ぼくらの日記絵・絵心伝心 

日々の出来事や心境を絵日記風に伝えるジャーナリズム。下手な絵を媒介に、落ち着いて、考え、語ることが目的です。

道路の進化が必要

2019年03月16日 | 日記

     モクレンが咲き始めました。

 ハイブリッド車や電気自動車など、エンジン進化は著しいが、反面、道路の改善は進んでいないように見える。私は車の運転はしないから、歩行者として車交通の現状に思うことがいくつかある。
 問題は依然として騒音と粉塵・煤煙である。しかしその原因はエンジンにあるのではなく、道路とタイヤにあるように思う。
 私は昔、悪名名高い環状7号線の沿線に住み、勤めていたことがあるのだが、ポリ袋を2〜3日、ロッカーに置いておくと、表面がうっすらと黒くなる体験をしたものだ。今、思うにあれは排ガスの汚れではなくタイヤと道路の摩擦による細かな粉塵だったに違いない。今の環七は随分改善されたと思うが、例えば冬の残雪が黒く汚れているのをみれば明らかなように、車と道路の問題は依然として課題を残したままである。
 昔、宇沢弘文という著名な経済学者が「自動車の社会的費用」という新書を上梓して問題提起したことがある。自動車の普及は、道路を占有し自然環境の破壊にとどまらず、生活環境や風習を壊すというのである。確かに、莫大な費用を投じ、山間にバイパスを造成。そしてそれまでの鉄道中心の交通システムが変更されることによって、いくつかの地方都市は衰退、街はいわゆるシャッター通りに変貌した。 
 現在、荷物の運搬や人の移動に、精巧な車の活躍無くして社会が成り立たない。とはいえ、騒音や粉塵を根本から防ぎ、快適な物流、移動ができる道路は作れないものなのだろうか。従来、道路は混雑や渋滞を解消することが重点的な課題であったが、サービス産業中心の現代社会ならば、路上で飲食できたり、スマホを楽しんだりする快適空間の到来が夢見られて当然であると思う。例えば、新宿や銀座の歩行者天国のような。
 簡単は対策として、車輪の泥除けに遮音や粉塵を吸着する装置を付けること。また、道路の清掃の一助として側溝を廃止、道路の中央に下水溝を置くことなど、素人的には考えられる。
 もちろん、根本的には従前にないタイヤとアスファルトの開発が主だろうが、SNS空間の拡がりと同じように、地上の交通の改革が待ち望まれるのだ。【彬】

 

 

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