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安倍総理が靖国を参拝し、中韓の反応は想定通りでしたが、米国の反応が最も注目されるべきだし懸念されると書いていました。その後も状況を注目していますが、産経が米中韓の動きを書いていました。
韓中の米国に対する働きかけは日本より先行しており、米政府が「失望」を表明し日本との間に溝が生じていることで、勢いづいているのだそうで、韓中の動きの影響が、ヘーゲル氏の発言など、米政府の見解にも反映されているとのことです。
桜井よしこ氏は、「米国の反応を、膨張し続ける中国がどう解釈するかを考えれば、オバマ政権が長期的視点で中国の戦略を分析し、その真意を測ることをおろそかにしてはいないかと、懸念せざるを得ない。」とし、米国大使館が「米国は失望している」と表明したことに、「失望と懸念を抱いている」と述べておられます。
【櫻井よしこ 美しき勁き国へ】米への失望禁じ得ず - MSN産経ニュース
遊爺が着目したのは、日米 2+2 会談で来日した、ケリー国務長官とへーゲル国防長官が千鳥ヶ淵に参拝して、首相の靖国参拝をけん制したのに、あえて挑戦して靖国参拝をした安倍首相は、米国に事前連絡をして参拝したのかどうかです。
米大使館の発表に対して安倍総理は「様々な誤解があるのも事実だ。特に近年その誤解がだいぶ増幅されてきた。しっかりと説明していくことで誤解を解いていきたい」と語っておられました。つまり、根回ししていなかった様に受け取れます。
ただ、評論家の中には、米大使館のコメントの速さから、事前連絡はしてあったのではという説も聞かれますが。
桜井氏が指摘される通りで、中韓は米国の反応に大喜びで勢いづきました。
それで、米国も気が付いたのか、国務省のハーフ副報道官は「靖国参拝そのものではなく、近隣諸国との関係悪化に懸念を表明した」とトーンを変えて、同盟国としての日本との友好関係には変わりがないことを強調しました。
米「『失望』は靖国参拝でなく関係悪化への懸念」(TBS系(JNN)) - Yahoo!ニュース
「日米関係の強さの証しは、意見が違う問題で必要があるときに率直に話し合えることだ。」とも言っています。
米、靖国参拝に改めて「失望」 日米関係は変化なし :日本経済新聞
もともとパンダハガーが増えて来ている第二次オバマ政権。
根回し不足だったとみられる安倍首相の「誤解を解いていく」と仰られたことが、早急に行動に移され、日米関係を崩そうと戦略を練る中国への抑止力が必要です。
TPP交渉では、強気に原則論を押し付けてくるフロマン代表、中国の防空識別圏での対中姿勢が訪中しても煮え切らなかったバイデン副大統領。桜井氏ではありませんが、最近の米国には「失望」させられることが多くなってきています。
自分の国は、自分で守る。そのための法整備、仕組みの改革、自前の抑止力強化が必要です。自前の抑止力を強化して、片務的な日米同盟を、対等な内容に変更した上でより強固な関係を再構築することが望まれます。
「失望」発言に付け込む中韓。「誤解を解く」と関係修復に動く安倍政権。記事では、中韓が先行しているとのことですが、どうやって修復するのか。安倍政権のお手並み拝見です。
# 冒頭の画像は、米国務省 ハーフ副報道官
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この花の名前は、ヒオウギ
↓よろしかったら、お願いします。
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韓中の米国に対する働きかけは日本より先行しており、米政府が「失望」を表明し日本との間に溝が生じていることで、勢いづいているのだそうで、韓中の動きの影響が、ヘーゲル氏の発言など、米政府の見解にも反映されているとのことです。
日中韓 米挟み神経戦 靖国参拝後、綱引き活発化 (1/6 産経)
【ワシントン=青木伸行】安倍晋三首相の靖国神社参拝後の日米韓中による駆け引きが、活発化している。4日には小野寺五典(いつのり)防衛相とヘーゲル米国防長官が電話で会談し、7日には韓国の尹炳世(ユン・ビョンセ)外相が、ワシントンでケリー国務長官らと協議する。米国を挟み、日本と韓中両国が綱引きを展開する構図で、微妙な神経戦が続きそうだ。
米国防総省によると、ヘーゲル氏は小野寺氏に、靖国参拝により日本と韓国、中国との関係がさらに悪化している現状を踏まえ、周辺国との関係を改善する方策を講じる重要性を強調した。具体的な措置を日本側に求めたものだ。
これに対し、小野寺氏は「不戦の誓いが本意で、中国や韓国の気持ちを傷つけるつもりは全くない」と、靖国参拝への理解を求めた。
靖国参拝によっても、日米関係の本質に影響はない。
だが、日本にとっては、靖国参拝に「失望」を表明した米国との“関係修復”が急務であることも事実だ。さもなければ、オバマ大統領の4月のアジア歴訪に際し検討されている訪日にも、影響しかねない。
日本からは、国家安全保障会議(NSC)の国家安全保障局長に就く谷内(やち)正太郎氏が今月、訪米する予定で、重要な試金石となる。
