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何故FIFAは暴かれたのか (5完) 激震

2016年03月19日 | サッカー
2013年11月25日。マンハッタンにあるブルックリン裁判所でブレイザーに対する非公開の裁判が行われていた。罪状認否で、彼は1998年のW杯開催国決定過程で他のFIFA役員と謀って賄賂を受け取っていた事、更に2010年の南アW杯開催国決定に絡み、多額の賄賂を受け取っていた事を認めた。

裁判長は、ゆすりたかり、資金洗浄、税金回避等合計10の罪状で最大100年の判決を言い渡した。FBIとIRSによる合同調査が結実したのであるが、アメリカ司法当局はこれを一区切りとして、最後の本丸への仕上げにとりかかって行く。

2014年9月、オバマ政権の司法長官エリック・ホルダーの辞任に伴い、オバマはNY東部地検検事のロレッタ・リンチを指名した。議会で承認されれば、黒人女性初の司法長官の誕生である。2015年4月、議会は承認し、司法長官ロレッタ・リンチが誕生した。

2015年5月27日、FBIとIRSを従えた異例の記者会見に会場がリンチのアナウンスを待っていた。こうして、ブレイザーとCONCACAFと言う、アメリカの地からFIFA腐敗を糾弾する狼煙が上がったのである。FIFAのお膝元であるヨーロッパの誰も、まさかアメリカから狼煙が上がろうとは思ってもみなかったであろう。時同じくしてスイス当局はFIFA本部を急襲していた。

長らくヨーロッパでは手が付けられなかった伏魔殿FIFAに漸くメスが入ったのである。(完)


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