ぼくらの日記絵・絵心伝心 

日々の出来事や心境を絵日記風に伝えるジャーナリズム。下手な絵を媒介に、落ち着いて、考え、語ることが目的です。

雨の季節、下町散歩

2023年06月15日 | 日記

 僕の所属する、某「歴史探訪同好会」が、3年ぶりに活動を再開した。この会は、歴史的な名所、や、史跡などを、歩いて巡るもの。5月末の梅雨の季節のなかでの開催は、「江戸情緒を残す深川周辺の探訪」というふれこみ。もともと、下町的なものがすきなのでさっそく参加した。

 江東区の門前仲町駅近くの、東京モダン館をスタート。ボランティアガイドさんの案内で、深川周辺を歩く。・・・富岡八幡宮、大関力士像、横綱碑、・・・住吉庭園等々。ガイドさんに案内されると、歴史的なもの、種々内輪話など、実に、興味深い多くのことを知ることができる。

 永井荷風が好きで、以前よく読んでいた。下町を舞台にした明治から昭和にかけての、物語は、僕の頭の中に、「下町情緒」、としてしみ込んでいる。現在の世の中は姿は変わっているが、今回節々で、ああ下町らしい変わらぬものがあるな、と感じることあった。

 だが、今回の探訪で足りないものがあった。風情ある居酒屋で酒を楽しむことだ。

 そんななか、先日、たまたま友人が、深川で旨い飲み屋があるので行かないにかと誘うのだ。これも何かの縁かと思いいってみた。いい店というのは、酒や食べ物のうまさだけでなく、店の雰囲気が大切なのだ。座敷で小さいテーブルを挟んで杯をかわす。店員の活きのいい対応。庶民的な客層・・・

 子供も親と一緒に夕食だ。そして、座敷の奥には大きな熊手。

 今は梅雨の季節。この季節が、下町の風情をより感じさえるように思う。しっとりとした、空気、ここちよい風。・・・こうして、二回の深川訪問で「歴史探訪」は完了した。

   2023年6月15日   岩下賢治

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする