水仙
年末から新年と町歩きをして、気がついたことが1、2ある。
一つは外国人が多いこと。政府は、インバウンドなどと言い、海外旅行者の誘致に力を入れているが、そんな掛け声とは別に、外国人が多いのである。特に中東からアジア系。おそらく地方などで働いていた人たちが、仕事を失って都会に押し出されてきているのだろうと思う。
もう一つは店頭の様子。灯を煌々と照らしているものの、お客はさっぱり。これでよく店の営業が成り立っているのかと思う。
おそらく市(いち)、消費としてとして都市の役割が変わってきているのだろうと思う。都市は物を交易する場所ではなく、陳列するショーウィンドウの役割に変わってきているに違いない。店頭に購買する客はいなくとも、ネット上など実の交易はアマゾンをはじめとする各種のルートを使って成り立ているのだ。
私自身も図書や衣類を購買するのに、ネットを使うようになっている。その結果、どういうことが起こるのか。
はっきりした事は分からないが、新たな経済システムの萌芽が現れているのだろうと思う。ベストセラーの「新しい資本主義・・・・」云々の本ではない。
生産と消費は同じ事だとして、GNP(国民総生産)からGDP(国民総消費)に変わったように、具体的な経済のあり方が変わりつつあるように思う。と同時に私たちの生活スタイルも変わってきている。もちろん、ファッションとか飲食も。
私には詳細を論述する力量はないが、世の中、大きな変化の渦中にあることは確かだ。その典型を昨年来からの宇露戦争が表象しているように思う。【彬】