ぼくらの日記絵・絵心伝心 

日々の出来事や心境を絵日記風に伝えるジャーナリズム。下手な絵を媒介に、落ち着いて、考え、語ることが目的です。

医者との対話

2023年06月09日 | 日記

                  ガクアジサイ

 自治体がおこなっている恒例の健康診断、診断結果を伺ってきました。
 チェックされるポイントは毎回同じで、高血圧。拡張期が150前後、収縮期が90前後。通常なら降圧剤を処方されるのだが、コレステロールやγGTPなどの値は正常値内なので、私は「いらない」と言って断っている。この薬は継続剤で、途中で止めるわけにはいかない。医者も理解しており、
  「ご家族で高血圧の方はいらっしゃいますか」
と聞く。私は
  「遺伝関係では高血圧症の人はいませんが、それより心臓病の血統のようです」
と答える。すると
  「心臓が悪いから高血圧になるのですよ、、、」
  「血圧の高いのは心臓の問題ではなく、血管の問題ではないのですか」
  「それもそうですが、心臓が問題です」
という。そこで話が飛んで、
  「先生、心臓を鍛えることはできないんですか。心臓も筋肉で動くんでしょ」
  「難しいですね。聞いたこともないが、、、」
  「腸も腸内環境を良くするとか、言いますが、腸も筋肉で動いているのでしょう。腸を鍛えることはできないのですか」
  「血流を良くするのは可能だと思いますが、筋肉ですか、、、」
などど言って、話が途切れてしまった。
 循環器系、消化器系とも、私たちの内臓は特定の筋肉で動いているはずである。解剖すると筋肉らしき筋繊維が見えないのかもしれないが、たとえ消化吸収する繊毛であっても、筋肉が作用していて、自律神経系統がこれを指示しているのは明らかなように思う。筋肉がなければ、動きようがないのではないか。
 内部組織だから外から直接働きかけはできないが、外から刺激を与えることはできると思う。大昔から健康法の一つとされている、腹式呼吸などはその典型ではないかと思う。
腹式は消化器系だと思うが、心臓や肺など、理にかなった調整法があるのではないか、などど思う次第。ノーベル賞ものだが、、、、。【彬】

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政党政治の終わり

2023年06月05日 | 日記

                  クチナシ

 昔のことになるが、投票行動について政党を選ぶか人物を選ぶかが問題にされた時期が長い間続いた。今、政党に投票する人は、ほんのわずかだろうと思う。各世論調査で明らかなように全体の半数以上が支持政党はなしと答えている。
 日本の政党政治の歴史は古い。明治期の民権運動から始まっている。ところが日本では政党政治は名称ばかりで実質が伴わず、党利党略ばかりが先走った。政党としての政策綱領は単に形式ばかりだったのである。その傾向は現在まで引きずっており、昨日、民主党だった議員が、明日は自民党になる、というようなことが平気で行われてきた。政党は、共通する政策を実現するため集団ではなく、自らの地位を獲得し維持するための団体と化している。現在、その顕著な姿が政党助成金であると言って過言ないと思う。政策を実現するための集団に、なぜ国家予算を配分しなければならないのか。(革命政党で一党独裁の共産党は政党政治の枠外にある)
 今、焦点の一つになっている、岸田首相の掲げる、新しい資本主義、異次元の少子化対策、LGBT法案などというのは、自民党が掲げる政策綱領とどう関係するのだろうか。綱領として明確に掲げたことがあるのだろうか。私は見たことも聞いたこともない。おそらく、そんなスローガンが横行するのは、誰かブレーンとかロビーエストがいるのだろう。党員の意向を集積し、綱領として確立したものとは、とても思えない。
 岸田首相はかつての宏池会を継承しているというから、かのグループの、保守というより自由・改革を優先する思考の流れなのだろうか。
 政党の綱領から離れ、合従連衡が繰り返される政党政治というのは、もう廃棄した方が良いと思う。選挙は党ではなく、人物とその人の考え方を基準にしたいものだ。
 選挙管理委員会が配布する選挙公報では、政治課題に対する意向を表明してもらい、その上で自らの指針を示すものが良いと思う。とは言え、政治は個人でなされるものではない。個人に依拠しすぎると個人が暴走しかねないのかもしれない。現在の中国やロシアの専制によく現れている。【彬】

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東京の超高層ビル

2023年06月01日 | 日記

                   ドクダミ

 先日、赤坂見附の交差点の前を歩いていたら、以前、何回か立ち寄ったことのある旧サントリー美術館があったビルがすっかり消えていて、新築の掲示がでている。ここになんと140メートルの超高層ビルを建て替えるとのこと。
 都内は今、改築ブームである。トイレの表示問題などで話題となった新宿の歌舞伎町タワーも超高層として建て替えられたばかりだ。また、東京駅の八重洲側も超高層ビルの建築を競い合っている。
 都内は今、ビルラッシュだ。あちこちで大型のクレーンが稼働している。40年前のバブル以来である。前と違うのは建築されるビルの多くが超高層だということ。
 試しに東京の現在の超高層ビルを調べてみる。
 高さが100メートル以上のビルがなんと、既に628棟もある。いつの間にこんなに多くの高層ビルが建ったのか。気に留めていなかったが、都庁の庁舎も243.4メートルとのこと。高さが300メートル以上というのもある。競っているのは、東京駅日本橋口の、Torch Towerで、390メートルで最高(現在建築中)だ。こんな高層ビル、だれがどのように使用するのかと思うが、どれもが、一部をビジネス用にし、あとはホテル、それに居住マンションである。超高層ビルのはしりは、旧霞が関ビルだが、こちらは高さが147メートルだった。1968年築とのこと。
 こんな建物、どんな利用価値があるのか、私にはわからない。でも需要があるから建つのだろう。建物が上に伸びるのは、地上の面積を節約するためである。地面は広げることはできないが、空間を上に伸びることで、面積は広がる。しかし、そのうち上に伸びるのをやめて、将来はキノコの傘のように、一定の上空を横に伸びていくのではないか、などと私は思う。限られた土地面積を増やす方法は、上に伸びるより、空間を横に広がる方が効率的と思うからだ。すると日照が問題となるが、光ファイバーで太陽光を横取りすることで解決できるのではないか。また空飛ぶタクシーなどが出てくると上に行くより横に広がった方が便利だと思う。そうすると空域権というのも出てきそうだ。なんだか村上龍の小説みたいだ。
 昔、社会主義が理想とした都市は、工場や設備、商店などは地下に押し込め、地上は田園そのものだった。現代の上空に伸びていく建物は、もうじき試金石として晒されることになるだろう。ほとんどSF的な世界である。【彬】

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