私は、仕事の都合でこの4月始めに、14年間住んでいた茨城県某市から、自宅のある都下某市に戻ることになり、2月中ごろから引っ越しの準備をしている。東京の自宅は、そのままでも住める状態にしてあり、茨城の住まいから何を移動するか悩むところである。身一つ移せばそのまま生活できるので、当然、いかに多くのものを捨てられるかが悩みとなる。
必要なものと、そうでないものを分けること。先日、「彬」氏が「分ける」ことについて書いておられるが、我々が生活していく過程で、さまざまな「分ける」に出会うものだ。
今回の引っ越しを機に、同じことの繰り返しではなく、新しい観点から「分ける」ことをしようとしている。
そんな中での小さなこと・・・。2年前、ブログ「世界の言葉」で書きましたが、趣味で8カ国の言葉を勉強している。これは私にとって一番の趣味と思っている。随分まえからNHKテレビの語学講座を続けてきており、その大量のテキストが押し入れの中や、居間のフロアーに積み重なっている。大切なものでいつも手元に置いておきたい資料だがこのままの状態では進歩がない。茨城で始めた、アラビア語とロシア語の外はすべて捨てることにした。自分にとって、遠く難しい国の言葉にもう少し力を入れてみようと考えてた訳だ。
この二つの言葉が使われている地域は、今大変な問題を抱えている。素晴しい歴史、文化を作り出してきたこれら地域の人々が苦悩している。言葉を知ることは、歴史と文化を知ることにつながる。歴史と文化を通じて、少しでも近づきたいと思うのだ。
茨城から東京に移ることで「分ける」というか、今までの自分から脱皮したいと思っている。
絵は最初に手にした、NHKテレビ語学講座、ロシア語とアラビア語テキストの表紙。
2月17日 岩下賢治