のんびりぽつぽつ

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いろいろ、と。
のんびりと。

「タッチ」

2005年07月20日 22時45分19秒 | まんが☆アニメ
あだち充 著 少年サンデーコミックス 全26巻。

タッチ。

タッちゃんとカッちゃんと南。幼馴染の3人の中学から高校を描いた、も、これははっきりいって「墓場まで持って行きます」の私の大切な大切な物語。
夏になると、どうしたって1回は読みたくなり、毎回、カッちゃんが消えてしまうところで涙ポロポロになり、タッちゃんがリリーフした後の二人の姿にやきもきし・・・・
何度読んでも同じところで同じ反応な私って、これは、喜ぶべきか悲しむべきか・・・・迷うけれど、ま、いっか。

あだち充先生の独特の「間」で、微妙な三角関係は描かれ、一人欠けてしまったことで止まってしまう二人の時間も絶妙に描かれ、、、気が付けは二人になってからの時間のほうが、ずっと丁寧に描かれており。でもやっぱり必ずそこにカッちゃんがいる。ああ・・・なんて切ないお話でしょう。
ラスト、ようやくきちんと南と向き合うタッちゃんは、初めのころのあのいい加減さが上手に昇華されていて、めっちゃくちゃかっこよくなっていました。

先日、みおさんに教わって「背番号の無いエース」もレンタルしてきて観ました。
カッちゃんがいなくなるところまでを、まったく別の筋立てで組み立てた物語。
原作はタッちゃんは病院でテレビ観戦中にカッちゃんが逝ってしまったことを医者から告げられ、両親を迎えに球場にいき、南も後から病院へ・・もう絶対に二度と起きないカッちゃんと対面した後、自宅で明青学園が負けたと電話連絡を受ける。その後、タッちゃんは二人の部屋で、南は河原で号泣。。(私も号泣・・・)になるのですが、映画は、タッちゃんがカッちゃんの代わりにマウンドに立つんですね。それに気づく南。孝太郎。そして没収試合になるのを覚悟で戦い抜く明青ナイン。やっぱり私ったら涙ぼろぼろでした。

うーん。原作の大ファンにもこれは受け入れられてしまったストーリーでした。
そこに行くまでの日々には物足りなさを感じたけれど、それは短い時間で組み立てるから仕方ないよね、と妙に納得し、ラストのラスト、さあ、南はなんて叫んだんだろう?と、しっかり気にしている私がいたりして。
してやられたなあ~(苦笑)

その後のお話を考えると、やっぱり原作通りの話の運びがしっくりくるかな、と思うんですが、ま、そこは初めに出会ったストーリーがどっちか、って問題だけかもしれないな。

タッちゃんとカッちゃんと南。
いつまでも一緒。ずっとこのまま。それができないことを知っていても、もうしばらくはこのままで・・・
やっぱり切ない青春の物語ですね~。

と、すっかり浸りきってしまった一週間でした。
いま、完全版でしたっけ?出てますね。我が家の26冊。すごーく大切に保管してきていますが、さすがに26巻が「昭和62年1月15日初版第1刷発行」となると傷みもあります。一番のショックは1巻でちょこっとページが破れてしまっていること・・・。買い換えたいけど手放したくないし。。

と。
ここまで書いてびっくり。そっかー。これは「昭和」のお話なんだったわね~。

それが今「実写版」で、またまたいろんな意味で気になる人たちが沢山居る。
やっぱりこれは墓場まで大事に抱えていく作品ですね~~(うん!)
コメント (12)
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