キンカン
細い路地に電線が重なり合って、垂れ下がっている。
各家庭にいろいろな電力を供給するためには、従来のような細い電線では追いつかいのだろう。さらにケーブルテレビなどの配線が加わるから、電柱に太い電線が4本、5本と張られている。
地震などの時には、ゆらゆら揺れ、電線が縄跳びしているかのようだ。
電気は文明の基礎だから電力の供給・送電方法については、新たな、より根本的な研究がなされないだろうか、といつも思う。一部では無線での供給が可能になったとかの報道もあり、事実、車の充電では車種によっては、無線で行うこともあるという。
昔、ユニークな評論家の関川夏央さんが、北朝鮮を訪問した際、平壌近郊の都市に電線がないのに気づいたという。確かめてみると、電線は地下に埋められていて、戦争の防備だそうな。地中ではさらに漏電が多いのではないか、というのが関川さんの指摘。平壌のその後はどうなったものやら。
都心の大通りでは電線は地下のトンネルに埋められていて、電柱を見ることはできない。どんな方法で送電しているのか知る由もないが、理に適ったものなら路地でもそうした方法を普及してもらいたいものだ。路地の電柱は交通の妨げになるばかりか、景観を損ねること夥しい。【彬】
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