遊爺雑記帳

ブログを始めてはや○年。三日坊主にしては長続きしています。平和で美しい日本が滅びることがないことを願ってやみません。

プーチンの独走・孤立化で、ロシアは敗北か

2022-09-30 01:33:56 | ロシア全般
 ウクライナ侵攻で、予備役の「部分的動員令」を出したロシアのプーチン大統領が、国内の反発で苦境に立たされていると、夕刊フジ。
 親プーチンの議会トップも苦言を呈する事態に至っているのだそうです。
 戦況の悪化で、様子を観ていたウクライナ東部・南部4州の「住民投票」と称する活動を急遽前倒しして、一方的な編入を強行する方針に変更。
 ウクライナ軍の侵攻を、ロシア国土への侵攻として、強行手段での反攻する戦術転換。
 しかし、プーチンの独走は、政府内部でも孤立。プーチンが始めた戦争は、プーチンの敗退となるのでしょうか。
 
プーチン氏〝元凶〟ロシアの弱体化 「部分的動員令」も軍は機能不全、強硬派からは反発 軍事指導者の間で「重大な意見の不一致」か - zakzak:夕刊フジ公式サイト 2022.9/29

 ウクライナ侵攻で、予備役の「部分的動員令」を出したロシアのプーチン大統領が苦境に立たされている国内のパニック的な反発は終息する気配がなく、親プーチンの議会トップも苦言を呈する。プーチン氏の陣頭指揮が軍を機能不全に陥れている元凶との批判も出てきた。専門家はプーチン氏の「強い指導者像」が損なわれていると分析する。

 
ロシアはウクライナ東部・南部4州の「住民投票」と称する活動で一方的な編入を強行する方針だ。これに対し、欧州連合(EU)は追加制裁を実施する方針を決めた。

 
ロシアとドイツを結ぶ海底パイプラインのガス漏れについてもロシアの破壊工作との見方が西側を中心に強まっている

 
国内でも反発の声が噴出している。タス通信などによると、東シベリアのイルクーツク州で26日、軍の動員を担当する徴兵事務所の職員が男(25)の銃撃で重傷を負った。独立系メディア「メドゥーザ」によると、徴兵事務所や、与党「統一ロシア」の事務所など少なくとも20の建造物で、放火や火炎瓶が投げられる事案があった。

 
部分的動員令に関し、ショイグ国防相は当初、「30万人」を動員対象と発表したが、その後、「120万人」と報じられ、潜在的に「2500万人」とされたことで抗議活動も激化した。

 
プーチン氏側近のマトビエンコ上院議長は25日、「行き過ぎは容認できない。基準に完全に従い実行するよう求める」と通信アプリで訴えたウォロジン下院議長も「間違いがあれば修正すべきだ」と指針通りの運用を求めた

 
侵攻支持派からも怒りの声が出ている火種はウクライナとの「捕虜交換」だ。ロシア側が解放したのはウクライナ内務省軍の部隊「アゾフ連隊」司令官ら215人ウクライナ側は親プーチン政党のメドベチュク氏ら55人を解放した。

 
米紙ウォールストリート・ジャーナルによると、元連邦保安庁(FSB)諜報員で、2014年のドンバス紛争で親露派武装勢力を率いたイゴール・ガーキン氏は、アゾフ連隊司令官の解放を「裏切り」と批判部分動員に関してもロシア人への侮辱になるとの見方を示し、「犯罪より悪い」「信じられないほどの愚かさだ」と述べた

 
元陸上自衛隊東部方面総監の渡部悦和氏は「右派勢力に支配され、部分的動員令を認めざるをえなかったプーチン氏だが、風当たりが強く、反論できない状況になっている」とみる。

 
CNNは西側諜報機関筋の話として、プーチン氏自身が現場の将軍らに直接指示を出していると伝えた戦略については軍事指導者の間で「重大な意見の不一致」があったとされ、軍の機能不全を示しているという。

 
渡部氏は「対外的には軍参謀の責任に帰しているが、これまでもプーチン氏の指示で失敗したケースがあったのではないか四面楚歌(そか)の中で『強い指導者』のイメージはかなり損なわれ、立場は不安定になっている」と指摘した。


 北東部でのウクライナ軍の反攻で敗退したロシア軍。
 「部分的動員令」で兵力不足への対応を決めたプーチン大統領。
 元陸上自衛隊東部方面総監の渡部悦和氏は「右派勢力に支配され、部分的動員令を認めざるをえなかったプーチン氏だが、風当たりが強く、反論できない状況になっている」と。
 CNNは西側諜報機関筋の話として、プーチン氏自身が現場の将軍らに直接指示を出していると伝えた。戦略については軍事指導者の間で「重大な意見の不一致」があったとされ、軍の機能不全を示していると。
 
 部分的動員令に関し、ショイグ国防相は当初、「30万人」を動員対象と発表したが、その後、「120万人」と報じられ、潜在的に「2500万人」とされたことで抗議活動も激化。

 報道の中には、予備役の範囲にとどまらず、学生や、囚人、反対デモ逮捕者等にも範囲が広がり、ロシア国外への逃亡者の陸路や空路での渋滞が報じられていますね。

 侵攻支持派からも怒りの声が出ている。火種はウクライナとの「捕虜交換」だと夕刊フジ。
 米紙ウォールストリート・ジャーナルによると、2014年のドンバス紛争で親露派武装勢力を率いたイゴール・ガーキン氏は、アゾフ連隊司令官の解放を「裏切り」と批判。部分動員に関してもロシア人への侮辱になるとの見方を示し、「犯罪より悪い」「信じられないほどの愚かさだ」と述べたと。
 
