よし坊のあっちこっち

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Axes of Evil

2010年12月10日 | アメリカ通信
今となると、あのイラク戦争を仕掛けたブッシュが、妙に懐かしい。イラク戦争は間違いだったと思うが、あの時、イラン、イラク、そして北朝鮮を名指しで、悪の3枢軸と決め付けたブッシュは、この一点では正しかったと言うべきだろう。

ブッシュは一直線にイラクに突き進んだが、当時、イラクよりイランを叩かねばならないと主張したグループがいたという。核開発がドンドン進み、いずれ手に負えなくなる可能性があるので、今のうちに芽を摘み取るべし、という一派だが、イラク組みに負けた。そして、今、イランは核を武器に揺さぶりをかけており、当時の懸念が現実となった。

クリントン政権の時に、核開発に絡み、北を攻撃するシミュレーションまでやったのだが、結局、攻撃するだけの大義名分が無かったので断念せざるを得なかったのは、致し方ない。

歴史にIFは意味が無いが、敢えてIFを付けるならば、もし、当時の大統領がブッシュ・ジュニアで、北がこの間のように韓国の小島に撃ち込んだとしたら。当時は未だ中国もここまで肥大化していないし、ロシアもベルリンの壁崩壊後の建設途上でもあり、可能性があったのではないか。大量破壊兵器を盾に突き進んだブッシュの事だから、韓国への攻撃だけで、GOとしたかも知れない。

世界は核軍縮どころか、拡散の方向だろう。イランと北が成功すれば(核保有国としてはほぼ成功だが)、次も出てくる。将来は、恐らくアフリカ大陸のどこかの国も保有するだろう。

唯一の被爆国である日本の痛みが世界で共有されているかと言えば、はなはだ疑わしい。その痛みは日本列島から外には出ていないのだと思う。日本が世界の舞台で、被爆国としての軍縮へのイニシアチブがどれだけ取れるか。外交オンチの国だけに、殆ど期待は出来ない。

唯一の被爆国でありながら、世界の核拡散を指を咥えて見ているだけの日本。なんだか空しい気分だ。



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