だが、韓中の米国に対する働きかけは日本より先行しており、米政府が「失望」を表明し日本との間に溝が生じていることで、勢いづいている。
韓国政府はすでに、水面下で米政府に靖国参拝を批判する見解を伝えている。谷内氏に先立ち米側と協議する尹氏も、歴史認識に関する自国の主張と立場、対日批判を改めて伝え、米政府を引き寄せる構えだ。
一方、中国も日米の離反と対日包囲網の形成に躍起だ。先月27日に予定されていた小野寺、ヘーゲル両氏の電話会談が靖国参拝を受けて延期された後、間髪を入れず王毅外相はケリー氏や韓国、ロシアなどの外相に電話攻勢をかけ、日本を非難している。
こうした韓中の動きの影響が、ヘーゲル氏の発言など、米政府の見解にも反映されているとみていい。
米政府も難しい立場に置かれており、とりわけ同盟国である日韓のさらなる離反を憂慮している。今後、仲介を推し進めるものとみられるが、米国の軸足が日米から韓中へ傾けば、今度は日本の反発と不信感を招きかねない。
【ワシントン=青木伸行】安倍晋三首相の靖国神社参拝後の日米韓中による駆け引きが、活発化している。4日には小野寺五典(いつのり)防衛相とヘーゲル米国防長官が電話で会談し、7日には韓国の尹炳世(ユン・ビョンセ)外相が、ワシントンでケリー国務長官らと協議する。米国を挟み、日本と韓中両国が綱引きを展開する構図で、微妙な神経戦が続きそうだ。
米国防総省によると、ヘーゲル氏は小野寺氏に、靖国参拝により日本と韓国、中国との関係がさらに悪化している現状を踏まえ、周辺国との関係を改善する方策を講じる重要性を強調した。具体的な措置を日本側に求めたものだ。
これに対し、小野寺氏は「不戦の誓いが本意で、中国や韓国の気持ちを傷つけるつもりは全くない」と、靖国参拝への理解を求めた。
靖国参拝によっても、日米関係の本質に影響はない。
だが、日本にとっては、靖国参拝に「失望」を表明した米国との“関係修復”が急務であることも事実だ。さもなければ、オバマ大統領の4月のアジア歴訪に際し検討されている訪日にも、影響しかねない。
日本からは、国家安全保障会議(NSC)の国家安全保障局長に就く谷内(やち)正太郎氏が今月、訪米する予定で、重要な試金石となる。
だが、韓中の米国に対する働きかけは日本より先行しており、米政府が「失望」を表明し日本との間に溝が生じていることで、勢いづいている。
韓国政府はすでに、水面下で米政府に靖国参拝を批判する見解を伝えている。谷内氏に先立ち米側と協議する尹氏も、歴史認識に関する自国の主張と立場、対日批判を改めて伝え、米政府を引き寄せる構えだ。
一方、中国も日米の離反と対日包囲網の形成に躍起だ。先月27日に予定されていた小野寺、ヘーゲル両氏の電話会談が靖国参拝を受けて延期された後、間髪を入れず王毅外相はケリー氏や韓国、ロシアなどの外相に電話攻勢をかけ、日本を非難している。
こうした韓中の動きの影響が、ヘーゲル氏の発言など、米政府の見解にも反映されているとみていい。
米政府も難しい立場に置かれており、とりわけ同盟国である日韓のさらなる離反を憂慮している。今後、仲介を推し進めるものとみられるが、米国の軸足が日米から韓中へ傾けば、今度は日本の反発と不信感を招きかねない。
桜井よしこ氏は、「米国の反応を、膨張し続ける中国がどう解釈するかを考えれば、オバマ政権が長期的視点で中国の戦略を分析し、その真意を測ることをおろそかにしてはいないかと、懸念せざるを得ない。」とし、米国大使館が「米国は失望している」と表明したことに、「失望と懸念を抱いている」と述べておられます。
【櫻井よしこ 美しき勁き国へ】米への失望禁じ得ず - MSN産経ニュース
遊爺が着目したのは、日米 2+2 会談で来日した、ケリー国務長官とへーゲル国防長官が千鳥ヶ淵に参拝して、首相の靖国参拝をけん制したのに、あえて挑戦して靖国参拝をした安倍首相は、米国に事前連絡をして参拝したのかどうかです。
米大使館の発表に対して安倍総理は「様々な誤解があるのも事実だ。特に近年その誤解がだいぶ増幅されてきた。しっかりと説明していくことで誤解を解いていきたい」と語っておられました。つまり、根回ししていなかった様に受け取れます。
ただ、評論家の中には、米大使館のコメントの速さから、事前連絡はしてあったのではという説も聞かれますが。
桜井氏が指摘される通りで、中韓は米国の反応に大喜びで勢いづきました。
それで、米国も気が付いたのか、国務省のハーフ副報道官は「靖国参拝そのものではなく、近隣諸国との関係悪化に懸念を表明した」とトーンを変えて、同盟国としての日本との友好関係には変わりがないことを強調しました。
米「『失望』は靖国参拝でなく関係悪化への懸念」(TBS系(JNN)) - Yahoo!ニュース
「日米関係の強さの証しは、意見が違う問題で必要があるときに率直に話し合えることだ。」とも言っています。
米、靖国参拝に改めて「失望」 日米関係は変化なし :日本経済新聞
もともとパンダハガーが増えて来ている第二次オバマ政権。
