遊爺雑記帳

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習近平の一期目の成果は海洋覇権だと

2017-10-19 23:58:58 | 中国 全般
 第19回中国共産党大会が始まりました。なんと、暴騰の習近平の演説は、3時間半に及んだのそうですね。演説を終えて席に戻った習近平に、衆目の集まっているひな壇で、その長時間を腕時計を示して指摘する胡錦濤の姿は、胡錦濤の健在ぶりが示されたと観てもいいのでしょうか。他に、江沢民が、長い演説に抗議するかの様な態度の画像もネット上で数点見られますね。

 「新時代の中国の特色ある社会主義思想」と銘打った政治報告で提示した行動指針は、習氏自身の指導理念・政治思想として、今回の党大会で党規約に盛り込まれるかが注目されていますが、毛沢東の独裁政治の弊害の再発を防ぐために鄧小平が導入した「集団指導体制」の解消に繋がることで、よくも悪くも、習近平の独裁化に転換する歴史的な大会となるのですね。
 

習近平演説 強国路線の拡大に警戒を (10/19 産経 【主張】)

 軍事力を支えに、覇権的な路線をより強化する方針
というしかない。
 中国共産党の習近平総書記(国家主席)が党大会の冒頭の活動報告で述べた内容である。

 
過去5年間の成果として、「南シナ海での人工島建設
を積極的に推進した」ことを挙げた。
 さらに、
東・南シナ海での中国公船の活動活発化を念頭に「海洋権益の維持を有効に遂行した」とも
述べた。
 
力を背景に他国・地域の権益を侵し、それを政権の成果として誇るそういう国がすぐ近くにいる
ことを直視せねばならない。

 5年前、習氏は沖縄県石垣市の尖閣諸島を奪取しようとする路線を掲げて総書記に選出された。中国公船の領海侵入などは、いまも続いている。
 また、中国の南シナ海に対する主権の主張は、昨年7月の仲裁裁判所判決で全面的に否定されたが、無視を決め込んでいる。
 習政権はこの党大会を経て、2期目を迎える。周辺国・地域からすれば、習氏が安定基盤を得て国際法を順守し、他の権益を侵さない姿勢に転じることも期待したかったが、結果は逆だった。
ルールを無視して海洋権益を露骨に拡大しようとしている
のだ。

 長時間に及ぶ報告で、
習氏は「社会主義現代化強国」の建設という目標も掲げた
。こうした指導理念を党規約に反映し、自らの権威を高めるとみられている。

 
見過ごせないのは、「強国」を支えるための「強軍」という、さらなる軍事拡大方針
である。
 中国は軍事政策や国防費が不透明だと国際社会から批判を受けながら、四半世紀余りにわたって急激な軍拡を進めてきた。
 その上さらに、今世紀半ばに人民解放軍を「世界一流の軍隊」にすると言い切った。日米の軍事力を圧倒する意味だろう。こうした中国の姿勢について、
日米間で十分に協議し、対応を考えることが欠かせない


 台湾問題では、「分裂」を絶対に認めないと強い言葉で訴えた。対話が中断している台湾の蔡英文政権への警告であり、台湾海峡の動静にもより注意が必要だ。

 
大会を経て選出される次期指導部は、習氏の側近らが占めることになろう。共産党独裁下で推し進められる「強国」路線に対し、これまでにも増して重大な警戒が求められる。

 【石平のChina Watch】ウエルカム中国共産党大会狂騒曲 13億人が〝喜劇〟を大まじめに演じる異質さ - 産経ニュース

 習近平の独裁化度を示すのが、今大会で改選されるチャイナセブンのメンバー。これまで何度も取り上げてきた着目点です。
 王岐山の定年延長、李克強の処遇、ポスト習近平とされる共青団派・胡春華の処遇、「之江新軍」からの登用が注目されます。
 胡錦濤が衆目が集まるひな壇上で、習近平を茶化すような腕時計を指し示す姿は、胡錦濤・共青団派の健在振りをしめすものなのか、それは考えすぎなのか。気がかりなシーンでもありました。



 # 冒頭の画像は、演説を終えて席に戻った習近平に腕時計を示す胡錦濤




 白梅


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