 CNNは西側諜報機関筋の話として、プーチン氏自身が現場の将軍らに直接指示を出していると伝えた。戦略については軍事指導者の間で「重大な意見の不一致」があったとされ、軍は機能不全を示していると。

 元陸自の渡部氏は「対外的には軍参謀の責任に帰しているが、これまでもプーチン氏の指示で失敗したケースがあったのではないか。四面楚歌の中で『強い指導者』のイメージはかなり損なわれ、立場は不安定になっている」と指摘しておられると夕刊フジ。

 今後はどのような展開となるのか。
 
核恫喝も見透かされ、終わりが近づいたプーチンの政治生命 プーチンのモスクワ不在を突いたウクライナの電撃作戦が奏功(1/8) | JBpress (ジェイビープレス) 2022.9.28(水)横山 恭三(元空将補 現在(一財)ディフェンス リサーチ センター研究委員)

<前略>

 現時点では、祖国防衛に燃え士気の高いウクライナ軍と大義がない戦いに無理やり駆り出された士気の低いロシア軍との勝敗はすでに明らかである。

 しかし、プーチン氏は、予備役の動員を行い戦争のさらなる長期化も辞さない姿勢を見せている。
以下、いくつかのシナリオを考えてみた

 
現在、プーチン政権は窮地に陥っている

 プーチン氏が大義のない戦争を始めた。短期で終わると思っていた戦争が長期し、ウクライナ軍の予想外の頑強な抵抗を受け、何万人ものロシア兵が戦死した。

 
ロシア軍は深刻な兵員不足に陥り、兵員を補充するために予備役の動員令を発動した。これが国民の反発を呼び、反対するデモがロシア全土に広がった

 
プーチン氏は、国内治安部隊を使って反対勢力を弾圧するが、事態はさらに悪化した。そして、国民の信頼と支持を失った

 一方、
ウクライナ軍の攻勢の勢いはとどまらず、住民投票でロシアに併合した東部と南部の4州が奪還されそうになる

 そして、
プーチン氏は、核使用の可否をめぐり側近と対立するようになり、ついに側近によるクーデターによりプーチンは失脚する――。

 これは、
筆者が理想とするシナリオである。

 次に、
停戦合意の可能性であるが、現在、戦いを有利に進めているゼレンスキー大統領は、クリミアの返還を要求するであろう。

 
プーチン氏がこの要求を呑むとは思えない。当分停戦合意の可能性はない

 次に、
戦争の長期化である。

 ウクライナの反転攻勢の直前には戦線は膠着状態にあり「消耗戦」の様相を呈してきたと言われていた。

 
戦局は一夜にして逆転するものである。ロシアが兵員を増強し、軍の体制と態勢を立て直し、また「消耗戦」の様相を呈するようになるかもしれない

 
その時、プーチン氏は、天然ガスを「武器」に欧州の結束に揺さぶりをかけようとするであろう。

 プーチンの揺さぶりに対して、
米・NATO加盟国が結束し、ウクライナへの軍事支援を継続できるかが、ウクライナの軍事的勝利のカギとなる

 元空将補の横山氏が理想とするシナリオは、以下。
 ロシア軍は深刻な兵員不足に陥り、兵員を補充するために予備役の動員令を発動した。これが国民の反発を呼び、反対するデモがロシア全土に広がった。
 プーチン氏は、国内治安部隊を使って反対勢力を弾圧するが、事態はさらに悪化した。そして、国民の信頼と支持を失った。
 一方、ウクライナ軍の攻勢の勢いはとどまらず、住民投票でロシアに併合した東部と南部の4州が奪還されそうになる。
 そして、プーチン氏は、核使用の可否をめぐり側近と対立するようになり、ついに側近によるクーデターによりプーチンは失脚する――。

 次に、停戦合意の可能性。
 戦いを有利に進めているゼレンスキー大統領は、クリミアの返還を要求するであろう。プーチン氏がこの要求を呑むとは思えない。当分停戦合意の可能性はない。

 その次は、戦争の長期化。
 戦局は一夜にして逆転するものである。ロシアが兵員を増強し、軍の体制と態勢を立て直し、また「消耗戦」の様相を呈するようになるかもしれない。
 その時、プーチン氏は、天然ガスを「武器」に欧州の結束に揺さぶりをかけようとするであろう。

 プーチンの揺さぶりに対して、米・NATO加盟国が結束し、ウクライナへの軍事支援を継続できるかが、ウクライナの軍事的勝利の鍵。EUの利益より、イタリアの利益を優先するというメローニ新首相が誕生は、懸念材料。
 イタリア右派政権誕生へ 初の女性メローニ“新首相”EUめぐり消えない懸念 | TBS NEWS DIG

 日本の財界や岸田首相は、各国のロシア制裁の流れで、英・シェルや、米・エプソンが撤退する流れに逆らって、ロシアが新会社に移行し日本を非友好国と指定しているのに、日本企業(三井、三菱もさることながら、岸田氏の地元の広島ガスは依存度が大きい。)の利益湯優先でしがみついています。

 冬場のエネルギー確保にどう耐えるか。日本も欧州も正念場ですね。



 # 冒頭の画像は、部分的招集令で招集された人々




  この花の名前は、ミカエリソウ


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写真素材のピクスタ


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