伝えたんく

日々の何気ないできごとに感じた幸せ

期待。

2016-07-13 23:17:07 | 言いたんく

私は筋金入りの本嫌いだった。

今思えば、知識の宝庫である本をもっとたくさん読んでおけばと思った。

初めて読書が面白いと思ったのは、山崎豊子氏の「白い巨塔」だ。

当時大学生だった私は、「白い巨塔」上・下・続の3冊の本をボロボロになるまで読んだ。

その時は、田宮二郎氏主演でテレビドラマ化していた。

全寮制の東京都立秋川高等学校3年生に在学中だったが、大学受験のため自宅に戻っていて毎週見ていたのだ。

受験が終わり、寮も出て自宅に戻り、素晴らしい大学生活の始まりを期待していた。

ところが、母に病気が見つかったのだ。

というよりも、父も母も随分と前から気づいていたらしい。

1月6日の「白い巨塔」最終話の後にポツリと

「お母さんがああなったらどうする?」

あまり大きく受け止めていなかったゆきたんくは、「そうなる前に病院に行けばいいんだよ。」

 

「白い巨塔」はゆきたんくにとって読書のエポックとなった本だ。

母が亡くなる1週間前まで、父親は病名は教えてくれなかったが状態をみるにつけ悟ってしまったゆきたんくである。

「白い巨塔」を手掛かりに、様々な医学書を読み漁った記憶がある。

また、あれほど読み込んだ本はなかった。

 

現在、山崎豊子氏の「沈まぬ太陽」がWOWOWで初めて連続テレビドラマ化され放送中だという。

ゆきたんくの家でWOWOWが見れないが、「白い巨塔」以来の「沈まぬ太陽を読みたい」という飢餓感を覚えている。

どうにかして映像を見たい、そして本屋に走るだろうゆきたんくである。


 


 

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