ぼくらの日記絵・絵心伝心 

日々の出来事や心境を絵日記風に伝えるジャーナリズム。下手な絵を媒介に、落ち着いて、考え、語ることが目的です。

ロシアの政治

2023年06月27日 | 日記

              カタバミ

 ワグネルというふざけた機関が関与し、宇露戦争に新展開があったようだ。行方が気になる。

 ロシアの政情についてはロシア研究の専門家も慌てているようだ。戦争の動向については、私たちにはわからない。遠い世界のことだし、とやかくいうべきことはないが、是非確かめたいのは、ロシアがなぜウクライナに攻め込んだのかということ。

 戦争は武力による政治的な収奪なので、はっきりした政治上の理由があるはずだ。ところがその理由が一向にはっきりしない。プーチン自身が言っているネオナチズム、あるいはNATOからの防衛などというのは、全く理由にならない。

 知りたいのは次の二つ。

 一つは、領地の拡大。戦争は武力による領土の拡大である。ウクライナの東部、南部は風光、また豊な土壌の地で、ロシアの人々がよだれを垂らして欲しがっていた地域である、か? どうか。昔、スターリンが開催したルーズベルト、チャーチルとの会談はクリミア半島のヤルタ、それに近くには映画「戦艦ポチョムキン」で有名なオデッサといった黒海有数のリゾート地がある。この地が欲しかったのだろう、か? この地はもともと自分達の土地で、これを奪還したいといっているのだろうか。領地の争いは帝国主義の時代で終わっているはずだが、ロシアの周辺ではいまだ片がついていないようだ。日本だとまるで戦国時代。

 もう一つは国内問題。国内の矛盾を解決する方法の最大の方策は海外進出である。ロシア国内でオルガルヒなどの独特の富裕層とシベリアなどの地方の貧困との矛盾がどのように露出していたのか。ロシアの土地所有は革命により国有化され、コルホーズ、ソフホーズとして農民に解放されたが、ソ連の解体以降、その土地はどのように私有化されていったのか、あるいは共同所有に変換していったのか。それらの土地の生産性はどんなものなのか。オルガルヒという利権を持った人たちは、この土地所有の分け前をどのように獲得していったのか。膨大な利益を生み出すガス田や石油産出などの土地をどんな特殊な方法で手にいれたのか。

 さらには周辺弱小国家との関係。ロシアの支配というのは、旧ソ連時代のインタナショナリズムが継続しており、あのポーランドのワルシャワへの侵攻、チェコのプラハへの侵攻という暴虐のつづきではないのか、ということ。アフガンや満州への進撃も同じである。

 戦況も大事だが、こうした動向も教えて欲しいものだ。

 自分で調べろ、と言われるだろうか!  【彬】

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