前回の、秋の夜の……地方創生、の続きです。
先日、10月21日、茨城県常陸大宮市の公会堂(ロゼホール)にて、茨城県北西部の、常陸大宮市、常陸太田市、大子町の市町長そして、大学の先生他、による公開討論会が行われた。テーマは、「茨城県北西部地域の将来を考えるまちづくり~どうなる? 未来のこの地域~」
討論は、中学生3000人のアンケート結果を基にすすめられた。
・自分たちの地域の魅力はは何か? 10年後どうなって欲しいか、そのためにどうしたらよいか。
・子供たちは、魅力を感じており、色々な意見を持っている。
討論会の結論は、
①市、町は独自のテーマを持ち、地域の発展に務めている。
②互いにパイを取り合う関係ではなく協力していかなければならない。
③今回の討論会はそのきっかけになるだろう。
話の流れは、実に謙虚で堅実な内容であった。ビジョン討論会のような“夢”を語る部分は少なかった。これは、市長、町長が公の前で話をすることは、即、公約になってしまうという制約があるからであろう。
ある調査では、茨城県の魅力度は全国ワーストのno.1であるが、これは他県から見た観光の観点からであり、県内から見ると少し違うのではないか。自然も、食べ物も、歴史も、人情も魅力的なものがたくさんある。おそらく、茨城の県民性、たとえば謙虚、口数が少ない、PRが上手でないというところにも要因があると思う。
私は、仕事の都合で、東京から常陸大宮市に移り13年になる。いずれ東京に戻るが、茨城は第二の故郷になっている。気が付くと、茨城が独自性を保ち発展することを願う郷土愛を持ち合わせるようになっている。
10月23日 岩下賢治