遊爺雑記帳

ブログを始めてはや○年。三日坊主にしては長続きしています。平和で美しい日本が滅びることがないことを願ってやみません。

安倍・地球儀俯瞰外交 中韓との首脳会談は急ぐな

2013-08-26 23:36:01 | 日本を復活させる

 安倍首相は、24日から29日までの日程で、中東など4か国を歴訪中です。就任以来、今回で計8回の外遊となり、訪問先は計20か国になるのだそうですね。
 首相周辺は今後の外交戦略を「地球儀俯瞰外交」と名付けているのだそうですが、資源を依存する中東や、市場の成長が著しいASEAN諸国に重点をおき、ロシアやアフリカにも目配りしていて、地球を俯瞰してみれば、何処かの国を取り囲むように訪問しています。
 もっとも、反日でしか国内の支持を得られない中韓を除いて、多くの国々との接点を強めようとすると、包囲網などと大げさなものでなくとも、自然にそうなってしまうのですね。
 勿論、中国の中東やASEAN諸国への札束外交での進出に、日本流での対抗も意識していただいているものですね。

 その流れで、遊爺が最も大切なことと考えるのは、中韓との首脳会談を急がないことです。
 ようやく日本企業の中国向け投資が減り始め、チャイナプラスワン or 脱中国が進み始めました。欧米は日本より早くから始めています。海外からの投資と国内の公共工事への財政出動で成長を続けてきた中国経済が、失速に拍車がかかることになります。
 中国新政府指導者が、当然気づいて日本との経済交易の修復に出て来ざるをえなくなります。そうして経済成長を維持しないと、共産党への唯一の支持点の経済成長が止まれば、共産党への支持が崩壊してしまうからです。
 薄煕来を一気に葬り去れないのがその証のひとつと言えるでしょう。

 首脳会談は、今は未だ会談の環境の機が熟すまで待つときです。政府をつつくネタがなくて困る一部のマスコミや評論家は、首脳会談が開かれないことをネタにつついていますが、聞き流せばいいことです。
 米国は、中韓との仲をきにしますが、日本は門戸は開いているけど、中韓が応じないのだと、事実を喧伝しておけばいいのです。
 外務省も、鳩やカンカラ菅の時と違って、解ってきているようです。
 

首相「地球儀外交」 (8/26 読売朝刊)

懸案は対中韓 政府「焦らず腰据え対処」

 「安倍外交」の懸案は、近隣国である中国、韓国との関係改善だ。日本と中韓両国との首脳会談は昨年5月を最後に1年以上開かれていない。
 首相は、首脳会談を開くために尖閣諸島や竹島などの懸案で譲歩する考えはない。政府も「焦らず腰を据えて取り組む」(外務省幹部)としている。
 ただ、米国が日中韓の関係悪化を懸念しているため、首相は「対話のドアは開いておく」姿勢をとっている。終戦記念日の8月15日には靖国神社参拝を見送り、中韓に一定の配慮を示した。
 首相は当面、各国首脳が参加する国際会議の場を利用し、中韓の首脳と立ち話程度の非公式な接触を試みる方針だ。その反応を踏まえ、公式会談に向けた調整に入るかどうか判断する。
 中国の習近平国家主席は9月にロシアで開かれる主要20か国・地域(G20)首脳会議、10月にインドネシアで開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に出席する。李克強首相も10月にブルネイで開かれる東南アジア諸国連合(ASEAN)関連首脳会議に出る見通しだ。
 韓国の朴槿恵大統領もG20首脳会議に出席を予定している。
 政府筋は、こうした国際会議で「短時間でも自然な形で話ができればいい」と期待している。
 中韓両国は表向き、安倍首相への厳しい姿勢を崩していないが、7月の参院選の結果、安倍政権が長期政権となる可能性が出てきたことから、外交当局間の接触には応じている。外務省の斎木昭隆次官は7月末に訪中し、中国政府高官と両国関係について意見交換した。岸田外相は今月19日、李丙駐日韓国大使と会談し、9月の国連総会にあわせて日韓外相会談を開くかどうか協議したとされる。

  「短時間の自然な形での話」というのは、外務省担当者が設定しやすいと言う、担当者の自己満足だけの話でしょう。
 ウラジオストクのAPEC会場で、野田氏と胡錦濤との立ち話が設定されましたが、中途半端な会談であったのと、それゆえに野田が胡錦濤の内心(勢力争いの最後の山場だった)を読めなかったことが、今日の尖閣国有化によるもつれの拡大を招きました。
 そういう中途半端な会うだけが目的という日本の官僚的発想の会談は、百害あって一利もありません。
 韓国は論外で、従中卑日の今の姿勢を続けさせておけば、近いうちに挫折してしまいますから、それまではほったらかしておけばいいのです。

