ぼくらの日記絵・絵心伝心 

日々の出来事や心境を絵日記風に伝えるジャーナリズム。下手な絵を媒介に、落ち着いて、考え、語ることが目的です。

初冬の野川、鳥達の争い?

2021年12月06日 | 日記

 12月5日(日)野川沿いのウオーキングに出た。快晴で寒気が気持ち良い。輝く紅葉、清らかな川の流れ、そんな風景を楽しみながら進む。予定の折り返し点を過ぎ、公園に近づいたとところ、水量が多く流れの穏やかなところがある。

 このあたりは、いつもは多くの鯉が集まり戯れているのだが、この時は、水面すぐ下を勢いよく浪たて進むものあり。行ったり来たり、一体何事かと凝視すると、正体は鵜(ウ)である。盛んに潜り魚を捕えようとしている。野川では時々見る鳥だ。

 やがて、一羽のシラサギがとんできてその後をおうようについていく。鵜が魚とりの名人で、このあたりは餌の魚がたくさんいることをしっているのだろう。そしてもう一羽加わる。更に、大きなアオサギも飛んできて水面はたいへん騒がしい状態。そしてさらにとどめを刺すように、カワセミまであらわれ周りを飛び回る。魚とりの鳥達が勢ぞろいという具合だ。

 いつもは自分の縄張りとしている鯉たちはその場を避難し脇で静かにしている。魚を採らない鴨たちは木の陰で休みながらこの騒ぎを眺めている。

 僕はその様子を暫く眺め、ウオーキングにもどる。コースには、散策したりジョギングしたりする人多い。皆、鳥たちの争いとは関係ない。そして周囲は美しい紅葉の木々。なにか、僕は世界の縮図のようなものを想ってしまう。ある地域では、生きるため、食べるために争う人達がいる。それをただ眺める者、そして何も知らない者がいる。その周りを現実世界が囲む。

 途中、川沿いのゴミ掃除をするグループとすれ違う。僕は頭を下げ敬意を示した。

   2021年12月5日  岩下賢治

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