遊爺雑記帳

ブログを始めてはや○年。三日坊主にしては長続きしています。平和で美しい日本が滅びることがないことを願ってやみません。

民主党の新マニフェスト 各紙一斉に不信感

2012-11-28 23:50:53 | 民主党の正体
 今更民主党を非難するまでもなく、二度続けて騙される人はいないと思いますが、野党転落が確実視されるなかでの解散総選挙で、転落の期日が明確になって、気持ちはすっかり野党に戻った民主党は、水を得た魚の様に元気になりました。所詮は野党がお似合いの党なのですね。
 元気ついでに、政権交代時の成功体験が抜けきらないのか、得意の自民党批判のネガティブキャンペーンの毎日です。米国大統領選挙の真似をしたいのでしょうか。
 前回の論拠のない希望的思いつきだけのマニフェストを反省したとする新マニフェストを発表しました。取り上げてもしかたないのですが、元気が復活した民主党を懲りもせず評価するバカコメンテータやキャスターがいたりしていますので、主要三紙の今日の社説を紹介します。既に読んでおられる方が多い事でしょうから、手短に書きますが、なんと主要三紙が全く同じ論調で、中身が薄く曖昧で、具体策に欠ける、政権を託せないものだとしていますね。
 
【主張】民主党公約 これでは政権を託せない - MSN産経ニュース
 民主党政権公約 「現実化」と具体策を聞きたい : 社説・コラム : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
 
あいまいで国の針路みえぬ民主の公約  :日本経済新聞

 あつものに懲りてなますを吹くとはこのことか。民主党が発表した衆院選のマニフェスト(政権公約)は何をいつまでにどれだけやるのかが分かりにくい前回選のような帳尻の合わない公約は論外だが、国の針路がみえないのも困る
 「教訓と反省」。野田佳彦首相の発表会見はその言葉から始まった。財源の裏付けのない子ども手当や高速道路の無料化など、3年前の公約はことごとく破綻した。おわびなくして選挙戦にならないのはその通りだろう。
 首相の言葉を借りれば、今回の公約は「実現性が高い、現実的なマニフェスト」なのだそうだ。
 自民、公明両党との協議を経て撤回した子ども手当はもう書けない。「新児童手当の給付」。目立たない小さな字だ。
 
目玉とされる環太平洋経済連携協定(TPP)参加への前向き姿勢も玉虫色
だ。日中韓自由貿易協定(FTA)などと「同時並行的にすすめ、政府が判断する」。この言い回しが何を指すのかを理解できる有権者はいるだろうか。
 原案になかった「日本の農業は必ず守る」との注釈も加わった。
党内の意思統一なしに「実行性重視」というのは説得力に欠ける

 もう1つの看板である
「原発ゼロ社会」も読み方が難しい。反原発票はほしいから見出しはそう書いてある。だが、新エネルギー開発でどれだけ代替するかの目標はない
。原発維持の人からも、なくしたい人からも不信感を招く。
 民主党政権のもとで
日米関係は大きく揺らいだ。その立て直しを掲げるのは当然だ。だが、不協和音をつくった米軍普天間基地の移設問題は「在日米軍再編に関する日米合意」という表現に集約され、普天間という単語はない


 首相は自民党の選挙公約を「できないことも書いてある」と評した。だからといって
中身を薄めることで批判を避けるのも邪道
だ。
 今週は各党首による討論会もある。TPPはどうするつもりなのかなどを首相自らの言葉で明確に説明してもらわなくては、投票の判断材料にならない。
 
嘘の公約は許されないが、無意味な美辞麗句の羅列もよくない。公約は何のためにあるのか。それを政党も有権者もよく考え直す選挙にしなくては日本の政治はよくならない。

 三紙の中では、日経が最も感覚が近いので、日経を転載させていただきました。
 TPPについては、野田氏が自民党の姿勢が曖昧で弱点だとし、選挙の論点にしようとし唐突に言い始めたものです。EASでのオバマ大統領との会談で、交渉参加を公言しかねない勢いでした。
 しかし、会談でもトーンダウンしていましたが、新マニフェストでも、「政府が判断する」として先送りし、当初の野田氏の目論見と勢いはどこへやら、玉虫色にトーンダウンです。
 小選挙区選挙では、一人区をどれだけ征するかが勝敗に大きく影響するのは、これまでの実績で証明されています。農魚村地域に多い一人区の票が欲しい各党がTPP参加に踏み込めない所以ですね。戸別補償のばら撒きで票を集めた民主党ですが、苦しい今回は、野田氏の自民党崩し用の思いつき戦術も、党内で潰されたということですね。
 反対派を粛清して、スリムに一本化したはずなのに、いまだに党を一本化して決められない体質は続いているのですね。

 原発については、30年代にゼロとしていますが、念仏だけで具体的な内容が見えていません。解散前に、党で決めたものを、閣議決定できなかったという経緯がありながら、新マニフェストでは復活しています。このフラフラと定まらない姿勢は、誰も信用するする人はいないでしょう。

 安保・外交は「日米関係の深化」としていますが、日米関係を壊した民主党に語る資格はありませんね。対中姿勢も、相変わらず何もしないことを旨としていて、中国の新政権の動きへの備えがありません。
 読売は、「自民党公約にある集団的自衛権の行使容認、日米防衛協力指針の改定などの具体論がないままでは、同盟深化は画餅にすぎない。」と切り捨てています。

 産経が、「民主党が結党時の基本理念にある「民主中道」をもとに、中道路線を際立たせようとしている点」を取り上げていますが、「「中道」が必要な政策をとらない無責任さを糊塗(こと)するものになっているようにみえる」と見透かしていますね。

 口先だけで、裏打ちされる根拠や過程・方策のロードマップが無いという、相変わらずの民主党のマニフェストです。

 いろいろな具体案を提示する自民党他を非難するのは得意ですが、自らの提案は空虚であったり、フラフラ揺れ動いている。野党でせいぜい政権与党の牽制力となるのがお似合いの党なのですね。
 国民の審判がどうなるか。今度はどれだけの人が騙された反省をして目覚めているか。選挙結果が注目されますが、日教組、公労協他の団体票はあれだけの失政でも健在なのでしょうか。



 # 冒頭の画像は、街宣車に登り損ねた野田氏。掴んだ枠が開いてしまって振られた様子。安全管理がなおざりの党のDNAの象徴ですね。
 


 この花の名前は、アクイレギア・マッカナジャイアント


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