希が示した指標が無駄になる。現在も岩淵など海外組が結構いるが、十分ではない。いみじくも、コパ・アメリカに参戦している男子日本の国内組メンバーが、世界の壁の高さに目を丸くしていた。

「海外へ出れば良いというものではない」と言う声もあるが、それは違う。毎日異人種と競り合い、切磋琢磨しながら、”何か違うもの”を吸収することは大きい。国内の、慣れ親しんだ空気の中では、”何か違うもの”に遭遇するのは難しい。国内組が世界の舞台でいきなり戸惑うのは、”何か違うもの”
が出現した時、対処の仕方が分からなくなるからだろう。

もう一つ教訓的なことがある。男子サッカーのキリンチャレンジカップというやつだ。国際試合だが、いつも格下を積極招請しているように見える。これでは勝っても喜べない。切磋琢磨にもならぬ。常に上位チームを呼ぶような心意気がなければだめだ。相手チームが来てくれないなら、押しかけて行くくらいでなけらばレベルなど上がらない。

幸い、女子サッカーはまだ男子サッカーより見どころがある。今のうちに長谷川唯とか他の選手もそうだが、海外武者修行に目を向けてもらいたいものだ。


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