 「地球俯瞰外交」は、是非継続・拡大していただきたい。
 

首相「地球儀外交」
外遊8回ハイペース 中東・ASEAN重視 第三国への影響計算
 (8/26 読売朝刊)

 安倍首相が長期政権を見据え、戦略的外交に強い意欲を示している。経済、安全保障、文化の面で訪問国との関係強化を図りつつ、その国への訪問が世界に及ぼす影響も計算に入れる。たとえ小国であっても、いくべきだと判断した国には積極的に出向くという。首相周辺は「地球儀俯瞰外交」と呼ぶ。 (政治部 田島大志、大木聖馬)

■強い意欲
 「恋に落ちるにはきっかけが必要だ」
 バーレーンの首都マナマで25日(現地時間)に開かれた安倍首相と地元経済界の懇談会。あいさつに立った首相は、今回の訪問をきっかけに両国関係が深まることに期待感を表明した。
 首相は24日から29日までの日程で、中東など4か国を歴訪中だ。日本企業約50社のトップらも同行している。首相は日本を出発するにあたり、「成長著しい湾岸諸国にトップセールスを行いたい」と記者団に意気込みを語った。
 経済は「安倍外交」の柱だ。首相は24日、バーレーンのハリファ首相に自ら同行の企業トップを紹介するなど配慮を示した。
 「中東は格式を重んじるため首脳外交の効果が絶大だ」(同行筋)と言われる。同国のハマド国王は25日、最高位の勲章を首相に授与して歓迎の意を表明した。
 一方、首相は27日には、ソマリアの海賊対策に従事している自衛隊の部隊を受け入れているアフリカ・ジブチを訪ね、安全保障にも目配りする姿勢を示す。こうした外遊日程は、首相の強い意向で決まった。

■ASEAN「制覇」へ
 首相は、昨年12月の再登板以降、今回も含め計8回の外遊を重ねている。訪問先は計20か国に及ぶ。外務省幹部も「過去に思い当たる例がないくらいのハイペース」と舌を巻く。
 中東諸国訪問は今春に続き2回目だ。中東との関係強化はエネルギー安定確保の狙いがあり、北米産の天然ガス「シェールガス」や、ロシア産石油・天然ガスの輸入交渉の好材料となることも期待する。中東における中国の存在感が増していることも視野に入れた。
 首相が中東と同様に重視しているのが、東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟国だ。再登板以来、3回の外遊で計7か国を訪れた。11月までにカンボジア、ラオス、ブルネイを訪問して加盟10か国全てを訪問する予定だ。ASEANは安価な労働力を背景に、日本企業の進出先として有力視されている。

■各国も歓迎
 「月1回は外遊を入れていこう」首相は周辺にこう指示している。昨年の衆院選と今年7月の参院選で勝利し、長期政権も視野に入ったことから、積極的な首脳外交を展開したい考えだ。
 歴代首相は国会期間中は答弁が求められるため外遊に出ることは難しかったが、首相は答弁機会を減らすための国会改革に取り組むようすでに自民党に指示した。
 首相周辺は今後の外交戦略を「地球儀俯瞰外交」と名付ける。中国などをにらみ、「首相訪問が日本と訪問国の関係だけでなく、訪問国と第三国の関係などにどう影響を与えるかまでを見据えている」ためだ。
 首相は父親の安倍晋太郎・元外相の秘書官を務めた経験があり、外交に強い関心を抱くとされる。長期政権が見込まれる首相の外遊には各国の関心も高く、「訪問の要請が絶えない」(周辺)。首相周辺からは「体調は大丈夫だろうか」と心配する声があがるほどだ。


 国会に縛られて海外訪問が出来ない外交蔑視の制度改革は是非改革して、グローバル時代に対応し、トップが率先して行動できる体制は、この安定政権の時に是非構築していただきたい。
 外交三流と言われる日本の政治の改善に大きく貢献するでしょう。
 首相の頻繁な行動が、外務省や出先大使館の活性化にもつながります。首相の体調を心配すると言う声が、自分たちの仕事が忙しくなることへの嘆きに聞こえてしまうのは、遊爺だけでしょうか。



 # 冒頭の画像は、バーレーン・ハマド国王から勲章を授与される安倍総理




  この花の名前は、ドウタンツツジ


↓よろしかったら、お願いします。





Fotolia






コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 8月25日(日)のつぶやき | トップ | 8月26日(月)のつぶやき »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

日本を復活させる」カテゴリの最新記事