ぼくらの日記絵・絵心伝心 

日々の出来事や心境を絵日記風に伝えるジャーナリズム。下手な絵を媒介に、落ち着いて、考え、語ることが目的です。

東京に台風が来ない不思議

2018年08月14日 | 日記

ミニトマト、です。

 このところ、台風が立て続けてやってくる。13号は東京や関東を直撃などという予報もでたのだが、幸い銚子沖にそれた。

 思えば近年、東京が台風に直撃されたことはない。台風だけではない、落雷などの荒れた天候も、都心に影響を与えたことはない。どうも台風や前線を伴う低気圧が、東京という大都会を避けているのではないか。ひょっとして高層ビルや密集した建物のせいで、上空は自然状態とはちょっと違った様相を呈していて、台風などの現象が通過しにくくなっているのではないか。たとえば山塊が風雲をせき止める役割をするのと同じように高層ビル群が気流をさえぎり、広大な建物群が水蒸気などの蒸発を制限しているような。

 以上は全くの冗談だが、ひょっとすると、ということもある。気象関係者の頭の片隅にでも置いていてもらいたいものだ。ヒートアイランドという言い方がある。この状況が地域の気象にどんな影響を与えているのか、はっきりしたことは分かっていないと思う。実際、冬場だと都心の気温は郊外と3度前後の差があるのである。

 また、東京に記録的な暴風雨がやってきたら、都市機能が麻痺するのではないかなど、いつも言われることである。少しでも水などの被害がでると、災害に弱い都市というのがテレビや新聞の言い草である。しかし私は、都市ほど災害に堅牢な場所はない、と思っている。昔は台風が来ると、東京も神田川や石神井川など小河川が氾濫し、ひどい状況だった。地下鉄の構内に水が浸水したこともあった。しかし今日、都市の整備が進み、水に対しては地下に巨大な貯水槽が作られ、そこに流れ込むようになっている。また地震対策なども進んでいて、ほとんど耐震対火の建物になっている。万全とはいかないが、交通や通信システムも整備されている。問題となるのは電力だけである。いまのところ、自前の電力はないので、災害時でも、電線を通して遠方から送ってもらうほかない。

 ところが、折に触れ、地震学会やら様々な組織が、巨大地震が起きたらとか、津波が襲ったら、何十、何百万人もの死者が出るいう。9月は防災の時期にあたる。でも過度の言いふらしは、まったく利がない。着々と都市の整備を進めることが大事なことだと思う。【彬】

 
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