「梅に鶯」とは言うけれど…
「そちらに行くと何かあるのですか?」と尋ねられ、「貴方は、何かが無いと行かないのですか?」と問い返えされた…。かつて、永六輔さんがパーソナリティーを務めていたラジオ番組でのひとコマである。記憶では高校生時代に聴いたラジオ番組のやりとりが心に残り、『おやじぃ』は何度も『得した気分』に浴してきた。世に旧所、名跡は数々あれど、観光パンフレットに載っている景色と同じ構図で画像に収め、そそくさと次の観光地を巡る…『観た』ことに変わりはないし、話題に登れば「そこに行ったことがある。」程度の認識。一歩だけ足を延ばし、藪を抜けてみたら、また別の景色が拡がっていたりしましてねぇ^^;
荷受け先の都合に合わせた時間調整に2時間。自宅で過ごすも良し、トラックの運転席でゲームに興じるのも良し…昨日は、天気も良かったし、少しは観光気分でも味わいますかね。(とは言え、社用車だから、余計な場所まで足を延ばす訳にも行きますまい^^;)ということで、時間に追われる日常ならば、絶対に立ち寄らないであろうルート上の「道の駅」や「P.A.」を制覇してみましたよ。磐越線の「三春P.A.」では、「基準点」が設けられていて、少しは見晴らしも良いはずなのだけれど…ガッカリ。しかし、咲き始めの白梅に、お隣の藪の中から「ウグイス」の初鳴きも聞けましてね。暖かさに誘われて「キタテハ(成虫越冬)」も飛んでいた。山形ではまだ味わえない、ひと足早い春を感じることが出来ましたよ。儲けもうけ(笑)
アララ、「硬焼きそば」かい?
「ソース焼きそば」を焼きそばと思い込んでいたから、東京暮らしの初日の晩に「五目焼きそば」を注文し、「焼きそば…硬いのと柔らかいのどちらにしますか?」なんて聞かれて、「ふにゃふにゃの焼きそばなんぞ食えるか。」なんて思いで、硬焼きそばを注文したら、「揚げた焼きそば」が出て来ましてね…食べ方を知らないから、そのままバリバリ食べて、口の中を傷付けたことを思い出してしまいましたよ。その後、静岡出身の城戸君に、食べ方を伝授していただきましたけれど(笑)
いつもなら、フードコートでそそくさと食事を済ませるところを、レストランに寄ってみたりして、遠い昔を思い出したところであります。(今では、歯が無くて、噛めないということに気付く現実^^;)たった2時間の時間調整なのだけれど、手持無沙汰の2時間は結構長い時間であると改めて気付くのでありますよ。毎日を如何に無為に過ごしているのかなんてね…。荷受け先は「お昼寝」時間が取れて得した気分、『おやじぃ』は、ひと足早い春を感じて得した気分…現場は、納期に追われてバタバタしているに違いない^^;
はてさて、福島の道路標示の気温は17℃を示し、山形の麓の表示は13℃…その差4℃は大きい。12年前の今日は、猛吹雪の中の避難者を迎い入れていたっけ。のどかに春告草(梅)と春告鳥(鶯)に目と耳を休めている。これがあるべき姿なんだよなぁなんて、福島県の「震災特集」のラジオ放送を聞きながら、当時を思い出していた。やっぱり平穏無事が一番でありますなぁ…。