前回のモロッコのリヤードの続編になります。5月の展示会への絵。次はロシアの何かいい景色の絵でも描こう。今までのNHKテレビのロシア語講座の中に、題材を求めよう。・・・
最近放映されたもので、サンクトペテルブルグの北東300kmにあるオネガ湖に浮かぶキジ島。島内に点在する、各地から移設された古い木造建築の紹介があった。島全体の建物が世界遺産に登録されている。その中で、二つの教会、プレオブラジェンスカヤ教会、と、ポクロスカヤ教会、そして、鐘楼がすばらしい。全て木材で作られ、釘は一本も使われていない。ロシア正教の教会の屋根はタマネギ形、または、ロウソクの炎の形が特徴。18世紀に建てられた木造の建物で、3つの建物は美しく隣接し配置されている。そして周囲は、広い草原と森が広がる。まさにロシア民話の世界。
テレビの画像や、他の資料をもとにして、昔のロシアらしい風景の絵に仕上げたつもり。テレビで現地を撮影したのは、5月下旬、草原のなか黄色いタンポポが美しく映え、真っ青な空、画面からは爽やかな風が感じられる。絵を描くことで、美しい自然とロシア民話の世界へ迷い込み、仮想旅行を楽しむことが出来た。
さて、5月の展示会の開催の有無は今不明だが、ともかく、最近は展示会がなければなかなか描かなくなっているので、絵を描くことそれ自体がよかったな。
挿し絵は、テレビ番組の一場面のスケッチ。展示作品ではありません。
手書きのロシア語を日本語にすると、
A.私たちは、プレオブラジェンスカヤ教会の前にいます。
B.ロシアにまだ木造建築の史跡が残っているなんて、とても面白いですね。
A.実際、プレオブラジェンスカヤ教会のような史跡はもうほとんど残っていません。これは非常に珍しい史跡なのです。
2021年4月20日 岩下賢治