さて、最初に見学したのは、びらん性毒ガス「イベリット」の貯蔵場所だ。
休暇村本館から20mのところにある。
三軒家毒ガス貯蔵庫跡 タンクが2つ入る。 → Map
台座の上にはタンクが置かれ、チューブによって毒ガスが注入されていた。
猛毒のイベリット。
一般的にはマスタードガスと呼ばれる化学兵器だ。
皮膚についただけで爛れ(糜爛…びらん)を起こすタチの悪い毒ガスである。
毒ガスに汚染されてから4~6時間後に発症する。
1917年にドイツ軍の毒ガス弾がイープルに落とされたことから、その地名につなんでイペリットと呼ばれた。
それゆえ、タンクの内部は鉛を張りつけてあったそうだ。
内部は綺麗だが、崩落の危険があるという。