根回し不足だったとみられる安倍首相の「誤解を解いていく」と仰られたことが、早急に行動に移され、日米関係を崩そうと戦略を練る中国への抑止力が必要です。
TPP交渉では、強気に原則論を押し付けてくるフロマン代表、中国の防空識別圏での対中姿勢が訪中しても煮え切らなかったバイデン副大統領。桜井氏ではありませんが、最近の米国には「失望」させられることが多くなってきています。
自分の国は、自分で守る。そのための法整備、仕組みの改革、自前の抑止力強化が必要です。自前の抑止力を強化して、片務的な日米同盟を、対等な内容に変更した上でより強固な関係を再構築することが望まれます。
「失望」発言に付け込む中韓。「誤解を解く」と関係修復に動く安倍政権。記事では、中韓が先行しているとのことですが、どうやって修復するのか。安倍政権のお手並み拝見です。
# 冒頭の画像は、米国務省 ハーフ副報道官
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この花の名前は、ヒオウギ
↓よろしかったら、お願いします。
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しかし、ケリー、ヘーゲル両長官の牽制に逆らった安倍首相の行動は、「残念」では済まされない。
ただ、中韓に利用されることに米国が気づき、日米安保の揺らぎに中国が付け入ろうとする行動を見て反省し、表面を取り繕うとおとなの行動をとり始めているのも事実。
本音は、牽制に逆らったことには(民主党が壊した日米関係修復を安倍首相に期待していたのに) 「失望」したのです。
昨年27日に行われる予定が、安倍首相の靖国参拝で中止された、小野寺大臣とヘーゲル長官の電話会談が、4日に実行されましたが、ヘーゲル氏は、「日米韓は同盟関係で重要な役割を果たしている。注意していただきたい。」と念押ししていますね。
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首相の靖国参拝 米国防長官言及 防衛相と会談時 (1/7 読売朝刊)
【ニューデリー=田原徳容】インドを訪間中の小野寺防衛相は6日、米国のへーゲル国防長官と4日に行った電話会談で、へーゲル氏が安倍首相の靖国神社参拝に関して言及していたことを明らかにした。記者団に語った。小野寺氏は「へーゲル氏から『(日本と)周辺国との関係の中でも日米韓は同盟関係で重要な役割を果たしている。注意していただきたい』という内容はあった」と述べた。
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中国はともかく、韓国は、従軍慰安婦問題をきっかけにして、戦災者の人権運動はやっていますよね。それが、戦時中に亡くなった英霊として祀るのではなく、生きていて物言う「生き神様」なのですから、日本としては大変苦慮するものです。
死人に口なし、と言うつもりはありませんが、生きていて戦時中の真実を知っているからには、和解に積極姿勢を持った御仁も居てもおかしくないと思います。
戦争を経験していない日本では、チキンホーク、少し毛並みは異なるでしょうが、ネット右翼、というのは、保守派の主流のひとつであり、真のタカ派が尊敬を受けるのは分かりますが、かといって、その当て付けとして、ネット右翼を叩く、というのも余剰な事だと思います。何でも軍主導、軍務重視では、文民統制に背きかねません。
遊爺さま、お書きの通り、安倍首相の英断には、深遠がありそうですね。
ご紹介いただきました、「ベッラのブログ」(http://blog.goo.ne.jp/bellavoce3594)は、少しづつ読まさせていただしています。
> こんな品行方正な国が今の世界にあるのでしょうか。
> 同盟国というのなら、そんな日本のことが分からないアメリカにこそ、私たちは疑問を抱かなくてはならないような気がします。
御意。同感です。
安倍首相のお手並み拝見と書いたのは、ケリー、ヘーゲル両長官が靖国参拝を牽制したことにあえて挑戦して靖国参拝をした安倍首相が、当然反発があることは読んだ上で行動されたことと考えますので、あえて挑戦した理由と、反発への対応で準備した施策は何なのかを知りたいということです。
鳩やカンカラ菅とは違って、十分に検討した上で、周囲の反対を押し切ってまで決行されたのですから、世評のような個人的願望の成就が主因ではないと考えています。
TPP交渉の高圧的態度への抵抗なのか、中国の防空識別圏設定への抗議で梯子をはずされかけたことへの抗議なのか、はたまた他にどんな意図があるのか、是非しりたいところです。
同盟国というのなら、そんな日本のことが分からないアメリカにこそ、私たちは疑問を抱かなくてはならないような気がします。安倍首相のお手並み拝見ではなく、私たち国民が総理を強く支えて行くことが、アメリカにも中国にも大きな脅威となり、抑止力となるのでは無いでしょうか。
つまり反日のマスコミが報じるように、安倍氏は国民から遊離しているのでなく、逆に国民がシッカリ支えているのだと、教えてやらなくてはならないと思えてなりません。
僭越なことを申しましたが、ご容赦下さい。