今年の冬は例年になく寒かったが、2月に入ると暖かい日もあり春が近づいてくるのを感じる。自宅すぐ近くの、東京農工大学キャンパスを散策すると、学生たちの表情も春めいて明るい。構内への入り口には入学試験予定掲示がされている。・・・・そうか、2月はこの季節なんだな。
大学入学共通テストは1月16日、17日に行われている。趣味で高校の各科目の参考書を読んでいるので、問題と解答の載っている新聞を購入していた。目を通していただけだが、学生たちの顔を見ると、共通テストに挑もうという気になった。
今年の数学I・Aはかなり難しかったと、よくニュース報道されていた。平均点が昨年より大幅に下がった、と。それでは、これをやってみよう。
僕のような素人がいうのはいかがなものだが、内容設定が実に多様多彩で難しい。このような多量の問題をこの時間内で回答するのは極めて大変だろう。テレビニュースで例としてよく出されたものに、キャンプ場から見上げる山頂への角度を求める問題。地図アプリから三角関数と三角比表をつかい読み取るもの。共通テストの回答には、数学力と柔軟性ある思考力が必要なのはわかる。僕自身は、Youtubeの教育系動画の解説でようやく全体の姿が見えてきた。
様々な科目の高校生向けの参考書を読むのは視野を広くしようというのが理由だが、共通テストをやってみるのは今の若い人の目線に立てる、のような幻想もある。その幻想も楽しいものだ。
2022年2月18日 岩下賢治